ミャンマー・日本語学校ブログ

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ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

車の相場価格がさらに下落

2008年11月16日 | 見学・視察

車の相場価格がさらに下落している。

例えば、現地組み立てのスズキワゴンRは以前の最高値が7000万チャット(当時700万円)だったのが、今は3500万チャット(約292万円)と半額以上の値下がりで、この価格でさえなかなか買い手が見つからないとそうだ。

実際に売買契約が成立するときには3000万チャット以下になっていると思われる。

スズキワゴンRはこれまで年間160台しか生産が認められず、限定販売だったが今年から年間1200台となり来年も1200台生産、販売されることが発表されてから、このような急落となった。

もし来年、新モデルに切り替わる場合は、今のモデルはさらに急落することが予想される。

もう一つ、車相場全体が急落している原因として、国境から入ってきた違法輸入車の摘発が進み、没収された車が1万台近くあり、それを入札にかけて販売することが予定されていることも考えられる。

そして、ミャンマー製のジープ、キャリー、軽トラックが大量に販売されるようになったことで、国内で供給過剰となり相場を押し下げている原因となっている。

また、現在車を投資目的で所有している人は、これからさらに相場が下落する可能性が大なので、早めに車を売って現金化したいという心理が働き、それがさらに相場を下げることに拍車をかけている。

ところで、今「交通安全展示会」という奇妙な催しが国軍ホールで今日まで開かれているが、おとといその展示会に行ってみた。

その展示会でたくさんのミャンマー製車両が展示即売されていた。
ミャンマーには現在30社以上の車メーカーがあるのです。

自分が気に入ったジープは↓2000万チャット(約166万円)。これ、かなりお気に入り。


↓1200万チャット(約100万円) 中古ではなく新車でもこんなに安くなった!

展示会は今日(16日)までやっています。

工場見学(4)

2008年01月11日 | 見学・視察
軽トラックの頭の部分。
日本でこのような物が置いてあると、どう考えても鉄くずまたは粗大ゴミなのだが、ミャンマーではものすごい貴重品なのである。
こんなボロボロの状態から丁寧に板金塗装をすると、ピカピカの新車が出来上がるのである。
今回の見学は事前にアポなしで行ったのだが、工場の人たちは大歓迎してくれた。
日本だったら、門前払いになっていただろう。

工場見学(1)

2008年01月11日 | 見学・視察
日本からのお客さんを案内するために南ダゴン工業団地のある工場を訪問した。
写真がその工場の様子であるが、何の工場でしょうか?

実はこれが自動車の製造、組立工場なのだ。
どう見ても廃車の解体工場か、鉄くず処理工場なのだが、ここで新車を組み立てている。
ミャンマーでは自動車の製造、組立は全て手作業なのである。
工場の中で聞こえる音は「トントン、カンカン」というハンマーで鉄板をたたいている音だけなのだ。
工場にある機械類はガスバーナーと電動カッターだけだった。
これなら、停電してもほとんどの作業は継続できる。

一般的にミャンマーの板金技術は日本よりレベルが上だという評価である。
今回のお客さんも「これは素晴らしい!」と感動されていた。
ミャンマー人の手作業の器用さが改めて認識される。