子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2015年J2リーグ第27節 札幌 VS 京都【0:2】

2015年08月03日 21時06分27秒 | サッカーあれこれ
これまでに本州に旅行する度に,何度かJリーグの試合を観てきた。横浜国際,神戸,万博等々。試合を観戦することは勿論,競技場周辺の屋台やホームを応援するサポーターの雰囲気を肌で感じて,チームごとの違いを楽しむことが出来るというのは,Jリーグが四半世紀を賭けて全国各地に根付いたことの何よりの証左だろう。なでしこのキャプテンだった宮間あやが,W杯以後様々な場面で「女子サッカーを文化に」と口にしてきたのは,まさにこうした「男子」Jリーグの実態を目にしてきたからに違いない。昨日の北朝鮮戦を観る限り,リーグの定着が必ずしも代表チームの強化にダイレクトに繋がっていない現状に危機感を覚えるが,それはまた別の話。
ともあれ,今回ようやく我が郷土の誇り「コンサドーレ札幌」の試合をアウェー,古都京都で観戦できるチャンスを得て,喜び勇んで西京極運動公園に出かけたのだが…。

前節からヘッドコーチがバルバリッチから四方田監督に代わったが,どうやら「センターバックの力が弱いのに3バック」という矛盾を改善する意図は今のところ新監督の頭にはないようだ。
1点目は決して空中戦に強いという印象はなかった宮吉にきれいなヘディングを決められた。170cmしかないフォワードに身体を寄せることも出来ずに,フリーで頭を振られてしまった札幌のディフェンスというのは,どう見ても改善が必要だろう。

監督が「痛かった」と振り返った2点目は,前半から再三前へ前へという突進力を見せていた有田のロングシュート。金山もまさかあそこから打つとは思わなかったのだろうが,見事な判断と技術だった。
裏を返せば,前半から京都以上に良い突破の形を何度か作っていながら「思い切って打ってみる」という姿勢が感じられなかった札幌に足りないものを,御丁寧に教えてくれたかのようなプレーだった。

久しぶりに出番を与えられた前田は,残念ながら試合勘はほぼゼロに等しく,何も出来なかった。まるで相撲部屋の新弟子検査を受けに来たような体躯でうろうろするだけだった前寛之も,迷いの真っ只中にいる荒野も,少なくともJ2の公式戦に出られるようなレヴェルではなかった。
後ろの席にいた若い女性の京都サポーターは「札幌の選手はきっと暑すぎて動けないんだね」と,39度を越えた気温を敗因に挙げてくれていたようだが,ドームにやってくるアウェーチームのサポーターとは数も熱気も段違いだった札幌のサポーターたちのエネルギーを,監督と選手たちはどう感じたのだろうか。

次節で6位チームが勝ち,札幌が負ければプレーオフ圏との勝ち点差はとうとう二桁になる。
ドームの液晶ヴィジョンとは異なり,選手名はすべてカタカナ,勿論リプレーも映らない,まさに「昭和の遺物」のような西京極の電光掲示板に表示されていたスコアを脳裏に焼き付けて,サポーター達に報いるような必死なプレーを,彼らは見せてくれるのだろうか。


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