子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2016年J2リーグ第24節 札幌 VS 松本山雅【1:0】

2016年07月20日 22時46分26秒 | サッカーあれこれ
神様,仏様,金山様,という試合だった。
後半,足が止まった札幌陣内で面白いようにボールを廻しては,立て続けにゴールマウスを襲った松本の攻撃を,流行りの言葉で言えば「神ってる」セーブによって防いだ金山の活躍こそが,勝ち点3をもぎ取った最大の原動力だったことに異論を挟む人はいないだろう。五輪メンバーに選ばれてチームを離れたク・ソンユンも,今宵限りは手放しでライバルの活躍を讃えるはずだ。

最初の対戦で打ち合いの末に敗れた札幌にとっては,昇格争い以上に「続けてやられる訳にはいかない」という気持ちで臨んだ試合。しかし試合は全般的に,札幌が松本の前線における統率の取れたプレスに圧されて,連動した攻撃を封じられる展開となった。
結果的には,試合後のインタビューで都倉から「荒野の左足には期待していなかったんですが…」と言われた荒野の左からのクロスを,都倉がペナルティエリアのほぼライン上で合わせて決めた超ロング・ヘディング・シュートを札幌が守り抜いた格好になったが,「相手のクロスを跳ね返しては拾われる。また跳ね返す」一辺倒となった後半は,時間が経つのが実に遅かった。

都倉は得点シーン以外ではボールを失い続け,サイドへ展開してもサポートがないためにドリブルを仕掛けるしかなく,それを二人,三人掛かりで止められてはすぐにカウンター攻撃を受ける,ということの繰り返し。唯一,ボランチの深井だけが相手のボールの出所へのプレスを怠らなかったことで,辛うじて相手のリズムを狂わせることに成功したが,もしも決定的な場面での相手の信じられないようなシュートミスがなければ,1:2で負けていてもおかしくない試合だった。

それでも今季のお馴染みとなった「ウノゼロ(1:0)」で勝ちきれた要因のひとつは,会場の視察に駆け付け,そのままコンサのマフラーを首に巻いて応援していたスポーツ庁の鈴木大地長官も含むサポーターの声援だろう。
一方で平日夜の試合にも拘わらず,観客席を1万3千人近くの人が埋めるに至った理由は,ひとえにチームの好調さ,取りわけホームで16試合負けていないという「サポーター・フレンドリー」に徹した選手の頑張りだろう。ホームで勝つ→サポーターが詰めかける→ピンチで声援が力になる→選手が頑張って勝つ。果たしてこの正のスパイラルをどこまで持続できるか。上位対決を終え,次に待つのは真夏の暑さ。
正念場は続くよ,昇格〜まで♬


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