映画とライフデザイン

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映画「味園ユニバース」 渋谷すばる&二階堂ふみ

2015-09-22 20:58:25 | 映画(日本 2015年以降主演男性)
映画「味園ユニバース」は2015年公開の渋谷すばると二階堂ふみの共演映画だ。

大阪を舞台にした「関ジャニ」渋谷すばる二階堂ふみ共演の音楽映画を「苦役列車」の山下敦弘が監督するとなると本来は見に行かねばならないはずだが、2月中旬から忙しすぎてdvdスル―。記憶をなくした歌唱力抜群の男が、地元バンドのマネジャーとともに再生をはかろうとするドラマだ。


平成のはじめに大阪のミナミで仕事をしていたので、映像がしっくりくる。特に地元バンドの「赤犬」と渋谷すばるの組み合わせが相性良くそれなりには楽しめた。

大阪のある広場で開催されていたバンド「赤犬」のライブに男(渋谷すばる)が突如乱入し、マイクを奪う。観客たちは男の他を圧倒するような歌声に息をのんだ。バンドマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は一体何者なのか詰め寄るものの、彼は記憶喪失になっており自分の名前すら思い出せないでいた。歌声に惹かれたカスミは男をポチ男と呼ぶことにし、祖父と暮らす自宅のスタジオで働かせ面倒をみることにする。

男はヴォーカルとしてバンドに迎えられるが、男は少しづつ記憶をフラッシュバックさせていくのであるが。。。。

1.渋谷すばる
記憶喪失した歌好きの男ということだが、もともとは裏社会に近い仕事を請け負って刑務所にも入っていた男の役だ。それにしても「関ジャニ」のメンバーなのに「なにわのチンピラ」が実にぴったりはまっている。大阪出身でそういうDNAがもともとあるんじゃないかと思わせてしまう。


ポチ男(渋谷すばる)の写真が写ったバンド大会のポスターを見て、昔の仲間がポチ男のところへ来るシーンが印象的だ。カスミ(二階堂ふみ)にちょっかいをだそうとするのをみて、昔の仲間に猛烈なパンチをくらわす。まさしく狂犬のようだ。映画「仁義なき戦い」に出てくる前後見境なく暴れまわる思慮のない連中と同様の直線的動きをする。いやはや凄い。面構えがよくまたこういう役で声がかかるのではないか。

2.二階堂ふみ
鈴木紗理奈がコテコテの大阪弁を話しているのが印象的。その一方で沖縄出身の二階堂ふみが今回は大阪弁に挑戦だ。「この国の空」では古典的上流の東京弁を話していたが、自分はピュアな関西人でないけど及第点だ。「あんた」とポチ男を呼ぶそのリズムが、関西育ちの家内が自分を呼ぶ響きに似ていて親しみを覚えたのも事実。二階堂ふみらしさが感じられるしぐさがかわいい。
さすが当代きっての女優というだけある。


3.味園ユニバース
ライブをやっている千日前の店の名前である。千日前というと大阪ミナミでもうらぶれた感じで、暗いイメージがただよう。千日前デパートの火災で多くの人が亡くなったり、バブル末期には尾○縫なんて有名な千日前の料亭女将が興銀をはじめとした天下の一流銀行員を相手に4000億を超える借金を踏み倒した話もあったのがなつかしい。


映像に出てくるバンドの映像はいかにもキャバレーのステージである。そこで歌いまくるバンド「赤犬」が実に味がある。大衆演劇の泥臭さをそのままバンドの世界に持ち込んだようなうさんくささが実に土着の大阪らしくて自分は大好きだ。

(参考作品)

味園ユニバース 
渋谷すばるのやさぐれ男ぶりを楽しむ

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