ヤンゴンの街を歩いていると、携帯電話で話している人たちをよく見かけるようになった。
以前は「携帯電話=大金持ち」というイメージだったが、今はかなり違う。
中流階級と思われる人たちも携帯を持つようになった。
以前は高級車に乗ったお金持ちのドラ息子、ドラ娘たちがクーラーの効いた車内で澄ましながら携帯で話していたが、今ではサイカー(人力車)に乗っている人やバスの中でも携帯を使っている人を見かける。
今月21日から始まる初級クラスの名簿を見たが、17人中9人の家庭で携帯電話を持っていた。
(携帯所有率:53%)
半数以上の生徒が携帯を持っていることになる。
3年前の記録を調べると、あるクラスでは74人中、携帯を持っている家庭は10人だけだった。
(携帯所有率:14%)
ミャンマーでは携帯電話の利用方法は圧倒的に通話であって、日本のように親指でメールを打っている光景は一度も見かけたことがない。
携帯でまだインターネットも見られないし、ほとんど役に立っているとは思えないのだが、皆さん携帯が大好きのようだ。
今日も授業中にあっちで「プルプル」、こっちで「ピロピロ」と呼び出し音が鳴ってうんざりしてしまう。
自分がもし生徒なら、授業中に携帯が鳴ったら恥ずかしいと思うだろうが、ミャンマー人の場合は逆で鳴ると嬉しいらしく(携帯を持っていることを自慢できるため)、全然悪びれる様子もなく平気な顔をしている。
これからますますうるさくなるだろう。