
ダンスフロアに特化すべきタイミングを確実に読み切ると同時に,自らのキャラクターを冷徹に分析し,アバを巧みにダブらせることによって,「Hung Up」を自身最大のヒット曲としてしまった才女マドンナ。
その「Hung Up」を旗艦に抱いたアルバム「Confessions On A Dance Floor」から早3年。R&Bの最前線とも言えるプロダクションを纏った新作も,期待を大幅に上回る傑作だ。
ティンバランドやウィル・アイ・アムと言った,売れっ子のプロデューサーが居並ぶ中で,中心的な役割を果たしているのはファレル・ウィリアムズ(ネプチューンズ)のようだ。独特のリズムのキレと,所々で鳴り響くエキゾチックな鐘の音が,マドンナの声をしっかりと艶めかせている。
だが,最も味が濃いのは言わずもがな,エグゼクティブ・プロデューサーとしても君臨するマドンナ,その人だ。
フジテレビ月9ドラマの主題歌に採用された「Miles Away」は,曲の雰囲気がドラマの中身に沿ったものだと仮定すれば,メロディだけでキムタクのキャラクターが浮かび上がってくるくらい,きっちりとメランコリックを全うしている。
ショーン・ペン,ガイ・リッチーと,いずれも旬の男を肥やしにして輝いてきたポップミュージックにおける現代のイコンは,どれからシングルを切って良いのか迷うほどクオリティの高い楽曲をずらりと揃え,(勿論,関西人ではありませんが)ボーンテージ姿でメンチを切っている。お見事。
★★★★1/2
その「Hung Up」を旗艦に抱いたアルバム「Confessions On A Dance Floor」から早3年。R&Bの最前線とも言えるプロダクションを纏った新作も,期待を大幅に上回る傑作だ。
ティンバランドやウィル・アイ・アムと言った,売れっ子のプロデューサーが居並ぶ中で,中心的な役割を果たしているのはファレル・ウィリアムズ(ネプチューンズ)のようだ。独特のリズムのキレと,所々で鳴り響くエキゾチックな鐘の音が,マドンナの声をしっかりと艶めかせている。
だが,最も味が濃いのは言わずもがな,エグゼクティブ・プロデューサーとしても君臨するマドンナ,その人だ。
フジテレビ月9ドラマの主題歌に採用された「Miles Away」は,曲の雰囲気がドラマの中身に沿ったものだと仮定すれば,メロディだけでキムタクのキャラクターが浮かび上がってくるくらい,きっちりとメランコリックを全うしている。
ショーン・ペン,ガイ・リッチーと,いずれも旬の男を肥やしにして輝いてきたポップミュージックにおける現代のイコンは,どれからシングルを切って良いのか迷うほどクオリティの高い楽曲をずらりと揃え,(勿論,関西人ではありませんが)ボーンテージ姿でメンチを切っている。お見事。
★★★★1/2