映画「アネット」を映画館で観てきました。

アネットはフランスの鬼才レオス・カラックス監督の新作である。「ホーリーモーターズ」以来久々にメガホンを持ち、当代きっての人気俳優アダムドライバーとマリオンコティヤールが主演で共演する。前作「ホーリーモーターズ」では独創的奇怪な映像を堪能でき、公開を楽しみにしていた。レオスカラックス監督は大激戦だった2021年カンヌ映画祭に「アネット」を出品して監督賞を受賞している。
ヘンリーは一人芝居のコメディアンで人気者である。オペラ歌手のアンと恋仲になり結ばれ結婚する。2人には女の子の赤ちゃんができアネットと名付ける。その頃からヘンリーはスランプに陥り、ステージで観客に悪態をついたり、むかし恋仲だった女性6人から訴えられる。アンは今まで通り人気を保ち、何とか夫婦仲を維持しようとして船旅に出て嵐にのまれるという話の展開である。

「ホーリーモーターズ」に続く奇想天外な映画づくりを予想していた。今回はミュージカル仕立てである。主演2人も歌う。でも、前作ほど現実と悪夢が交錯するイメージは少ない。いつもと違う違和感を感じながらも、何が起こるかわからないと最後まで目を離せなかった。
製作費については、前作よりはいいスポンサーが付いたのでは?という印象をもつ。全世界のツアーをするという設定で、世界各所の映像が映ったり、エキストラと思しき人たちを大勢雇ったり、これまでのレオスカラックスの作品よりもカネがかかっている。毎回出演している道化師のようなドニ・ラヴァンが出るのかなと最後まで待ったけど、出演していない。常連が出ないのは若干寂しい。逆に日本人が3人登場するのがご愛嬌だ。
⒈アダムドライバー
アダムドライバーは歌の本職ではない。レオスカラックス監督はあえて歌わせようとしたわけである。きっちりこなしている。
「パターソン」の内気でナイーブなキャラクターがアダムドライバーのイメージだ。「沈黙」の神父役も似た感じで良かった。近作はプレイボーイのイメージに転換しつつある印象をもつ。「最後の決闘裁判」「グッチ」と続いて、この映画ではマリオンと結婚するだけでなく、6人の女性から訴えられる遊び人だ。その中の1人が水原希子だ。

映画のスタートで、スパークスの歌に合わせて出演者が揃って歩くシーンがあり、アダムドライバーって背が高いんだなあと感じる。189cmだ。この映画ではバイクに乗るシーンが多い。マリオンコティヤールと2人乗りでバイクを走らせるシーンを大画面で観ると、疾走感を実感でき気分が良くなる。とはいうものの、悪役だ。

⒉マリオンコティヤール
悲劇のスパイ役を演じる「マリアンヌ」以来5年ぶりにマリオンに出会う。人気女優とはいえ、さすがに40代半ばになると出番は少ない。久々のマリオンはベリーショートのヘアで軽いイメージチェンジをしている。前作でカイリーミノーグがショートヘアで印象深い歌を歌った。レオスカラックスの好みだろう。自分は「ミッドナイトインパリ」のマリオンコティヤールが好きだ。

エディットピアフを演じてアカデミー賞主演女優賞を受賞しているが、オペラ歌手役の時に歌う歌声は本人とは思えない。まだ20代の若き日に「美しい妹」できれいなバストトップを見せてくれたことがある。今回、ベッドシーンでも乳首は両手で隠していたが、トップを一部見せてくれる。大サービスだ。
自宅の庭のプールで歌いながら泳ぐ姿が優雅である。日本の個性派男優古舘寛治演じる医師のもとで出産するシーンもある。

⒊アネット
映画を観る前にアネットって何のことなんだろう?と思っていた。アンが産む子どもはアネットだ。出産してすぐさま取り上げられた赤ちゃんは人形だ。その後も少しづつ育っていき、よちよち歩きになっても人形の姿であることは変わらない。
やがて、アネットはとんでもない才能を発揮する。そして、ラストシーンになり、これまでの状況を覆しあっと驚く。幼児がアダムドライバーと対等に渡り合うシーンが見ものだ。

アネットはフランスの鬼才レオス・カラックス監督の新作である。「ホーリーモーターズ」以来久々にメガホンを持ち、当代きっての人気俳優アダムドライバーとマリオンコティヤールが主演で共演する。前作「ホーリーモーターズ」では独創的奇怪な映像を堪能でき、公開を楽しみにしていた。レオスカラックス監督は大激戦だった2021年カンヌ映画祭に「アネット」を出品して監督賞を受賞している。
ヘンリーは一人芝居のコメディアンで人気者である。オペラ歌手のアンと恋仲になり結ばれ結婚する。2人には女の子の赤ちゃんができアネットと名付ける。その頃からヘンリーはスランプに陥り、ステージで観客に悪態をついたり、むかし恋仲だった女性6人から訴えられる。アンは今まで通り人気を保ち、何とか夫婦仲を維持しようとして船旅に出て嵐にのまれるという話の展開である。

「ホーリーモーターズ」に続く奇想天外な映画づくりを予想していた。今回はミュージカル仕立てである。主演2人も歌う。でも、前作ほど現実と悪夢が交錯するイメージは少ない。いつもと違う違和感を感じながらも、何が起こるかわからないと最後まで目を離せなかった。
製作費については、前作よりはいいスポンサーが付いたのでは?という印象をもつ。全世界のツアーをするという設定で、世界各所の映像が映ったり、エキストラと思しき人たちを大勢雇ったり、これまでのレオスカラックスの作品よりもカネがかかっている。毎回出演している道化師のようなドニ・ラヴァンが出るのかなと最後まで待ったけど、出演していない。常連が出ないのは若干寂しい。逆に日本人が3人登場するのがご愛嬌だ。
⒈アダムドライバー
アダムドライバーは歌の本職ではない。レオスカラックス監督はあえて歌わせようとしたわけである。きっちりこなしている。
「パターソン」の内気でナイーブなキャラクターがアダムドライバーのイメージだ。「沈黙」の神父役も似た感じで良かった。近作はプレイボーイのイメージに転換しつつある印象をもつ。「最後の決闘裁判」「グッチ」と続いて、この映画ではマリオンと結婚するだけでなく、6人の女性から訴えられる遊び人だ。その中の1人が水原希子だ。

映画のスタートで、スパークスの歌に合わせて出演者が揃って歩くシーンがあり、アダムドライバーって背が高いんだなあと感じる。189cmだ。この映画ではバイクに乗るシーンが多い。マリオンコティヤールと2人乗りでバイクを走らせるシーンを大画面で観ると、疾走感を実感でき気分が良くなる。とはいうものの、悪役だ。

⒉マリオンコティヤール
悲劇のスパイ役を演じる「マリアンヌ」以来5年ぶりにマリオンに出会う。人気女優とはいえ、さすがに40代半ばになると出番は少ない。久々のマリオンはベリーショートのヘアで軽いイメージチェンジをしている。前作でカイリーミノーグがショートヘアで印象深い歌を歌った。レオスカラックスの好みだろう。自分は「ミッドナイトインパリ」のマリオンコティヤールが好きだ。

エディットピアフを演じてアカデミー賞主演女優賞を受賞しているが、オペラ歌手役の時に歌う歌声は本人とは思えない。まだ20代の若き日に「美しい妹」できれいなバストトップを見せてくれたことがある。今回、ベッドシーンでも乳首は両手で隠していたが、トップを一部見せてくれる。大サービスだ。
自宅の庭のプールで歌いながら泳ぐ姿が優雅である。日本の個性派男優古舘寛治演じる医師のもとで出産するシーンもある。

⒊アネット
映画を観る前にアネットって何のことなんだろう?と思っていた。アンが産む子どもはアネットだ。出産してすぐさま取り上げられた赤ちゃんは人形だ。その後も少しづつ育っていき、よちよち歩きになっても人形の姿であることは変わらない。
やがて、アネットはとんでもない才能を発揮する。そして、ラストシーンになり、これまでの状況を覆しあっと驚く。幼児がアダムドライバーと対等に渡り合うシーンが見ものだ。
