世捨猫のマンドク生活

~ Cat's my Life ~ 未だ見ぬ何かをもとめて・・・

長浜城跡 FILE:5 田久留輪

2022-05-24 23:24:25 | 史跡・観光・他
腰曲輪Aより、第一曲輪を回り込む遊歩道を進んで、長浜城の反対側へ。
この遊歩道は、曲輪J・曲輪Kという、2つの曲輪の跡に整備させたもの。

曲輪Kには、重須地域側へと降りられる階段が設けられているが
その階段から少し先の行き止まりにも、解説版が1つ建ててある。
ちょうど第二曲輪にあった堀切から土塁の外側にあたる位置だ。
長浜城跡 曲輪K 長浜城跡 竪堀の解説
堀の分類で、尾根を登ってきた敵を防ぐものを堀切。
山の斜面を横に進んできた敵を防ぐものを竪堀という。
といった内容が、ここの解説版に記されていた。

曲輪Kから眺める、重須地域。眼下に広がる田久留輪の跡は
重須側ガイダンス広場として整備され、巨大なヒラメがいる。
長浜城跡から眺める重須地域 ガイダンス広場の安宅船原寸大模型
これはヒラメでも無ければ、もちろんカレイでも無く、安宅船原寸大模型
当時の主力軍船だった安宅船を実寸(長さ24.3m、幅9.7m)で平面表示した物。

昔は今よりも海が内陸に入り込んでおり、この辺りは軍船の係留所になって
いたらしく、それになぞらえて軍船のガイダンスが行われているという事だ。
長浜城跡 田久留輪 重須側ガイダンス広場の解説
北条水軍と安宅船の解説 北条水軍と安宅船の解説
安宅船について書かれた資料から、安宅船よりも小さく速度の早い小早船
北条水軍(伊豆水軍)に、駿河湾海戦の説明も、この広場にて記されていた。

また隅の方には、発掘調査で見つかったという戦国時代の石積みの
一段目のレプリカもある。いやもうそれ、ただ石を置いただけやん!
長浜城跡 発掘調査で見つかった石積み 長浜城跡バス停
そして長浜城跡のバス停。1時間に1本以上運行しているので便は良い。

長浜城跡の横から、内浦湾へと流れ込む陰野川に掛かっている城下橋
そういえば、なぜ田久留輪だけ曲輪表記ではなく、久留輪表記なんだ?
陰野川に掛かる城下橋 城下橋から眺める陰野川
そんな謎は金冠山から流れてくる陰野川へと流して、長浜城跡巡りは終了。

城址としての規模は小さく、1時間も掛からずに全て見て回れるお手軽さ。
山城と海城の特徴を併せ持った珍しい構造に加え、アクセスも容易なので
伊豆・三津シーパラダイスへと訪れたついでに立ち寄るのも良いだろう。

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