映画とライフデザイン

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映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」キャリー・マリガン

2021-07-23 17:35:08 | 映画(洋画:2019年以降主演女性)
映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」を映画館で観てきました。


自分にとっては相性の良いキャリーマリガンの新作「プロミシング・ヤング・ウーマン」は、アカデミー賞の脚本賞を受賞している作品だ。好奇心を誘う。ポスターはピンク基調の原色で、派手目な女性映画の色彩が匂う。人気女優マーゴット・ロビーもプロデューサーに加わり女優でもあるエメラルド・フェネルが脚本を書いた上にメガホンを持つ。

promisingというと、受験時代のテキストの文章にあって「前途有望」と覚えた記憶がある。医大生が前途有望なのは当然アメリカでも同じだろう。医大を中退して、今はカフェの従業員をやっている30 歳の独身女性が、医大時代の同級生に再会したのをきっかけに、むごい目にあった親友の仕返しをしようと事件の当事者に会って復讐を重ねる顛末である。


メイクがどぎつくなったキャリーマリガンの変身ぶりにはビックリする。ストーリーの進行とともに展開予想を少しづつ外すのは巧みではあるが、脚本賞を受賞したというストーリーとパフォーマンスにはもう一歩のりきれない。

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。

ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになるが。。。(作品情報 引用)

⒈キャリーマリガン
映画が始まって、いつものキャリーマリガンとはえらく違う雰囲気で泥酔している。ベロベロで尻軽と思われて、男にお持ち帰りされるが、いざという時になって返り討ちを喰らわせて驚かせるシーンでスタートする。起きた出来事を暗号のような文字で手帳にチェックをつける。昼間はカフェのごく普通の従業員だ。これって、渋谷神泉で起きた東電女子社員殺人事件で被害にあった娼婦のパフォーマンスみたいな展開なの?と思わせるが、そうではない。


家庭崩壊を描いたポールダノ監督の前作「ワイルドライフ」では、夫が離れているうちに不倫をしはじめた途中からメイクが変わっていったのが印象的だった。もともと17歳の肖像」から追いかけている。「ドライヴ」や「私を離さないでなど彼女の作品はほとんど見ている。清純派テイストが強かった女優である。この映画では、最初から強烈なあばずれメイクでいつもと違う。SMクラブの女王様みたいな雰囲気である。


その中でも、ナースのコスプレメイクで男に手錠をしてベッドにつなげて動けないようにするシーンが印象的だ。

⒉復讐劇
ハッキリと説明しているわけではないが、少女時代から仲の良かったニーナという同級生がレイプにあったのに、学校当局も取り合わず失望したニーナが自殺して、その時にキャシー(キャリーマリガン)が医大を中退したという顛末のようだ。

当時の同期で事件に関わっている女に会いベロベロに酩酊させて、依頼した男に誘惑させたり、復学したいと言いつつ母校の教授にあい、教授の娘に酷いことを企てていると思わせる脅しを企てたり復讐はエスカレートする。


⒊むごい事実を想像させる脚本
実はむごいことが行われているんだけど、露骨なレイプシーンなどはない。一部の場面を除いて、全部想像の域を超えない。説明調ではなく想像させる。そのこと自体は悪くないけど、実際のところどうなのかがよくわかりづらい。


ちょっと突っ込むと、地方性が強いアメリカで、この舞台となるキャシーの自宅のあるエリアと医大の位置関係がどうなっているのか?同じエリアなのか?セリフでは、キャシーはしばらく同期の女性などにはあっていないようだが、同じ地方都市にいるんだったら、いくらなんでも全く会わないこともなさそうだけど。男たちを手玉にとるバーもそんなにはないと思うので、手帳にあるほど何度も繰り返して悪さできないような気もする。

ちょっとわかりづらかったかな。
キャリー・マリガンの熱演はすごかったけど

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