ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

新CM女王誕生

2008年10月31日 | ミャンマーでの生活


ミャンマーの国営テレビを見ている人なら、この女性を見ない日はないと言っていいだろう。

CMでも、映画でも引っ張りだこ、街を歩いていれば屋外広告のモデルに多数起用されている。

名前はティンザーウインチョーさん。
(妻の話によると、ビルマ族で仏教徒だそうだ。)
今、人気急上昇の女優なのである。

スタイルも良いし、顔も目鼻がはっきりした華やかな雰囲気を感じさせる美人女優さんだ。

最近の映画では「イェートゥーマ(人魚姫)」の人魚を演じた。
(まったく台詞がなく、身振りと表情だけの演技だったそうだ。)

この映画の製作、監督は先日のブログで紹介した天才女性監督のチーピューシンさんで、この次に出演する映画もこの監督のものだそうだ。

さらに、その他に映画2本も撮影予定と来年用カレンダーの写真撮影、ポスター用写真の撮影なども入って、スケジュールがぎっしりという。

彼女はモデル出身だけにスタイルが抜群である。

今までのミャンマーの女優と言えば、少しぽっちゃり気味で結婚してしまうとブクブクに膨れて、もう別人のようになってしまう人が多かったが、彼女は違う。

他の女優さんたちと違って、彼女の良いところは、常にプロポーションを保つように努力していること。

毎晩、MICASAレジデンスのスポーツクラブでトレーニングをしているそうだ。

次の映画でアニェインダンス(ミャンマー伝統的舞踊)の踊り手の役を担当するため、舞踊の個人レッスンも受けている。

近い将来、ミャンマーを代表する女優になることは間違いなさそうだ。

不動産バブルが始まった?

2008年10月31日 | ミャンマーでの生活
各ジャーナル誌を読み比べていると、共通しているのは最近の不動産の値上がりがすごいという記事。

特に、空港に通じるピー通り、ガバーエーパゴダ通りなどの幹線沿いやミニゴン、ヤンキン、ダウンタウンなどの商業地に位置する一戸建てやコンドミニアムの価格が急上昇しているのだそうだ。

今は買い手(需要)は大勢いるが、売り手(供給)はほとんどいないという。
売り手はまだまだ値上がりするのを期待して優良物件を手放そうとしないらしい。

ミャンマーでは8月から10月の雨安居(うあんご)の時期は不動産などの売買がほとんど行なわれないが、10月中旬の雨安居明け(ダディンジュ)以降、急に値上がり始めたということ。

ダウンタウンのアパートの賃貸料金も急に2.5倍以上、値上がりする例が続出しており、借り手はやむなく郊外の安いアパートに引っ越さざるを得なくなっている。

若者に人気のミニゴンにあるダゴンセンター上階のマンション(130~150平米)の分譲価格は1億2千万チャット(約1千万円)、ヤンキンセンター上階のマンションも1億チャット(約800万円)という。

これでは日本の物価とほとんど変わらないではないか。

実はヤンキンセンターのマンションは8年前に購入する予定があった物件だった。

生徒の一人がヤンキンセンターを管理する会社の経営者の娘だったので、割引で買えるチャンスがあったのだが、あと100万円足りなかったことと、職場からバスで30分離れているという理由で買わないことにしたのだが、今思えば無理してでも買っておいたほうが良かったかなと少し後悔。

そのときの価格は400万円ほどだった。

世界は金融危機で不動産価格も下がる一方なのに、ミャンマーでは対岸の火事のようだ。

ミャンマーでは車の値段は下がり気味だが、不動産についてはバブルが始まったと思われる。

井戸水に砒素が含まれている?

2008年10月30日 | ミャンマーでの生活
昨日のNHK「クロースアップ現代」という番組を見ていてびっくりした。

番組の内容は以下の通り。

カンボジアに日本から多数のNGOが訪れて水が不足し困っている村に井戸を掘って寄贈している。
その井戸から有害物質の砒素(ひそ)が出て、それを飲用した住民たちが病気になったり、皮膚ガンになって死者も出ている。今も大勢の住民が苦しんでいる。
善意で行なったことが裏目に出て、住民たちを幸せにするどころか、地獄の苦しみを与えている。

このような内容だった。
皮膚ガンに罹り、ガンが広がるのを防ぐため足の一部を切り落とした人の映像は本当に痛々しかった。

カンボジアでたくさんの日本NGOが活躍して、井戸掘りツアーとかボランティアツアーとして大勢の日本人の若者たちが押し寄せていることにも驚いたが、清潔であるはずの井戸水に砒素が含まれているとはショックだった。

この砒素は工場から排出されたものではなく、自然界の地下に存在するものなのだそうだ。

世界には砒素に汚染された地域があり、それを地図で紹介していたが、私たちが住んでいるヤンゴン市や妻の田舎、パテイン市やイラワジデルタ地域も含まれているような地図だったので、さらにショックだった。

ちょうど1ヶ月前に今住んでいるマンションも水道と井戸水を併用するようになった。
井戸水を使うようになってから、水がものすごく臭くなった。
初めは井戸水の特徴だと思って我慢していたが、今日の番組を見ていて怖くなった。

砒素が含まれているのかどうかはわからないが、今度日本へ帰ったときに砒素の含有をチェックできるキットを買って来ようと思った。

韓国語能力試験が行なわれた

2008年10月30日 | イベント・行事

ちょっと古い記事になってしまったが、10月19日(日曜日)にミャンマーで初めての韓国語能力試験(EPS-KLT)が行なわれた。

この試験はただの能力試験ではなく、この試験に合格すれば韓国で正規の労働者として働くことができる資格を得ることができる。

試験時間は午前10時30分から11時40分だったのだが、7時頃から受験生がたくさん集まってきたそうだ。
(「普段はよく遅刻するくせに、こういうときはちゃんと早く来るんだね」と皮肉を言いたい。)

受験生は全部で4737人だったそうだ。

この数字は日本語能力試験(1級~4級)の受験者数より上回っている。
受験者は全員男性だったようだが、女性には受験資格がないのだろうか...と気になった。

ミャンマー政府は原則的にミャンマー女性が海外で働くことを認めていないから、仕方がないとは思うが.....ちょっと女性がかわいそう。

もし、女子にも受験資格を与えたら、試験成績の上位を全部女性たちに占められるだろう。

試験問題は「標準問題集2000」という本から出題された(この点は日本語能力試験とはかなり違っている。)ようで、試験が終わった後、受験者からは
「本の問題の通りだったので、簡単だった。140点は取れるでしょう。」
という声があった。

問題は聴解が100点、筆記が100点、合計200点で80点以上を合格とし、成績の上位から3500人に対して労働資格を与えるとのこと。

受験者の中には韓国語の先生(ミャンマー人)もたくさん含まれていて、先生たちも韓国に働きに行きたいらしい。(ということは、韓国語の先生がいなくなる?)

合格者は11月3日にインターネットで発表する。

ブラジルチームとの親善試合

2008年10月29日 | イベント・行事




昨日の午後3時半からブラジルチームとミャンマー代表チームとのサッカー親善試合があった。

午前中まで激しく降っていた雨が午後2時半頃にあがったので、試合開始1時間前に
「よし!見に行こう。」
と急遽決定し、家族みんなで観戦に行った。

ブラジルチームの中には、1994年のワールドカップアメリカ大会に出場し、優勝したときのメンバーも含まれている。

ブラジル選手は皆、背が高く体ががっしりしているのに比べ、ミャンマー選手たちは小柄で痩せていて、まるで大人と子どもが試合をしているようだった。

前半はブラジルチームが圧倒的にボールを支配し1ゴールした。
ミャンマーチームは世界のブラジルチームが相手だけに気負っていたのか、何度もパスミスがあった。
その度に、場内から「あ~あ」というため息ばかりが聞こえた。

後半は、年齢的に体力が衰えているブラジルチームの動きが鈍くなり、ミャンマーチームの勢いが勝った。
ゴール前の完全なシュートチャンスを3回逃したが、ミャンマーチームが1得点をあげ、結局1対1の引き分けとなった。

現役を退いているとはいえ、ブラジル選手の個人技(特にトリックプレー)が光った。

この試合は、サイクロン被災者のためのチャリティであるが、試合が行なわれたアウンサンスタジアムには大勢の観客が詰め掛けて、すごく盛り上がった。

観客はほぼ全員ミャンマー人たちであるが、ブラジルチームにも暖かく盛大な拍手が送られていた。

観戦した場所は入り口から向かって左側ゴール付近だったのだが、運がよくブラジルチームとミャンマーチームのゴールの瞬間が間近で見られた。

周りの観衆が皆、煙草を吸っていて紫煙で息苦しかったが、家族で楽しいひと時を過ごした。

みんなビクビク

2008年10月28日 | ミャンマーでの生活


おととい、昨日の国営新聞に「(小さな)台風がバングラデシュ付近にあって北東に移動している。これから勢力がさらに大きくなる。」という記事があった。

昨日の午前10時、ネットの衛星写真や気象図を見る限りでは、どこにも台風はなくバングラデシュ付近に低気圧があるだけだった。

この3日間、ずっと雨が降っているので、この雨もこの低気圧の影響があったのかもしれないが、
(注:この雨を降らせている雲はバングラデシュ付近にある低気圧の雲とは別のものだ。)
ヤンゴン市内中、「サイクロンが来る」というニュースや噂が広まり、多くの市民がビクビクしている。

昨日(月曜日)の早朝の授業は普段なら60人来るところが、今日は30人しか来ていなかった。
生徒に理由を聞いてみると、「サイクロンが来るから、来ないのでしょう。」とのこと。

サイクロンを警戒するのはよいが、これでは過剰反応である。

小中学校でも親が学校を休ませる家庭が多かったそうだ。

日本の天気予報では大きくわかりやすい天気図を描いてくれ、どこに低気圧があって、中心気圧が何ヘクトパスカルなど細かいデータがわかる。

そして、等圧線の込み具合でどれくらいの風が吹くのか、だいたい予想できるが、こちらの天気図や天気概況では中心気圧が示されていないし、等圧線もきちんと描いていなく、知りたい情報が得られないので歯がゆい気がしてならない。

追記:今日(火曜日)も朝から冷たい雨が降っています。涼しくて過ごすには快適ですが、この涼しさはちょっと気持ち悪いかも。

家電製品の広告

2008年10月27日 | ミャンマーでの生活

最近、テレビやDVDデッキ、エアコンなど家電製品の広告が雑誌やジャーナル誌にデカデカと載っている。

そこでまず目に入るのが
「日本の技術で作りました!」
「日本の最先端テクノロジーにより設計...」

そしてメーカーの名前は「アキラ」だの「サクラ」だの「フジ」だの日本をイメージさせるような名前ばかりなのだ。

もちろん、日本のメーカーではないことは明らかなのであるが、そうした文言により日本製であると誤解させ騙しているのである。

18型のテレビで100ドルだから、これは間違いなく中国製である。

文句を言ったところで、「どこにもMADE IN JAPANとは書いてないぞ」と開き直られるだろう。

もっと酷いのになると、
「東京本社の住所:○○○○」と書いてあって、いかにも日本のメーカーだと思わせているのもある。

その住所をよく読んでみると
東京都新宿区百人町○○○コーポ○○号室....(新大久保駅の周辺の住所)

日本の家電メーカーがマンションの一室に本社を置くだろうか。
しかも連絡先の電話番号が携帯になっているし.....

自分が作る製品に自信があるのなら、堂々と「中国のメーカーです」とか「MADE IN CHINA」と書いてほしい。
(でも、そうすると全然売れないだろうけど....)

これは異常気象

2008年10月26日 | ミャンマーでの生活

今日も昨日と同じように大雨の天気だった。

特に今日の雨はすごくて、道路はひざの高さまである川になってしまった。
例年なら10月の中旬には雨季が終わっているはずなのに、どうしたのだろう。

先週はものすごく蒸し暑くて、教室内のエアコンを全部つけても31度だったのが、
今日はエアコンを1台も使わないで25.5度だった。
雨を伴った風が吹き込んでくると、寒くてブルブルするほどだった。

暑→涼→暑→涼、というふうに目まぐるしく天気が変わっているので、体調を崩す大人や子供が続出している。

かくいう自分も2週間前から咳も出るし、鼻水も出るしで、全然治らない。
ただ、熱は出ていないので、授業は休まないで続けている。

今年は明らかに異常気象が続いている。

チルドレンズフェスティバル

2008年10月26日 | 日本人学校・日本人会

この時期にしては珍しい大雨の中、チルドレンズフェスティバルが行なわれた。

いつもはこの時期はすごく蒸し暑く、演技をする子供たちも見るほうも汗びっしょりになるのだが、今年はちょっと寒いくらいだった。

日本人学校が主催であるが、ヤンゴン市内のいろいろな学校からも参加があり、国際色豊かで毎年楽しみな行事になっている。

日頃の学習の成果を発表するだけでなく、日本文化の紹介や国際交流という目的もあるそうだ。

以下は当日のスナップです。

↓ヤンキン第一学校によるミャンマーダンス



↓インドネシアスクールによるインドネシアの民族舞踊



↓ホライズンインターナショナルスクールによる創作ダンス



↓日本人学校幼稚部によるカレン民族のダンス



↓日本人学校小学部による沖縄の踊りエイサー



↓会場の様子


今日はチルドレンズフェスティバルの日

2008年10月25日 | 日本人学校・日本人会

今日はヤンゴン日本人学校の1年で最大のイベントであるチルドレンズフェスティバルが行なわれる。
ヤンゴン市内のいろいろな学校も参加するなかなか華やかなイベントである。

今日は午前中の授業を休んで、見学に行く予定。

以下、プログラムより。

第一部 ステージ発表(午前8時半~10時半)

1.ダンスパントマイム(フランス人学校)
2.ダンス「COULD YOU BE MESSIAH」(ホライズンスクール)
3.歌「しあわせなら手をたたこう」「山の音楽家」踊り「カレンダンス」(ヤンゴン日本人学校幼稚部)4.ダンス「マウンシュエヨウ」(国立養護学校)
5.踊り「遊び庭」「子どもエイサー」(ヤンゴン日本人学校低中学年)
6.歌、ダンス「ティンジャンソング」(ヤンキン第一中学校)
7.ダンス「ディーウィッサラ」(マリーチャップマンスクール)
8.ダンス「MY HUMP」(ディプロマティックスクール)
9.ダンス「孔雀ダンス」(インドネシアンスクール)
10.剣道の型、剣舞「白虎隊」(ヤンゴン日本人学校小学校高学年、中学部)

注:6歳のわが娘は3.番目のプログラムに出演する。

第二部 パフォーマンス体験(午前10時40分~11時40分)

各教室で雅楽、狂言、書道、折り紙、伝承遊び(こま、福笑い、剣玉、はねつき、だるまおとし)などを子供たちが紹介する。

去年はデモが起きたために中止となったが、今年は無事に行なわれますように。

行事の様子は明日のブログで....

ミャンマー人は日本に行くと元気になる?

2008年10月25日 | 日本語学校

ある日の上級クラスの授業中のこと。
「白米」という言葉が出てきたので、ついでに「玄米(ロンティーサン)」のことを話した。

玄米にはビタミンE,B1をはじめ、ミネラル、食物繊維などたくさんの栄養分があって健康にとても良い食品であることを説明した。
そして、生徒たちに玄米を食べたことがあるか質問したところ、生まれてから今までに玄米を食べたことがある生徒は20人中一人もいなかった。

なぜ食べないのか理由を聞いたら、
「ミャンマーでは玄米を食べる習慣もないし、米屋にも売っていないから。」
という答えだった。

日本人ならほとんど誰でも、玄米を食べた経験を持っていると思う。

さらにミャンマーの米の炊き方は独特のものがある。

鍋一杯の水を火にかけて米を煮るのであるが、途中でおもゆを全部捨ててしまうのだ。
あのおもゆの中にも栄養分がたくさん含まれているのに、どうして捨ててしまうのだろう。

確かに、途中でおもゆを捨てると炊き上がりがふっくらパサパサして食べやすく美味しい。
この炊き方であれば、消化がよくお腹がもたれることはなく、たくさん食べられるのだ。

しかし、栄養価という点で言えば、問題があるように思われる。

ときどき朝の授業で女子生徒が何回か貧血で倒れたことがある。
立っているわけでもなく、座りながら気絶しているのである。

貧血で倒れる子は、朝からあまり食事しないで学校に来ているのだが、原因はそれだけでなく、日頃食べているご飯にも関係があるのではないかと自分は推測している。

数年前に体がすごく痩せていて、しょっちゅう病気で休んでいた女の子が日本に留学した。

しかし、日本のご飯が好きになり、日本で生活しているうちに、太ってたちまち元気になった例がある。

日本へ行く前は多分40キロもなかった体重が日本では50キロになった。
ただ脂肪がついて太ったのではなく、日本では過酷なアルバイトもしたり、長い距離を歩いているから筋肉もついてきて健康的な体になっているのだ。
血色もよくなり、まったく別人のように元気そうになった。

日本のご飯とミャンマーのご飯とではカロリーがかなり違うのではないか。

ミャンマーのご飯は食べても栄養やカロリーが少なくエネルギー量が足りないのではないかと思う。

シンガポールへ労働者派遣の広告

2008年10月24日 | ミャンマーでの生活
昨日の国営新聞に大きな広告が目に入った。

(以下要約)

シンガポールで働く労働者を募集
1.仕事の内容 :一般労働者(GENERAL FITTER)
2.募集人員 :600人
3.学歴 :中卒以上
4.年齢 :35歳まで
5.待遇 :500シンガポールドル+残業手当、住居と国内交通費は雇用者が負担
6.斡旋費用 :1500シンガポールドルに相当するミャンマーチャット。
7.連絡先 :○○斡旋会社

(要約終わり)

アメリカ発の世界的金融恐慌とそれに伴う世界経済への影響がミャンマーでも話題になっているが、ミャンマーの出稼ぎ労働者市場には影響がないようだ。

600人の募集とは実に景気の良い話である。

これが日本だったらなあ....
わが日本語学校も日本語を勉強する学生で一杯になって大繁盛になるのだが。。。。。

ところで、最近のジャーナル誌の評論によると今の金融恐慌がミャンマー経済に及ぼす影響は極わずかであるということ。

理由は、
1.ミャンマーには資本市場がないこと。
2.ミャンマーには株式市場がないこと。
3.ミャンマーの銀行は外国との銀行との関係があまりないこと。
だそうである。

要するに世界経済との関わりがほとんどないことがかえって良かったのだが、果たしてこれは喜ぶべきことなのか。

今度は寿司バーが開店

2008年10月23日 | レストラン・食べ物情報


寿司バー「艶(えん)」が10月1日に開店した。

ヤンゴン市内で寿司を主に出す店がこれで3軒目になった。

店に入ってみてびっくりした。
店内はまるで銀座の高級クラブのよう。
(注:女の子は隣に座りません。)

こんな雰囲気の店に入るのはたぶん20年ぶりのことではないか....
思えば、20年前、ある会社の新入社員だったときのこと。
上司から外国からのお客さんを接待するように命じられて、同行したのが銀座のクラブだった。
噂に聞いていた通り座っただけで5万円、ほんのちょっと飲んで5万円、お会計は10万円超えていた。

世の中にはこんな場所があるのかと初めて知ることになり、あのときのショックは今でもはっきり覚えている。

でも、この店はそんなボッタクリではなく良心的な値段だったのでホッと一安心。
定食は7米ドルからある。

ご飯がすごく旨いと思って聞いてみると、日本の米を使っているのだそう。

もちろん、寿司も天ぷらもおいしかった!



でも、妻にとってはこのような雰囲気で食事するのは初めてのことだったので、ちょっと落ち着かないようだった。

ところで、妻がびっくり感動したことが一つある。
それは、トイレの豪華さ、綺麗さ。
たぶんヤンゴンで一番豪華なトイレではないだろうか。

妻も6歳の娘も綺麗なトイレが大好きなので、この店がいたく気に入ってしまったご様子。
(夫が働いている日本語学校のトイレは汚いからと全然用を足そうとしない。)

綺麗なトイレを知らないミャンマー人を連れてきたら、びっくりして腰を抜かすかもしれない。

JAPANESE SUSHI BAR “ENN’’
NO.10, SHWE TAUNG KYAR 2ND WARD, BAHAN TOWNSHIP, YANGON
PHONE:503199


ダジンさん日本へ出発

2008年10月22日 | イベント・行事

歌手であり女優でもあるタジンさんは明日の飛行機で日本へ出発する。

実は、タジンさんはわが日本語学校に近い所に住んでいるので、うちのスタッフが日本語を教えていたのである。

わずか3ヶ月のレッスンで、本人も撮影などで忙しいために十分な勉強はできなかったのだが、片言の日本語はできるようになったと思う。

10月25日、26日の「横浜タイフェスティバル」、11月3日の「GOLDEN LIONコンサート」(豊島区民ンセンター)に出演する。

本人の話によると、第二のBOA(韓国人だが日本で爆発的にヒットした女性歌手)を誕生させるように日本側からアプローチがあるそうだが....
ちょっと年齢が問題になるかも。

でも、顔はなかなか可愛いし、可能性は全くないわけではない。

日本の皆さん、ダジンちゃんをどうか応援してあげてください。

新聞売りの経済学

2008年10月22日 | ミャンマーでの生活

写真は何をしている風景でしょうか?

売っているものは、国営新聞やスポーツ新聞、ジャーナル誌などである。

実はここはただの新聞売りではない。

印刷工場で仕上がったばかりの(まだインクが乾いていない)新聞やジャーナル誌などがここに運ばれてきて、ここから新聞の売り子さんに売られるのだ。

いわば、新聞の問屋さんなのである。

例えば、7 DAYS JOURNALという雑誌は出版社から問屋への価格は380チャットで、売り子が一般に販売する価格は500チャット(約50円)である。

その差額120チャットがマージンになる。

問屋の利益はそのうち40チャット位だと思われる。

問屋は1日に500冊はさばいているので、500X40=20,000チャット。
それを1ヶ月(30日)で掛ければ、60万チャットにもなる。

問屋が商売しているのは朝の5時から8時くらいまでのわずか3時間だから、かなりおいしい仕事だといえる。

一方、売り子はジャーナル1冊売れば、80チャットの利益が得られる。
ダウンタウンの繁華街の路上でよく売っているが、1日に100冊は売れるそうである。

ということは、単純に1日80チャットX100=8,000チャット

市当局に払う税金(みかじめ料のようなもの)は1日200チャット~500チャット。

仮に500チャットとしても、1日の利益は7,500チャットにもなる。

これを1ヶ月(30日)で掛ければ、225,000チャットになる。

諸経費(交通費など)2万チャットを引いても20万チャットは残る。

そう考えると、なかなか良い商売ではないか。

(売れ残るというリスクはあるが、腐るものでもないし、最悪の場合でもリサイクル業者に売れば大損することもないらしい。)

それに引きかえ、ミャンマーの一般企業の従業員の給料は5万から10万チャットである。

こんなに給料が安いのは労働力が企業側の圧倒的な買い手市場であるからだ。

日系企業の方はよくこの点を勘違いしている。

例えば、「うちの会社は他の会社より40%給料が高い。他の会社は5万チャットのところをうちは7万チャット出している。にもかかわらず、なぜ従業員は次々と辞めていくのだろう。理解できない。」

実は今のミャンマーの物価では7万チャットで生活できないのだ。

4人家族なら、最低20万チャット必要なのである。

辞めていった従業員はたぶんシンガポールかマレーシアなど外国に働きに出るのか、またはこのような路上の商売を始めるかのいずれかである。

うちの日本語学校も従業員に対して十分な給料は出していない。

だから、2~3年で辞めていくし、私はそれは当然だと思っている。

ただ、辞めた後、日本に留学する子が圧倒的に多いという点は他と異なっているが....

もし、日系企業の方が従業員を長続きさせたいのであれば、給料は最低20万チャットは出さなければならない。

そういえば、この間路上でりんごを買ったのだが、そのりんご売りのお姉さんは腕に何重ものゴールドのブレスレットをしていた。あれを現金にすれば500万円くらいになりそうな量で本当にびっくりした。

今は路上の物売りから金持ちが続出している。
そのうち、ミャンマーの会社にはまともな従業員がいなくなるだろう。