子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2015年J2リーグ第3節 札幌 VS 福岡【2:1】

2015年03月21日 17時59分04秒 | サッカーあれこれ
長崎の的確なプレスと運動量に圧倒されたホーム初戦。しかし試合後のバルバリッチ監督の談話は「修正点ははっきりしているので心配ない」という,強気のニュアンスが漂うものだった。
監督の指示だけで,これまでお得意さんにしてきたチームに完膚なきまでに叩きのめされたチームを変えることが可能なのか。半信半疑で札幌ドームに詰めかけたサポーターに示されたのは,パウロン,古田,堀米,そして内村という,前節の先発には名前のなかった選手がずらりと顔を揃えたスターティングメンバーだった。

昨年途中まで在籍した前監督とは異なり,いかなるしがらみにも,先入観にも縛られることなく,自身のプランを形にすることが出来ると期待したプレイヤーをこそ選ぶ,という監督に求められる基本的な資質を備えていると思われるバルバリッチの今日の判断は,何処から見ても正しいものだった。
実績のあるパウロンはともかく,世界に飛び出していった経験を持つ大先輩の稲本に臆することなく,豊富な運動量で攻撃のリズムを作り出していたボランチの堀米と,久しぶりに右サイドからの鋭い突破で決定機を演出した古田,そして前線のプレスの起点となっていた内村の頑張りは,チームに前週とは全く違う空気をもたらす重要な要素となっていた。
ゲームを決める決定的な選手はいない代わりに,特徴を活かして様々な形でチームに貢献出来る選手を複数揃えているというのは,長丁場を戦う上でかなりのストロングポイントになり得るという希望の灯りが,ピッチのあちこちで点っていたのを目撃したサポーターは多かったはずだ。

まだDFラインは安定しているとは言い難いし,GKク・ソンユンのキックの水準の低さが相変わらず気懸かりではあるが,昨季からの好調を持続している都倉と,稲本の「前でボールを奪う」という意志を体現したプレーに引っ張られて,チーム全体が運動量を保持していた間は,前節には全く見られなかった「完全にゲームを支配」する時間帯となっていた。
その一方で,運動量が落ちた後半途中からの試合運びにはまだまだ改善の余地があるようにも見えた。
押し込まれたときに如何にリズムを取り戻していくのか。課題の解決に向けて,切り札となり得る小野の復帰まで,決勝点となるロングシュートを決めた福森に,前述の堀米と古田,更には都倉と,レフティーを揃えた今日のメンバーをひとつのベースとして,改善を図っていって欲しい。


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