ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

さむ~い!

2007年11月30日 | ミャンマーでの生活
今朝5時の温度は24度。

昨日の晩から急に冷えだして、毛布にくるまってブルブルという状態だった。
普段は夜中でも30度あって、パンツ一丁だけで大丈夫なのだが、今は上下とも2枚着ている。
去年よりずっと寒くなっている。

去年の11月21日付の日記を読み返すと、
「この頃、夜も蒸し暑くて、寝るときも冷房をかけている。電気代がいくらになるのか心配である。」
と書いてあったから、今年は特別に寒くなるのだろう。

寒さに弱いミャンマーの学生たち。
あさっての日本語能力試験本番は大丈夫だろうか。

ウルトラマンが登場する国

2007年11月29日 | ミャンマーでの生活
先週のある日、日本・ミャンマー友好協会の事務所を訪ねて行ったときのこと。

その日は午後3時半まで中級の授業があったので、授業が終わるや否やバスを2本乗り継いで1時間程かけて指定されたバス停で降りた。

予め電話でアポイントを取って、どこのバス停で降りてどう行くかを聞いておいた。

ところが、実際にバスを降りてその場所を探したが、いくら歩いても見つからない。

「おかしいなあ、この辺にあるはずなのに。。。。」

とそのとき、前方からどこかで見たことがあるような女の子が歩いてきた。

「先生、どうしたのですか?どこへ行くんですか?」

その女の子はさっきまで私の授業を受けていた子だった。

「日本・ミャンマー友好協会なら、知っていますよ。私が連れて行ってあげます。」

全く逆の方向に歩いていることがわかった。

ミャンマーでは、このようなことがよく起きる。

人口が500万人もいるというのに、何か困ったことがあると必ず誰かが現れる。
それも本当に困っているとき絶妙のタイミングで現れるのだ。

このことは私一人に起きているのではない。

ミャンマーに長年商社マンとして勤務したある人は「ミャンマーはウルトラマンが登場する国だ」と形容していた。

私は広島の人間だが、人口110万人足らずの広島の繁華街を歩いているとき、知人に偶然会ったということは一度もない。

本当に不思議な国、ミャンマーなのです。

昨日のブログの答え:
左下から右上にかけて波が動いているように見える。

写真ではよく見えませんが、実際の看板を見るとすごく動いているように見えます。(目の錯覚による)
ヤンゴンにお越しの方は是非、見てください。

おもしろい広告塔

2007年11月28日 | ミャンマーでの生活
最近、ヤンゴン市内の街を歩いていると、おもしろい広告やサインボードを目にするようになってきた。
日本のような変な爆笑看板ではないが、ユーモア溢れるもの、目を惹きつけるものがある。
写真はある子ども向け雑誌の広告である。
この絵をじっと見ていると何かが現れるというのだが、おわかりだろうか?
広告のキャッチフレーズと関係していて、なかなかおもしろい。
(答えはまた次のブログで)

昨日の問題の答え:3番
解答のポイントは、(  )の前の部分に注意するだけでわかるようになっている。
後半に書いてあることに気を取られると1、とか4、の答えになってしまう。

「とりあえずは、その内容的な変化に関しての話題ではない。」
とあるのだから、学生の意識の変化ではない。だから、1はダメ。
当然ながら、2.の「意味内容の変化」もおかしい。

「では、何に対する変化か。ヒントはすでに出ている。」
ヒントとは、筆者が「価値観」ではなく「価値感」と表記していることを意味している。

4.の「価値感」をめぐる変化を2回続けるのも不自然。
よって、解答は3番となる。

正解された方、おめでとうございます!

これであなたもミャンマーの学生並みの日本語レベルがあることが証明されました。

1級読解の問題例

2007年11月27日 | 日本語学校
昨日のブログの200点満点が出た1級の模擬試験の問題例を以下に紹介します。
(実際はこのような読解問題が22問、文法の問題が36問あります。)

教師の私が1問だけ間違えてしまったのですが、その問題です。
さて、正解は何番でしょうか?(答えは明日のブログで)

 予備校の小論文の添削の仕事をしていたときに初めて気がついたある顕著な変化について書いてみたい。その変化とは、「価値感」をめぐる変化である。といっても、とりあえずは、その内容的な変化に関しての話題ではない。
 では、何に対する変化か。ヒントはすでに出ている。
 答えは(  )である。私の実感では、十代の若者のうちの、おそらく半数以上が、「価値観」を「価値感」と表記し、疑いをもっていない。「価値感」という誤った表記のあまりの多さに、ある日、大学2年生60人に対して、「価値感」ということばを黒板に書いて、「これを見て何かおかしいと感じた人は、何人くらいいる?」と試みに聞いてみたところ、その数は7人であった。
(中略)
 中学の先生たちに、「最近の中学生は、以前と変わってきていますか」と聞くと、ほぼ皆が異口同音に「今の中学生は確かに変わってきている。何が正しいか、という善悪という基準ではなく、何が自分にとって気持ちがいいのか、が基準となって行動しているようだ。自分が気持ちよくなることには、積極的に向かうが、そうでないことには、無関心だ」と言う。これが、必ずしもあるよくある「今の若いものは」風の懐古趣味的偏見でないことは「価値感」という表記の圧倒的勝利が示している。

(実際の本文はこの3倍の量があります。)


問題 (  )に入る適当なものはどれか
1.学生の意識の変化
2.意味内容の変化
3.文字表記上の変化
4.「価値感」をめぐる変化

こんな問題を全部正解してしまうのですから、脱帽です。

出た~!200点満点

2007年11月26日 | 日本語学校
先日、行なった日本語能力試験対策1級模擬試験(第4回目)(読解・文法)でついに200点満点が出た。10年間、教えているが200点満点は初めてのことだ。
これは本当にすごい。

200点満点を取ったのは普段はおとなしくて目立たない伏兵の女の子だった。
実は、私も生徒たちが試験問題を解いている間に、ちょっとやってみたのだが、答え合わせをしたところ、1問間違っていた。(得点は196点になる)
ついに教え子が教師を抜いてしまったのである。

1級の生徒にもなると、もうほとんど日本人と同じレベルになる。
練習問題を解かせているとき、自分もやってみるのだが、もたもたしていると「先生、まだですか~。」とこっちが急かされてしまうのだ。

日本語能力試験は4つの選択肢から正解を1つ選ぶ問題形式である。
簡単そうだが、それがなかなか大変なのだ。
(日本の共通一次試験やセンター試験を受験した方ならよくわかると思う。)

特に、1級の長文読解はミャンマー人にとっては超難関なのである。
それを全問正解してしまうのだから、本当にすごい!

長文読解を教えるのは、自転車の乗り方や水泳を教えるのと同じで、体で覚えるしかなのだ。いくら、解答のやり方や公式などを言葉で教えてもダメなのである。
この生徒はどうやら、自転車に乗れるようになったときの感覚を身につけたようだ。

もう教えることはなくなった。
教師として嬉しいと感じるとともに、もう自分の役目は終わったのだなと実感するのだった。

(写真は2級模擬試験の様子です)

カンドージー公園(3)

2007年11月25日 | イベント・行事
写真は「メザリープートゥッ」という食べ物。
メザリーという植物のプー(つぼみ)のトゥッ(サラダ)で、ダザウンモンの日に食べると、一生病気にならないという仏教徒の言い伝えがある。
公園内で何か買い物してレシートがあれば、このサラダを無料で配布してくれる。
早速、食べてみたが「うん、これはおいしい!」
メザリープーは普段の食事でもときどき食べているが、ものすごく苦いのでたくさん食べられなかったが、このサラダにしたものは全然、苦味がなくおいしくいただけた。
これで、一生病気にならないぞと満足したのであった。

カンドージー公園(2)

2007年11月25日 | ミャンマーでの生活
公園内は家族連れもさることながら、若者たちのグループもよく見かけた。
写真の女の子たちのように、ジーンズの若者が最近、急激に増えた。
ミャンマーの女の子たちは若いときは、本当にスタイルがよくジーンズがよく似合っている。
彼女たちは特にダイエットして、このようなスタイルになっているのではない。
天然のスタイルなのだ。
しかし、年をとると後ろに写っているようなぶくぶくに太った中年おばさんになる。
信じられないが、本当にそうなるのだ。
うちの奥さんもそうなるのだろうなあ。。。。。。
ミャンマー人のDNAと食習慣のせいなのだろう。

カンドージー公園(1)

2007年11月25日 | ミャンマーでの生活
昨日のダザウンモンの休日に、家族でヤンゴン市内のカンドージー公園に行った。
夕方の夕涼みに行ったのだが、休日ということもあって、ご覧のように人、人だらけであった。
公園の景色を見に来たというより、人を見に来たみたいだった。
今夜は公園内の野外ステージで「アニェイン(ミャンマー伝統的舞踊と漫才を組み合わせたようなもの)」が上演される。
ミャンマーの人たちはこのアニェインが大好きで、会場はいつも満杯になるそうだ。
(私も何回か見たことがあるが、全然意味がわからなかった。)
この公園は2年前だったか、リニューアルされて人工的ではあるが、とても綺麗になった。

ダザウンモンの休日(2)

2007年11月24日 | イベント・行事
僧院に寄進するために飾りつけた品々をこのようなトラックの荷台に乗せて、大音響のスピーカーで音楽を流し賑々しく街中をパレードしながら、僧院に向かうのである。
写真はお金(新札)をきれいに飾りつけたバデータービン。
10年前はこの大音響のせいで、何度も授業を中断させられたことを覚えているが、今はこのような光景は少なくなってきた。
ミャンマーの伝統的習慣がだんだんと少なくなってきているのだろうか。

ダザウンモンの休日(1)

2007年11月24日 | イベント・行事
今日はダザウンモン休日だ。
この日は仏教徒にとっては特別な日になる。
昨日の授業も欠席する生徒がちらほらいた。
写真のように、木で作った枠にお坊さんが使う新しい袈裟や日常用品を取り付けて、寄進する日なのだ。
これは「バデーターピン」(バデーターは「絢爛豪華な」、ピンは「木」)と言われるもので、他にお金を綺麗に飾りつけたものもある。
街中でこのような飾りつけが置かれていて、人々はその豪華さを競っている。
比較して見るのも楽しいものだ。

ホテルのキャンセル料について

2007年11月23日 | ミャンマーでの生活
最近、ミャンマーのホテルも予約をキャンセルする場合、キャンセル料金を請求するようになってきた。
ホテルによって多少違いがあるが、
「3日以内キャンセルの場合は100%、4~14日以内の場合は50%。」
というホテルが多いようだ。
例えば有名Sホテルに2泊予約(約140ドル)を入れて、2日前にキャンセルしたとすると、140ドルキャンセル料金を払わなければならない。

最近、あるお客さんからヤンゴン市内の旅行社を通してホテルの予約を頼まれたのだが、キャンセル料金のことを話すと、「やっぱり、ネットで日本から自分で予約やります。」と言われた。
日本からネットを通して予約した場合、万一キャンセルしてもキャンセル料金を払うことはないだろう。(わざわざキャンセル料を海外送金する殊勝な人はいないだろう。)
それに遠路はるばる日本まで取り立てに来るホテルはないだろうから。

日本のお客さんがミャンマーの旅行会社に連絡し、旅行会社経由でホテルの予約をした場合、どうなるのだろうか。
万一、お客さんが上記のようなキャンセルをした場合、まずホテルは旅行会社にキャンセル料金を請求するだろう。
この場合、旅行会社はホテルに対してキャンセル料金を支払うのだろうか?
「お客さんがキャンセル料金を払ってくれないから、払えません」と断わるのだろうか。
断わると、ホテル側から何か制裁があるのだろうか?

日本ではホテルのキャンセル料を真面目に支払っている人はいるのだろうか。

その辺の事情をご存知の方、是非教えてください。

ミャンマー製車両の広告

2007年11月22日 | ミャンマーでの生活
最近、雑誌などにミャンマー製車両(軽トラック、ジープ)の広告をよく見かけるようになった。(外見はどっかで見たことがあるような形だけど。。。。)

すでに多くの民間企業が車両を製造している。
見かけは立派だが、エンジンなど主要部分は日本からの中古部品を使っている。
民間企業がこのような車両を製造できるということは、ミャンマーも工業技術が発展してきたということなのだろうか?
中古部品を寄せ集めて組み立てただけにしても、かなりの知識や技術が必要だと思う。

価格は120万円くらいなので安い(ミャンマーでは安い!)ので、人気があってよく売れているそうだ。
妻も「買って、買って」とせがむが、こんなもの買ってどうやって使えと言うのだろうか。何か商売をしていれば、役に立つかもしれないけど。
どうせなら、サロンカー(普通乗用車)も作ってほしい。

バズンダウン川(クリーク)

2007年11月21日 | ミャンマーでの生活
ダウンタウンの東端、バズンダウン市場から見えるバズンダウン川の風景である。
写真に写っている船は漁船で、ミャンマー近海で操業している。

以前、ミャンマーでは海の魚は食べなかったが、最近海の魚も食べるようになった。
と言っても、川の魚に比べると海の魚はまだまだ安い。
日本人はもちろん、海の魚のほうが好きだから、私にとって好都合なのである。

タイ(もどき)、ひらめ(もどき)、かんぱち(もどき)、マナカツオなど日本で食べられる魚はいろいろあるが、やっぱり味は落ちる。ひらめなんか、形は似ているが全然味が違っていてがっかりしたことがある。

それから、ミャンマーでは以前はイカを食べなかったが、今は中華料理の影響で食べるようになった。タコは相変わらず食べる人は少ない。

ヤンゴン市内にある寿司屋(ミャンマー人が経営)ではミャンマー近海で取れた魚の刺身を食べることができる。タイやかんぱちの刺身などだが、やっぱり味が淡白で物足りない。

ところで、写真のような漁船は個人が所有しているが、あるミャンマー人は漁船を3隻を所有して操業している。

彼の毎月の収入は1000万チャット(100万円)以上だそうだ。
彼は毎日、上記の寿司屋でビールを飲みながら刺身を食べている。乗っている車はランドクルーザー(ミャンマーで一番高い車=1200万円くらいする)である。

本当にうらやましい限りだ。

果物屋

2007年11月20日 | ミャンマーでの生活
「果物屋」と書いたが、道端で売っている「果物屋」である。
ミャンマーでは、きちんとした店で肉、野菜などを売っているところを見たことがない。
なんでも市場の店子か、道端で売っているだけなのだ。
冷凍庫完備の肉屋はまだ現れていない。
果物屋は例外的にチャイナタウンで一軒見たことがあるだけだ。

ところで、道端の果物屋は最近、絶好調なのだ。
並べてある果物の数が以前の3~4倍にも膨れ上がっている。
かなりもうかっているのではないかと想像できる。
写真はバズンダウン市場近くの道端で売っている光景だが、ご覧のように果物で一杯だ。

今はりんごやみかんの季節になっている。
りんごは「FUJI」とシールが貼ってあるが、本当の富士りんごとは比べられないほど味が劣っている。
以前は中国産ばかりだったが、最近はミャンマーでも作られるようになった。

道端で売っているFUJIりんごは1個250チャット(25円くらい)だが、大型スーパーで売っているFUJIりんごは1個900チャット(90円くらい)する。
スーパーのは本物の富士りんごと同じくらい甘くておいしい。