子供はかまってくれない

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2010年ACL決勝トーナメント1回戦 ガンバ大阪VS城南一和【0:3】遠藤,やばいかも

2010年05月11日 23時05分09秒 | サッカーあれこれ
後半29分まで保たれていた均衡が,審判の信じられないような判定によるPKで破られたところまではまだ良かった。グループ・リーグ最後の試合で引き分けてしまい,おそらく大会の中で最も重要な試合をソンナムのホームで行わざるを得なくなってしまったのは,ガンバが蒔いた種なのだから。

問題はそこから同点に追い付くことが出来ず,逆に前掛かりになったところで2点を追加されてしまったという拙い試合運びだ。プレスの強度も速さも持久力も,明らかに土曜日にリーグ戦を戦ったばかりのソンナムの方が上だったが,それをかわしてボールを繋ぐ技術をガンバは持っていたはずだ。
にも拘わらず,その技術を発揮しないまま終戦を迎えてしまった最大の要因は,GWを通じた連戦の疲れはあったにせよ,中1週空けたはずのガンバの信じられないような運動量の少なさだった。2年前の決勝で相手方のアデレードの監督に「相手の方が人数が多いようだった」と言わしめた,後方からの飛び出しは影を潜め,前の3人(ルーカス,宇佐見,二川)だけで点を取りに行く攻撃は単調で迫力に欠けていた。

それでも前半の20分過ぎまで,圧倒的に攻めていた時間帯に2度訪れた決定的なチャンスのどちらか(ルーカスか宇佐見)が決まっていれば,試合の展開は違っていたかも知れない。それを決めきれないのが今年のガンバと言ってしまえばそれまでだが,チーム状態が上がらない要因の一つに遠藤の不調を挙げても,反論はそれほど多くはないのではないだろうか。
今日の試合でも,これまでの遠藤なら前を向いて相手DFの穴を見つけ,アイデア豊かなパスでディフェンスラインを切り裂いていただろう場面で,消極的な横パスを選択するプレーが何度も見られた。後半は前に出る運動量も減り,ボールを貰いに行く積極性もなくなって,すっかりゲームから消えてしまったという印象を受けた。

W杯イヤーとの相性が悪いバイオリズムの持ち主なのかどうかは分からないが,現在の調子よりも実績を重視する,と何の衒いもなく言い切った日本の代表監督のことだから,遠藤は間違いなく先発でカメルーン戦に臨むはずだ。同じくコンディションの上がらない中村俊輔と組んだ中盤が,「腐っても鯛」のスピードを持つカメルーン攻撃陣に翻弄される姿だけは見たくないのだが,果たして?


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