「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

非正規・ユニオン7・5シンポジウム

2009-07-05 13:00:00 | Weblog
週刊金曜日が協賛する表題集会を傍聴して参りました。

先週の日曜日も派遣村全国シンポに参加させていただきましたが、この手の集会・セミナーには昨年末からずいぶんと足を運んでいます。労働者一人一人が働きやすい社会を作ることが社会全体の消費を上向かせることになる=景気が良くなる。という単純な理屈を有名大学を出たはずの企業経営者や政治家たちは理解すべきでしょう。

今日のシンポジムは2部構成で、前半では各ユニオンから雇用をめぐる企業側との係争につき報告がありました。毎回この手の報告を聞いて思うのですが、日本の法律では組合との団体交渉には「応じなければならない」ことを企業側は余りに知らなさすぎるのではないでしょうか?今日のシンポの副題が「声をあげたら“逆ギレ”ばっかり」というものだったのですが、組合を作ること=生意気だ!!という極めて幼稚な対応をする企業経営者がここのところ多いような気がします。(実は地域にもこうした根拠薄弱な組合悪者論を論じる人がいるんですよね・・・)松下幸之助氏にしても、御手洗現日本経団連会長のお父上にしても従業員を大事にする人だったと聞きます。

日本では教育現場でディベートの経験がないせいか、理論的に物事を話すと「生意気だ」「理屈っぽいやつだ」というレッテルを貼り陰湿に組織から排除する傾向があるように思います。日本の「阿吽の呼吸」という気質は素晴らしいものだとは思いますが、少なくとも法律に基づいた権利行使に対して“逆ギレ”は一人の大人としてもいかがなものかと思います。ドラえもんに出て来るジャイアンではないのですから、子どもじみた「ジャイアニズム」は公の場では控えるべきでしょう。ジャイアンが「のび太のくせに!」と言うのはアニメの世界だけで済みますが、現実世界で「非正規のくせに!」「バイトのくせに!」と言ったら経営うんぬん以前に人格を疑ってしまいます。(*決して不二子F・Aさんのアニメに悪意があるわけではありません。あしからず。)

後半は、大学教授、弁護士、労組議長によるパネルディスカッションが行われました。パネラーの大学教授からは企業内組合が中心の日本と産業別労働組合が中心の欧米諸国との違いと各々のメリット・デメリットにつきお話がありました。また、弁護士のパネラーからは、企業側から刑事告訴された場合には「すぐに弁護士に相談し、構成要件、違法性阻却事由、加罰性の観点から、訴えの内容が犯罪に値するのか否かアドバイスを受けることが必要」という実際的なお話がありました。更に、労組議長からはマスコミ業界での組合活動の最近の事例につき紹介がありました。

余りに過激な活動に走り過ぎて、企業経営に大きなダメージを与えてしまうことは避けるべきですが、長期的に見て労使が良好な関係を築くことは企業経営としても景気対策としても有効なのではないでしょうか?

<写真:パネルディスカッションの模様>


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