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子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

ナビスコカップCグループ第6節 コンサドーレ札幌対柏レイソル【0:3】:菅野を代表へ!

2008年06月08日 19時30分56秒 | サッカーあれこれ
写真に写っているのは,札幌ドーム試合開始直前のメインスタンド。とても寂しい光景だが,それでも今日の入場者数は10,269人。でも今日の試合を観て,チームの今のレベルと状態と姿勢に疑問を抱き,次節のチケットを買うのを躊躇う人が何割かはいるだろう。ナビスコ予選リーグ敗退確実というハードルがありながら,1万人の大台を死守したサポーターの慈悲も尽き,次の試合は大台を割ってしまうかもしれない,と悲観的になってしまうような試合だった。

まずFWが違いすぎた。札幌の2トップは新人の宮澤とMFの西。対する柏は抜群のテクニックとスピードを持つポポと,五輪代表のレギュラーである李。しかも宮澤は,開始10分で負傷して藤田と交替。代わりに前線に上がったのはやはりMFの砂川だった。
その砂川,ポジショニングは悪くなかったが,先制された後に巡ってきた,何れもGKをかわしてフリーになったチャンスで2度,シュートを枠から外してしまった。4点差の勝利が必要な試合で,先制されながらも応援を続けていたサポーターは,この時点で切れていたように感じたが,ゴール裏の雰囲気はどうだったのだろうか。

西は,自らシュートを打つ,くさびとなって潰れる,という面ではやはり急造トップの限界を露呈していたが,積極的にボールに絡んで,サイドの起点になるという点では及第点の動きだったと思う。
逆に宮澤に替わって出てきた藤田は,自らの突破力とクロスの精度を活かすというプレーへのチャレンジに欠け,クライトンを捜してはすぐに預ける,というプレーの度に,私の周りのサポーターから「前だろうが!」とブーイングを受けていた。

そのクライトンは,やはり今日も頼りになった。西谷の調子がなかなか上がらないため,パスの出し手と決め手の両方を期待されるというプレッシャーを撥ね除け,抜群のキープ力と広い視野で,札幌のチャンスの殆どを創出していた。

後半はセットプレーを中心に何度か決定的な場面もあったが,その度に札幌の攻撃陣の前に立ちはだかったのは横浜FCから移籍してきたGKの菅野だった。
ポジショニング,飛び出し,反応,キック,どれを取っても日本代表として充分に活躍できると思われるプレーを,今日も存分に発揮していた。札幌サイドからすれば憎たらしいことこの上ない活躍だったが,代表のことを考えると,10年続いた楢崎・川口コンビを脅かす存在として,期待はいやが応にも高まる。このまま伸びていって欲しいものだ。

しかし今の札幌で一番の問題は,やはりDFだ。先制点に繋がった恥ずかしいばかりの連携ミスは序の口。ポジショニングや連携以前の問題として,相手の2列目の太田,右SBの蔵川のスピード豊かな攻め上がりを全く抑えられず,ラインを切り裂かれっ放しの状態を修正できない姿は,とてもプロのものとは思えなかった。

復帰直後で身体が動かず手が出てしまい,退場を余儀なくされた西澤も含めて,何とか試合を作るんだ,という気持ちが感じられないままでは,これが最後のナビスコカップの試合になってしまう可能性だって低くはないだろう。強くはならなくとも,何とか形にして欲しい,というのが今の私のせめてもの願いだ。


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