映画とライフデザイン

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映画「バクマン」 佐藤健&神木隆之介&大根仁

2015-10-08 18:02:05 | 映画(日本 2015年以降主演男性)
映画「バクマン」を映画館で見てきました。
これはおもしろい。娯楽としてよくできている作品に仕上げられている。


映画「モテキ」で最高のエンターテインメント作品を作り上げた大根仁監督の最新作で、同名漫画の原作を映画化したもの。佐藤健はすばやい剣捌きで一世を風靡した「るろうに剣心」とは一転、高校生の役を演じる。部活も入らず勉強もしない2人の男子高校生が漫画家を目指し、悪戦苦闘する話が基調だ。一時は600万部以上も売れまくっていた週刊「少年ジャンプ」に自ら売り込む少年たちのサクセスストーリーである。青春の匂いをさせながら、少年たちの一喜一憂をテンション高く表現するのは「モテキ」と同じ、それに加えて漫画出版界の裏側も見せて大人の世界も映し出す。映画の最後まで実に楽しく見れた。

真城最高(佐藤健)は高校2年生、勉強に身が入らないし、かといって部活にも入っていない。叔父(宮藤官九郎)が漫画家で小さい頃からその仕事ぶりを見て絵心があり、クラスで席が近くの美少女亜豆美保(小松菜奈)のスケッチをこっそり書いていた。そのスケッチをうっかり同じクラスの木秋人(神木隆之介)に見つかったところ、一緒に漫画を描かないかと誘われる。秋人は子供のころから作文を書くのが好きで、自分がストーリーをつくって最高が絵を描けよとコンビを組もうというのだ。

最高の叔父は「少年ジャンプ」の連載をおろされ、失意のまま病気で8年前に亡くなったが、漫画を描く仕事場はそのまま残っていた。


突然の誘いに最高はまだ気がのらない。そんな時ひょんなことで描いていた美保のスケッチが見つかってしまう。とっさに漫画家を目指していると2人が言うと、美保も最高に好意を寄せていて、自分は声優になろうと思っているけど、もしお互いに夢が実現したら結婚しようという話になり、俄然やる気を出す。

2人で作品を頑張って完成させ、少年ジャンプの編集者服部(山田孝之)のもとへ持参した。こういう持ち込みの世界は2度読んでくれて、こう変えたらいいんじゃないかと批評をしてもらったら上出来と言われ、喜ぶ2人。懸命にやりなおして再提出したら、手塚賞に応募したら佳作くらいにはなるよと。それでは連載にならないので最高は満足できない。すると横で聞いていた編集長の佐々木(リリーフランキー)が口出しまだまだ未熟だと言う。


同じ高校生の新妻エイジ(染谷将太)が入選して「ジャンプ」連載を目指していて、2人はまだそのレベルに達していないという。2人は落胆して帰ったが、そこから夏休みを二か月仕事場で缶詰めにして張り切る。

結果として手塚賞に応募し、準入選した。ただ、長年苦労して連載を目指しているライバルたちが大勢いて、いざ連載するとなるとハードルがまだまだ高いのであるが。。。


私自身は「少年ジャンプ」に育てられたわけではない。もっとも初期の「男一匹ガキ大将」や「ハレンチ学園」は楽しんでみた方だけど、高校過ぎてから、普通の読書にはまっていったので漫画に縁が薄くなった。そういった自分でも、少年ジャンプの編集会議で連載する作品が選ばれていく過程や、読者アンケートの返送によって、上位が称賛され、悪いと打ちきりになる話などは興味深く見れた。しかも最後に向けてのエンディングロールで漫画本の裏表紙でスタッフ名を紹介するのには驚く。編集を含めてよく練られてできている印象を受けた。

1.佐藤健
「るろうに剣心」で一皮むけてきたなと感じていたが、いきなりの高校生役はすでに26歳にもなっていると若干戸惑う所もあるだろう。ぼやけ気味で解像度が高くない映像もさすがに配慮している。うれしい出来事があった時に神木と一緒にテンションの高い大声をだしたり、小松菜奈との純愛場面が初々しかったりで目線を落としている部分がいい感じだ。


神木隆之介「るろうに剣心」では佐藤健と互角並みの剣の捌きを見せていたけど、ここでは「桐島部活やめるってよ」で見せたようなナイーブなパフォーマンスが高校生らしくて見える。

2.大根仁
映画「モテキ」は非常に楽しめた。ただ、映画「恋の渦」はごちゃごちゃしてどちらかというと、そんなに好きではない。でも今回は「モテキ」の匂いを感じて映画館へ向かう。大根仁には雑誌「POPEYE」で連載記事がある。「東京タイアップデート」という企画で、毎回雑誌社などの業界人のかわいい女性とデートする企画だ。これがムチャクチャおもしろい。だいたい20代後半から30前半にかけての女性と大酒飲みながらデートするんだけど、ふられキャラがフーテンの寅さんみたいなんだよね。
(実はある時POPEYEがすごくおもしろくなったことに気づいて読むようになった。会社の人たちは自分が読んでいるのをみてビックリ。でも読ませてあげたら、内容の充実ぶりに再度ビックリ。)

それ以外でも大根仁の話っておもしろいんだよなあ。この映画を撮り終わって編集に移ろうとした時、一息ついて女性をデートに誘おうとしたら13人連続でふられたなんて話もPOPEYEに書いてあったな。


このふられキャラがあるから今回の映画もできたんだろう。それにしても小松菜奈をずいぶんとキュートに撮るねえ。

サクセスストーリーって、年をとってもなんか元気づけられるところあるんだよね。
いくつも障害がころがっていて、何度もくじけそうになる2人の主役が少しづつ成長していく姿を見るのは気分いい。
おすすめの映画だ。

(参考作品)
るろうに剣心 京都大火編
佐藤健と神木隆之介の共演(参考記事


モテキ
大根仁監督作品(参考記事

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