子供はかまってくれない

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2015年J2リーグ第40節 札幌 VS 徳島【2:0】

2015年11月07日 23時22分30秒 | サッカーあれこれ
リーグ戦も今日の試合を入れて残り3試合。前節での信じられないような逆転勝ちの余韻を保ったまま全勝できれば,長崎と愛媛が連敗することが条件とは言え,辛うじて参入戦への参加資格が得られる6位への滑り込みの可能性を残している札幌は,同じく昇格の可能性を残した徳島との一戦に臨んだ。

スターティングメンバーで目を引いたのが右サイドバックに入った3年目の永坂。本来であれば,FWのマーク,カバーリング,キックの精度,どれを取ってもお世辞にもプロのレギュラーCBとは言えないレヴェルながらも,監督が替わっても宮澤と共に何故か重用され続けた結果,経験だけは人一倍積んできた櫛引が入るところ。にも拘わらず,この大一番でプロ初出場の選手を起用せざるを得ない程の重大な事情があったようで,ここがこの試合で鍵を握るポイントとなった。

案の定前半は,永坂が相手FWのドリブルに振り回されて,決定的なピンチを招く場面もあった。しかし右ウィングの石井が,永坂のカバーのために下がるのではなく,比較的高いポジションを取り続けたことで,永坂も徐々に前でのチェックを心懸けるようになった結果,ボランチや河合との連携の精度も上がって,どうにか無失点で切り抜けたのが第一の勝因だろう。

攻撃面ではまさかの宮澤の飛び出しと,これもまさかの堀米のワンツーによる突破からのアシストという,二つのサプライズが見事に決まって,昇格争いの徳島に最後通牒を突きつけた結果となった。
やはりバイタルエリアでトップにくさびを入れた選手が,もう一度返して貰うような位置まで走り込むという,これまでは見られなかった,しかし本来は「プロならば当たり前」のプレーが出来れば結果はついてくるものなのだ
しかし一方で,得失点争いで長崎に大きく後れを取る札幌としては,得点シーン以外での複数の決定機を石井や都倉が決められなかったことが後々響くのではないかという嫌な予感を感じさせるような後味も残った。玉際でのあと少しの落ち着きと運がどうしても必要だ。

残り2試合。数々の修羅場を経験してきた稲本が復帰出来れば,小野と二人で相手チームに無言のプレスをかけられると同時に,若い選手を落ち着かせる効果も絶大。一度は諦めた「6位入賞」に向かって最終戦となる栃木戦でドームを満杯にする意気込みで,次節は水戸の粘りを断ち切ってきて欲しい。


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