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昨晩はクリスマスだというのに近くを走る貨物列車の音がうるさくてよく眠れなかった。夜中に汽笛を鳴らすのはやめてほしいわ。
今日は今回の旅のメインイベント、Chiricauha (チラカウア)国定公園へ向かう。この公園に立ち寄るためにウィルコックスと言う寂れた町に2泊もすることにしたのだ。チラカウア国定公園は不便な場所にあるためあまり有名ではないが、もう一つのブライスキャニオンと言われているように奇岩が見所。奇岩好きのウッドチャックとしてはぜひとも一度は行ってみたい所なのだ。
朝食後午前9時にRVパークを出発。ウィルコックスのダウンタウンから州道186号線を東へ向かう。町を抜けると周りはもう何もない荒野。途中数軒の家と10頭の牛を見ただけ、茶色のチラカウア国定公園の看板に従い州道181号線へ左折、道は谷間に入り、チラカウア国定公園へ到着。谷の奥の方に柱状節理のような奇岩がそびえる。谷間ではまだ道の両脇に結構雪が残っている。
まずはビジターセンターに立ち寄り、入園料を払うことにする。ところが、ビジターセンターのパークレンジャーによるとこの先のシーニックロード(観光道路)は雪のためまだ閉鎖されているので、入園料は要らないという。もしかしたら午後1時ごろ道路が開くかもしれないので、その時入園料を払って下さいとのこと。あぁ~せっかくここまで来たのにどうしよう。とりあえず午後にまた来るとしてもどこで暇をつぶすか?そういえば来る途中にNational Histtrical Site Fort Bowieの看板があった。ビジターセンターでその場所を尋ねると、そこはオープンしているとのこと。Fort Bowie のマップをもらい、簡単な説明を受ける。なんでもダートロードを数マイル行くと駐車場があり、そこからトレイルを2.5km歩くと遺跡とビジターセンターがあるとのこと。普通はトレイルの入り口にビジターセンターがあるものだが、ここではトレイルの終点にビジターセンターがあるというのが変わっている。パークレンジャーも毎日歩いてビジターセンターに通っているのか?
チラカウア国定公園のビジターセンターを後にし、州道181号線、186号線を戻る。チラカウアから22kmの地点、茶色のNational Histrical Site Fort Bowie の看板を右折、ダートロードに入る。ダートロードを13km走った道の途中に小さな駐車場とトイレがあり、Fort Bowie Trail Head の看板があり、ここにトラックを停め、まずは昼食にサンドイッチを頬張る。
昼食後いよいよハイキング。トレイルを登って行く、途中時々ある遺跡や墓地を見ながらのハイキング。
Fort Bowie と言うのはいわゆる西部劇の時代にジェロニモ率いるアパッチインディアンと戦った騎兵隊の砦。途中の墓地にはインディアンに殺された兵士やジェロニモの子供の墓もある。
しばらく行くと丘の上に星条旗と砦の遺跡が見えてくる。
その手前にはわずかな水が湧き出るApache Springs この水源をインディアンから死守するためにここに砦が築かれたそうだ。
この沙漠ではこのわずかな水源を命をかけて守る必要があったわけだ。百数十年たっても枯れることなく細々と湧き出るところが自然の不思議。そして丘の上のビジターセンターに到着。峠にあるビジターセンター付近は結構風が強い。建物の中に入るとパークレンジャーが迎えてくれる。
なんとこのパークレンジャーはこの峠に暮らしているとのこと。しばらく休憩の後、ビジターセンターを後にし、帰路に着く。ビジターセンター裏の丘をさらに上がると、峠の裏に立派な住居群、ここにパークレンジャーたちが住んでいるのか。駐車場もあり、車で簡単に登ってくるのか。
復路は結構岩がごつごつして歩きにくいが眺めが良い。
山を一気に下り、往路と合流、駐車場へと戻る。子チャック(弟)はもう限界の模様、彼にしてはよく歩いた。
トラックで再びチラカウア国定公園へ戻る。ビジターセンターに立ち寄ると、結局今日は観光道路は開通しなかったとのこと。非常に残念。仕方なく観光道路の入り口まで行き、写真を一枚パチッ。
この先なんか面白そうだなぁ。今度はもっと暖かい時期に来なければ。
ウィルコックスのRVパークまで戻る。今日の夕飯は豚肉とキャベツの炒め物。