世捨猫のマンドク生活

~ Cat's my Life ~ 未だ見ぬ何かをもとめて・・・

箱根駒ヶ岳 箱根元宮

2023-09-17 20:44:44 | 史跡・観光・他
箱根駒ヶ岳の山頂エリアでも、最も高い標高1,356mに位置している箱根元宮

ロープウェイの山頂駅を出ると、すぐ目前に飛び込んでくるのが、この丘の上に
祀られている社。社への道は2ルートあるが、大半の人は中央広場から鳥居の前へ
上っていける正面側から進み、もう1方の道は駅へ戻るための帰路で使用していた。

中央広場から続く参道の入口には、箱根元宮の由緒も掲げられている。

発祥は、およそ2,400年前の縄文時代末期。孝昭天皇の御代として
聖占仙人が、駒ヶ岳山頂に神仙宮を開いたのが箱根元宮の始まり。
里宮として箱根神社ができたのは、奈良時代(757年)になってからと
だいぶ後だ。例大祭ならび鑽火御神火祭は10月24日に行われている。

ロープウェイの駅の方にも、より簡易的に記された案内が貼られていた。
専門用語が多い事に変わりないが、こちらの方がまだ分かり易いだろう。

参道を上って、鳥居の前まで到着。鳥居の脇には駒ヶ岳山頂遺跡と刻まれた
石碑や、小さな石造りの祠。さらに白馬の伝説が残る馬降石も祀られている。


鳥居の前から振り返って眺める、駒ヶ岳山頂一帯の風景。見渡す限り広がる緑。
冬には雪で辺り一面が真っ白になるようだが、冬季に訪れるのは難易度が高い。

そして鳥居の先に建つ社。現在のものは箱根神社の奥宮として
昭和39年(1964年)に堤康次郎氏の寄進によって建てられたもの。
今では山頂駅とならんで、駒ヶ岳に残された貴重な建造物だ。

社を右側へ回り込むと、なにやら朽ちた小屋も残っている。

社から左裏側には駒ヶ岳山頂と刻まれた石碑とガレ場。明らかに
人工的に形成されたであろう四角い岩が、いくつも転がっていた。

そんなガレ場に生息していた、左側の足が2本無いザトウムシ
探せば他にもアサギマダラを始めとした様々な昆虫がいるだろう。

レジャー開発が進んだ半世紀前とは異なり、現在の駒ヶ岳は自然を
再生させる形での整備へとシフトし、より元来の姿に近づいている。

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