ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

ミャンマー船員の悲劇

2009年02月28日 | ミャンマーでの生活


今、巷ではこの話題が大きな出来事としてよく話されている。

7 DAYS NEWS JOURNAL誌から引用する。

「韓国の貨物船の乗組員20人が食中毒。4人が死亡。」

シンガポールからインドへ航海中の韓国の貨物船内で2月12日、食中毒が起こりミャンマー人船員2人と韓国人上級船員2人の合計4人が食中毒により死亡した。

他の16人全員も激しい食中毒症状を起こしインドの病院に入院した。

韓国船「BRIGHT STAR」には韓国人船員10人とミャンマー人船員10人が乗り組んでいた。

2月12日、船長を含む船員すべてが昼食をとった後、全員が夕方から激しい腹痛と嘔吐を繰り返し、甲板担当のミャンマー人船員と給仕担当のミャンマー人船員の2人が死亡した。

その後、韓国人上級船員が一人死亡した。船長と機関士が重体となった。
遭難信号を出したところ、インド海上警備隊が救助にあたり船内に乗り込んだとき、韓国人の船員1人がさらに死亡した。

インド海上警備隊が食中毒の患者たちを沿岸の港まで運び、入院させた。
病院に5日入院し、回復した患者は退院した。

食中毒の原因は、インドの港に入港する前日だったので、検疫対策のため船内を消毒した。
そのとき、冷凍庫から昼食用の食材を解凍していたが、消毒担当の船員がそのことに気づかず(または、気づいていたがかまわないと思ったのか)、食材に殺虫剤がかかったまま調理をしたために食中毒を起こしたのではないかという推測である。

(引用終わり)

ミャンマーでは外国航路の船員になることが最高のステイタスの一つとなっているが、このような危険も隠れていることも知っておかなければならない。


便利なギフトカード

2009年02月28日 | ミャンマーでの生活

ミャンマーでナンバー1と言われているシティマート、スーパーではギフトカードのサービスが始まっていて、これを利用すると本当に便利だ。

前のタイプのギフトカードは商品券(紙切れ)のようなもので、贈り物専用だったが、今は名前は同じだが電子カードになっており、自分で使うこともできるようになっている。

カードは100万チャット(約10万円)までチャージできるようになっていて、有効期限はないので安心して使うことができる。

今、ヤンゴンでは小額紙幣が足りない状況で、お釣りがないために(お釣りの代わりに飴玉をもらったりして)嫌な思いをすることがあったが、このカードがあればその問題を解決できる。

昨日、早速買い物してみたが、現金なしで買い物できる気持ちよさをミャンマーへ来て初めて味わった。

レジに並んでいるとき、お札を「1枚、2枚....」と数えるあの面倒臭さからも解放された。

それに暗証番号4桁をレジで打ち込むシステムになっているので、もし紛失、盗難に遭っても安心である。

スーパーにとっても前払いでどんどん現金が入ってくるので、これほど良いシステムはないだろう。

今はシティマートしか使えないが、将来は他のスーパーでも共通して使えるようにしてほしい。


おかしな電気

2009年02月27日 | ミャンマーでの生活

「おかしな天気」はよく聞く表現であるが「おかしな電気」という日本語も新しい日本語表現として登録してもらいたい。

昨日の電気は「計画的電気配分表」によると、午前11時から午後5時までの間に電気が供給されなければならなかった。

しかし、その間 電気がついては消え、ついては消えを10回以上繰り返し、6時間分の電気がたった2時間しか来なかった。

朝5時から11時までは通常の計画停電だったから、朝から晩までの12時間の間に2時間しか供給されなかったことになる。

昼間、電気担当の人が一生懸命、電気を供給しようと頑張っているのだが、電気を送ると需要がすぐに急激に上がる。(猛暑なのでエアコンなどを皆が一斉に動かすからだろう。)
そしてすぐに電力供給量の限界まで達してしまう。仕方ないから電気のスイッチを切ることになる。

そして、その夜はまた計画停電により午後5時から11時まで、さらに停電が続くことになっていた。

しかし、昨日の夜は午後5時から9時までずっと電気が来ていた。

つまり、来ないはずの電気がずっと来ていたのである。

これは昼間のあまりにひどい電気供給状態を担当者が悪いと思ったのか、「罪ほろぼし」ではなく「停電ほろぼし」をしたのだと思われる。

また新しい日本語が生まれそうだ。

しかし、これから当分の間(6月まで)、昼間の電気は期待できそうもない。


ジャーナル誌の表紙に驚く

2009年02月27日 | ミャンマーでの生活
昨日発行のYANGON TIMESの表紙のデザインを見て、びっくりした。

このようなデザインはミャンマーでは今まで絶対に考えられなかったものである。

なぜかというと、デザインではドル紙幣と現地通貨チャットを交換している場面となっているが、ミャンマーでは一般人(一部の例外を除いて)はドル紙幣を持つことは禁止されているからだ。

一般人がドル紙幣を所持していたり両替していたら、その場で没収、逮捕されるのである。

写真の場面は明らかに闇両替をやっているところだから、法律違反の行為を堂々と一面に載せていることになる。

スーレーパゴダ付近やボージョーアウンサン市場によく出没する闇両替人も法律違反であり、ときどき手入れが入る。

今、チャット高が続いているので、ドルの所持や両替に対する取り締まりは甘くなっているが、ジャーナル誌の表紙にこんなにデカデカと闇両替場面が出るとは信じられない。
(ジャーナル誌の編集者もこの法律を知らなかったのだろうか?)

外貨規制が厳しかった20年前のミャンマーの状況を知っている自分としては隔世の感がする。

ところで、今のチャット高が続いている原因として、政府による車の競売(オークション)が続いていることを指摘する人がいる。

今月末から3月初旬にかけてモーラミャイン市において政府所有の車180台を競売にかけて売却する予定である。

ヤンゴン、マンダレー、パテイン、ラーショーでも競売がすでに行なわれた。

ヤンゴンでは政府所有の建物を競売に出している。

一箇所の競売で180台、車一台平均200万円として計算すると3億6千万円。
これが4箇所だから14億円の現金が市場から政府に吸い上げられることになる。

中央銀行は新札を発行していないそうだから、市場で動いているチャット通貨の流通量が減ってきて、チャット不足感からますますチャット高に動いているのではないかという説だ。

スーパーではお釣りに使う小額紙幣がなくて困っているし、紙幣も最近、ひどくボロボロになってきているし、いよいよ現金が少なくなっているような印象を受けてしまう。

物の値段が下がることは嬉しいが、何かデフレを奨励しているようで、市場規模がだんだん小さくなっていくような閉塞感を感じているのは自分だけだろうか。

日本語能力試験の発表

2009年02月26日 | 日本語学校

昨日の25日は日本語能力試験の発表があった。

合格通知と成績表はMAJA(元日本留学生協会)があるパールコンドミニアムで受け取れるようになっている。

時間がなかったので、タクシーで往復した。

自分はMAJAへ行くことは少ないのだが、今回は妻の兄と弟の結果を受け取りに行った。

結果としては、兄のほうが3級に合格していたが、弟は残念ながら2級に不合格だった。

弟がもし2級に合格していれば、10月から横浜の日本語学校に留学させる約束をしていたが、これで留学は諦めてもらうしかなくなった。

本人は2級に落ちても、3級に受かっているのだから留学させてくれるだろうと思っているだろうが、世の中そんなに甘くない。

3年間、仕事もせず3食メシ付きで同居させ、当方が800時間分の授業料を負担し、十分な勉強時間もあり、十分な機会、環境を与えたにもかかわらず合格できなかったのだから、仕方ない。

厳しすぎるかもしれないが、これからはミャンマーで自分の力で仕事を見つけ、自立してほしい。

運命の日が近づく

2009年02月25日 | 日本語学校
今週は日本語を学んでいる生徒たちにとって今後の運命を左右する大きな節目が二つある。

一つは日本語能力試験の合格発表。

もう一つは、4月から日本の日本語学校、専門学校、大学に留学するためのビザ(在留資格認定証)の発表。

ビザが交付されれば、晴れて日本留学の夢が実現するし、ビザが不交付になれば、日本留学の夢はほぼ絶望になる。それくらい大きな岐路になる。

いずれも今週中にある予定だ。

日本語能力試験の1級には約20人、2級には約80人が受験した。
3級には120人以上が受験している。

最難関の1級の合格者は去年は10人だったが、今年は6人合格を予想している。

授業中も生徒たちは合格発表の話題で持ちきりで、何となくそわそわしているようす。

一方、ビザの発表を間近にした生徒たちはもっと緊張しているらしく、学校に出てこない生徒が多い。

去年は30人ほど留学したが、今年は何人ビザが出るか楽しみである。

ビール、ジュースで価格比較

2009年02月25日 | ミャンマーでの生活
昨日、CITY MARTスーパーで買い物したときの価格です。

1.シンハービール(タイ製)      630チャット  (約60円)
2.ミャンマービール(ミャンマー製)  690チャット
3.サンキスト炭酸ジュース(マレーシア製)   450チャット
4.ファンタシー炭酸ジュース(ミャンマー製)  440チャット

相変わらず、ビールはミャンマー製よりタイ製のほうが安い。

炭酸ジュースも外国製(マレーシア製)とミャンマー製と、ほとんど値段が変わらない。

次に昨年の2008年9月21日の時点での価格と現在の価格を比較する。

シンハービール  750チャット→630チャット (16%↓)
ミャンマービール 900チャット→690チャット (23%↓)

輸入品も国内産もだいぶ安くなっている。

ドル安チャット高の恩恵がこのようなところにも現れてきている。

お坊さんDVD大人気

2009年02月24日 | ミャンマーでの生活




今、ヤンゴンの繁華街の路上でよく見かけるのが、徳の高いお坊さんのポスター、写真集、説法会のDVDなどを売る露店である。

特に説法会のDVDがよく売れているらしい。
中でも写真のお坊さん(メガネをかけているが、見かけはずいぶん若い)が大人気だそうだ。

朝ときどき立ち寄るミャンマー風喫茶店に大型テレビが置いてあるのだが、いつもこの若いお坊さんの説法DVDを流している。

初めは何となく聞くともなしに聞いていたのだが、説法会の会場が異常に盛り上がっていることに気づいた。

僧侶:「君たち、わかるかあ?」
信徒:「わかります、パヤー」(全員で大合唱)

僧侶:「ついて来ているかあ?」
信徒:「はい、大丈夫です、パヤー。」(全員で大合唱)

僧侶:「理解できたかあ?」
信徒:「はい、理解できました、パヤー。」(全員で大合唱)

1分に1度はこのようなやり取りがあり、何だかロックコンサートで歌手と観客とのやり取りを見ているようだ。

このお坊さんの話は発音明瞭、仏教の難しい言葉を使わないで現代語でわかりやすく説いている。そしてノリが良く自然に引き込まれていく。

このお坊さんの話し方の特徴は言いたいことを全部を言わないで、途中で止め、後半を信徒に言わせる手法。

そして、5分に一度、聴衆を笑いの渦に巻き込むような冗談をかましていらっしゃる。
(残念ながら自分はその冗談が理解できるほどミャンマー語が堪能ではない。)

このような説法なら、子どもたちが聞いても面白いだろうと思う。

自分はキリスト教徒だが、職業として教師をしているのでこのお坊さんの話し方、話術は大変参考になる。

実はこの露天でDVD2枚買ってしまった。(1枚300チャットだから安いものだ。)

このお坊さんは発音が大変はっきりしているので、ミャンマー語を習っている外国人学習者にとっても良い教材になると思う。

今度、うちの学校の翻訳担当に頼んでお坊さんの話を日本語に翻訳してもらおうと思う。


ミャンマーの旅行社が「最優秀サービス賞」?

2009年02月24日 | 旅行・観光

日本ではアカデミー賞に日本映画が選ばれるなど大きな話題になっている。

アカデミー賞とは関係ないが、ミャンマーの話題をひとつ。

2月19日付、「ピーミャンマー誌」より引用。

全世界93カ国の観光、旅行会社の中から「最優秀サービス賞」にミャンマーの旅行会社が選ばれた。
その旅行会社は●●会社であり、その賞はスペインのビジネスダイレクション(BID)協会が選考し、表彰するものである。
「この栄誉ある賞を受賞したのはミャンマーで初めてのことです。この賞は2008年度の事業内容を評価してもらったものです。受賞理由は2008年、2月にインド、ブダガヤへ600人以上の参拝観光ツアーを実施し、最高のサービスを提供できたことです。この度の受賞は旅行会社として最高の栄誉であり、世界の中でミャンマーという国をアピールできたことはこの上もなく嬉しいことです。」
と●●会社の代表取締役●●が2月16日に話した。
この賞の授賞式は2月23日にドイツにおいて行なわれる予定で、この授賞式に出席するために●●会社から代表者を一人派遣する。

(引用終わり)

この記事を読んで、皆さんはどう感じたであろうか。

実はこの種の賞はミャンマーの他の旅行会社も受賞している。(選考する団体も多数ある。)

本当に栄誉ある賞なら、受賞のための費用は必要ではない。
(例えば、授賞式出席のための往復航空券の費用、現地滞在費、授賞式の会場費用、パーティー費用、受賞そのものに関する費用。)

これらの費用は賞を与える団体が負担するべきものであって賞を受ける者は賞金としてお金を受け取る立場になるはずだ。

しかし、上記の場合はそうではない。

賞を受ける会社が莫大な費用を負担し、賞を与える団体のほうがお金を受け取る立場になる。

自分が知っている他の旅行会社の場合、100万円以上の費用をヨーロッパの団体に支払ったそうだ。

これは明らかにヨーロッパの団体による悪質な商売、詐欺(に近い)ではないだろうか。

しかし、100万円を支払った旅行会社は詐欺だとは思っておらず、今でもその表彰状やトロフィーを大切に飾っている。

まあ、本人が栄誉あると思っていれば、それでいいのだろうが、紳士の国であるはずのヨーロッパ人も姑息な商売をしているなあと思った。

通学風景

2009年02月23日 | 日本人学校・日本人会

上の娘6歳(もうすぐ7歳)はヤンゴン日本人学校の幼稚部に通っているが、今、通学に使っているのが写真↑のライトエース。

自分は車を所有していないので、同じ学校に通っているある家族の車に同乗させてもらっている。

先月までは日産サニーのサロンカーだったが、都合によりこの車両に変わってしまった。

荷台の半分のスペースに屋根を作り、人が座るように改造したもので、ちゃんとつり革もついている。

今は良いが、雨季になって大雨が降った場合にどうなるのか、少し心配である。

また、オープンスタイルなので、子どものためには危険が伴う。

日本人学校には通学バスがあるが、自分が住んでいるダウンタウンまでは来てくれないことになっている。

今回、初めて行きだけダウンタウンから出発できるようになったが、帰りの便は乗り入れないということになり、3年間希望していた念願の通学バスに乗ることは今回もお預けになってしまった。

娘はよく「みんなと一緒にバスに乗りたいよ~。」と涙ながらに訴えているが、世の中 なかなか思い通りにはいかないものだ。

あついよ~

2009年02月22日 | 日本語学校

ついこの間まで涼しい乾季だと思っていたが、今週に入ってうだるような暑さが続いている。

特に昨日は午後1時半からの新クラス(漢字2級のクラス)が開講したので、干上がってしまいそうだった。

これで土日は午前7時半から午後3時半まで、ほぼ連続で教壇に立つことになった。

授業中、額から汗がダラダラ出てくるし、おまけに電気はないし、生徒たちはノートでパタパタしているし...
しかし、教師たる者、そんな中でも涼しい顔をして授業をしなければならない。

教室内の気温は32度くらいあっただろう。
しかし、気温が高いのは大したことではない。問題なのは湿度の方だ。
このところ、湿度がぐ~んと上がっているように感じる。
気温が高いのは我慢できるが、湿度が高いのは我慢できない。

2月でこんなに蒸し暑いというのは12年の滞在中に記憶がない。

早くカラっとした暑さになってほしい。

こんなに蒸し暑い中、日本から見学のお客様がずっと続いている。

今月はいったい何組のお客様が来たのか、数えられなくなった。

先日は日本のIT業界の社長様ご一行(5名)、そして来週は日本の自治体関係の視察団がお見えになる予定である。

お客様が見学する授業を担当するのは本当に疲れる。
普段の2倍、3倍の疲労度になる。

停電中の授業を見せるのは恥ずかしいが、ミャンマー人学生が一生懸命、日本語の勉強を頑張っている姿を少しでも多くの日本人に知ってもらいたいと思う。

追記:

去年のこの時期はまだ涼しかったのを去年のブログを読み返して気が付いた。

http://blog.goo.ne.jp/win1789/e/5577178ea08d8c30b1802d212ed8b5b2

今年は異常に暑くなりそうだ。
サイクロンで街の樹木が減っているのも関係しているかもしれない。

チャットが大人気

2009年02月21日 | ミャンマーでの生活


「チャット」といっても、ミャンマーの通貨チャットではない。

コンピューターのインターネットを使ったチャットが今、ミャンマーで若者たちの間で大流行だそうな。

というのは、今まではチャットの書き込みなどは「ローマ字によるミャンマー語表記」で書き込むしかなかった。

それが今では、ミャンマー語の文字で直接書き込めるようになったので、ミャンマー人にとっては大変読みやすくなり、それが流行に火をつけたと言ってもよい。

これはミャンマーのネット環境においては画期的なことではないかと思われる。

芸能人を紹介するサイトに対するコメント欄もミャンマー語で書き込まれていた。
(ものすごい中傷、罵詈雑言でびっくりした。日本の2チャンネル並だった。)

ミャンマー女性たちは一般に男に対するガードが大変強いと言われている。
絶対、自分から男に親しく話しかけるようなことはしない。

男から話しかけられても、無視したり、好意的な反応はなかなかしない。

しかし、チャットではどうだろう。

チャットに参加するのは男性より女性のほうが圧倒的に多いそうだ。

全くの見ず知らず、得体の知れない男とチャットするのが楽しいそうだ。(ある女子生徒が言っていた)

普段、同じクラスで勉強している、どんな人間か知っている異性に対しては強いガードが働くが、全くの知らない人間に対しては無防備である。

このような女性特有の心理状態は自分には理解できないものがある。

停電の夜の過ごし方

2009年02月20日 | ミャンマーでの生活


嗚呼.....去年の停電は良かった!」
(↑いきなり意味不明な日本語)

なぜなら、去年の場合は午後5時以降の停電は1日もなかったからだ。

1日の平均停電時間は7.4時間くらいだった。
それが今年は1日平均14時間の停電。

一番困っているのが午後5時から午後11時までの停電サイクルが3日に1回あること。

この前は、「どうせ停電でやることがないのだから、早く寝てしまおう作戦」で辺りが真っ暗になる午後7時に早々とふとんに入ったが、猛烈な蒸し暑さとメス蚊たちの攻撃によって全身痒くてたまらず結局全然眠れなかった。

もし、7時から11時までの4時間、発電機を回してエアコンをつけると2ガロン(約9リットル)消費してしまう。
今1ガロン=3000チャットだから、6000チャット(約600円)コストがかかることになる。


それなら、映画館で時間をつぶす作戦にトライしたことがある。
家族の近くにある映画館まで歩いて行き、映画1本見て3時間つぶすと、一人1000チャットで3人分だから3000チャット。
帰りだけタクシーを利用して1000チャット。
この「映画を見て時間をつぶす作戦」の場合は全部で4000チャット(約400円)しかかからず、自宅で発電機を回すより安くつく。

しかし、3時間もあまり見たくない映画を3日に一度見るというのも酷なものがある。
妻や娘は映画を見るのが好きで苦にならないからまだ良いが、自分はダメだ。
耳をつんざくような大音響の中で3時間はとても耐えられない。

では、「高級ホテルのラウンジで時間をつぶす作戦」も実行したことがある。
ジュース一杯3ドルで3人分だから9ドル。(約810円)

これが一番快適な過ごし方であるが、コストが一番かかることと、3時間もラウンジに長居するというのも、なかなか勇気が必要である。

あと残った作戦は職場(日本語学校)の校長室で過ごすというのもある。
ここにはエアコン、リクライニングの椅子、ソファーがあって過ごすには一応快適ではある。
しかし、家族揃って職場で過ごすというのも何だか空しい。

というわけで、ますます蒸し暑くなる停電の夜の過ごし方は、わが家にとって深刻な問題になりつつあるのです。

まだまだ下がるドル

2009年02月19日 | ミャンマーでの生活
昨日のレートは1ドル=980チャットだった。

ついに1000チャットの大台を超えてしまった。

この数週間の間に1065→1035→980と、どんどん上がっている。


いつまでこのチャット高が続くのだろうか。

世界的金融恐慌、世界的不況のおかげ(?)で世界経済とはリンクがないミャンマーの通貨だけがどんどん強くなっているようだ。

近隣諸国(タイ、バングラデシュ、マレーシア、シンガポールなど)の通貨は軒並み下がっているのにミャンマー通貨だけが強い。

今週のジャーナル誌によると韓国から建設用の鉄筋、大型貨物船2隻分がヤンゴン港に到着したそうで、ビルの建設に使われるのだそうだ。

ミャンマー製の鉄筋もあるが、韓国通貨ウオンの下落によって国内産との差がほとんどなくなったために、韓国製の輸入鉄筋が急激に増えているそうだ。

このままチャット高が続くと、輸入製品が安くなる、ガソリンも安くなる、輸送費が安くなる、物価も安くなる...といいことずくめのようだが、外国企業にとっては人件費やローカル調達品などのコストが高くなり、ミャンマー投資のメリットが少なくなり、ミャンマーへの投資が冷え込むことが予想される。

また観光客もミャンマーの物価は高いという印象を持つことになり、観光客にも影響が及びそうである。

神戸にミャンマーカレーの店

2009年02月18日 | レストラン・食べ物情報
神戸でミャンマーカレーの店が評判になっていると今日の神戸新聞のネット版にあった。

http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0001702070.shtml


神戸といえばあの阪神大震災が記憶に新しい。

自分はあのとき、まだサラリーマン時代で、会社がある横浜から首都高速(湾岸線)に乗って茨城県の日立の工場に向かうところで、車のラジオで地震のニュースを知った。

商談のために日立に行ったわけであるが、商談どころではなく先方と一緒にずっとテレビの映像に見入っていたのを覚えている。

あのときの記憶がまだしっかりと記憶に焼きついている。

不幸なことに、この地震でミャンマー人留学生(多分、神戸大学の学生)が三人亡くなっている。

その神戸でミャンマー人夫を持つ日本人女性が神戸でミャンマーカレーの店を開いて人気になっていると聞いて、とても関心を持った。

記事によると、日本人女性は1996年から5年間ミャンマーに滞在されたとのことだが、その間一度もお目にかからなかったというのは不思議なものである。
(いや、どこかで会っているかも?)

日本人女性の名前は「阿雲(あうん)さん」とあるが、これは夫の名前の一部をとって名字にしたものと思われる。

今度、日本に帰国時に神戸へ行くことがあれば寄ってみようと思う。