気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

全日本観戦日記 3

2011-12-28 01:36:18 | フィギュアスケート大会
男子フリーの感想は最後のほうの一部の選手だけにしておきます。

無良君がこの日最初の4回転を決めてくれましたね。プログラムもピアソラとクラシック、両方を使った四季で彼の個性を引き出していました。チュッキョフィギュアで見たときのような大ちゃんっぽさは感じませんでした
ぴったりした衣装のためでしょうか、6分間練習で姿を現し、リンクサイドでスタンバっていたときから彼は色っぽかったです。あ滑ってないときまで色っぽいってすごいです。昨季はゆったりした衣装を着ていたので感じませんでしたが、彼は体型がセクシーなんですよね。自分のスケートに今は特徴がないというようなことを雑誌のインタビューで語っていましたが、日本男子一色っぽいスケーターを目指してはどうでしょうか。

彰生君はカウボーイの扮装で。これまた楽しいプログラムなのですが、ジャンプのミスが続き、ハチャメチャになってきました。まるで昨年の全日本のフリーの再現です。スピンでの転倒が無かった分、一年前よりも進歩したでしょうか。
しかし普通ジャンプミスが続くとシーンとなってしまうはずの観客は盛り上がりまくり、普通じゃありえないめちゃくちゃ感が楽しかったです。
これでジャンプが決まればと誰もが思うところですが、決まらなくても盛り上がってしまうという本当に特異なスケーターですよね、彼は。

村上君も4回転を成功させました。無良君と村上君、彼らはSPに4回転を入れて失敗し、最終グループに入れなくてどんなに悔しい思いをしたことでしょう。無良君に続き村上君が4回転を成功させ、4回転ジャンパーの意地をものすごく感じました。

最終グループの6分間練習で、大ちゃんの調子の悪さは感じませんでした。
健人君は転倒してしまいましたが、多分一度4回転に挑戦していたと思います。(もしかしたら公式練習のときかもしれません。)

小塚君も4回転を成功させましたね。ナウシカは段々といいプログラムになっていっているような気がしました。

大ちゃん、4回転の失敗はともかく、あんなに崩れるとは思いませんでした。ブルースのプログラム自体はかっこよかったです。コリオステップはやけくそ気味で踏んでいたようにも見えました。
4回転の転倒による痛みでジャンプの失敗が続いたのかと思っていましたが、練習のしすぎによる調整の失敗だったのですね。今回はSPもFSも想定外の演技でした。大ちゃんは未だに何が待っているかわからない選手ですね。だからおもしろいのですが。

大ちゃんの演技が不完全燃焼気味だったので、結弦君の4回転成功に会場は湧きました。素晴らしい演技でしたね。激しい情熱に人を巻き込み疾走するロミオは、本当に結弦君にぴったりです。
しかしまたしてものサルコウの失敗、ステップの前にジャンプを全部終わらせてしまえばいいのにと思ってしまいますが、練習ではあの位置でも成功させられるのであのままなのでしょうか。でも練習と違い本番では力のセーブが難しく、ステップで力を出し切ってしまいますよね。

観客は総立ちになって結弦君を称える一方で、本人はサルコウ失敗の悔しさに泣き、会場に熱気がこもる異様な雰囲気の中で健人君は最終滑走を迎えました。
録画で確認したら、演技前の健人君はすごく緊張した顔をしています。でも集中力を保って慎重にジャンプを跳んでいるのがわかりました。状況を考えたら、3Aの転倒とルッツとループが2回転になったのは、ミスを少なめに抑えたといえるかもしれません。
でもシニア1年目の今季にグランプリシリーズの派遣がなかったことで、この全日本にどれだけのものが懸っていたかを知っていたので、ものすごく悔しい気持ちになりました。

話はいきなりほのぼのとしたものになりますが、モニターに映っていたのですが、サンタさんはプレゼントが余ったらしく、キスクラで健人君だけでなく樋口先生にもあげていました。

話を戻しますと、家に帰ってから録画で演技後の彼の表情がこれまで見たこともないほど悔しそうなのを見て、それまで私には悔しい気持ちしかなかったのが、とても悲しくなりました。
これまでの試合を考えると、今回はそれほどひどい出来だったわけではないのです。でも大きな国際大会でずっとひどい失敗をしたときよりも、彼はずっと悔しそうな辛そうな表情をしていました。
来季GPS派遣の可能性が完全に消えたわけではないのだから、いつでもチャンスに対応できるように、スケートを磨いていってほしいと思います。
彼の心が折れませんように。スケートに対して前向きな気持ちを保ち、この辛い経験をバネにしてまた1つ強くなれますように。

でもここで冷静に分析させてもらうと、ショートで失敗しながらフリーで健人君より上位に来た無良君、村上君、そしてSPで3位に入った町田君は、やはり健人君よりも経験と底力があったなと思うのです。彼らはすでに試合で4回転を成功させるなどしているからでしょうか。
最終滑走という条件の悪さを考慮に入れても、表現やスケーティング、選手としての素質では決して負けてないのに、彼らには時折出せる追い詰められたときの爆発的な底力みたいなものが健人君にはまだ足りない。ジャンプに自信が持ててないのと、優しい性格もあるのかもしれませんね。

ここで終わりか、みたいないい加減なレポ。いや、日記だからこんなものですね。気持ちの整理を付けたかったので、一日で一気に書き上げてしまいました。こんな内容でも最後まで読んでくださってありがとうございました!

そして今回もお世話になった友人達にお礼を言いたいと思います。いつも楽しく観戦できるのはみんなのお陰です。今回のことに懲りず、また一緒に観戦してくださいね。

全日本観戦日記 2

2011-12-28 00:34:04 | フィギュアスケート大会
24日は健人君が最終滑走だということを知ったときから、すでに不安でした。「クジ運が悪いったら」とブツブツ文句を言ってしまいました。健人君、ごめんなさい。(汗)
でも嬉しかったのは、最終グループに入ってくれたことにより、初めて公式練習で彼を見られたこと。前日の6分間練習と同じく、大ちゃんと健人君、両方を見るために目が4つと頭が2つほしいとやはり思いましたが。(笑)

公式練習の終了時、練習終了のアナウンスがあって、選手がまだはけてないうちに整氷の人達が入ってきたんですよ。
いつもは1人ずつ観客にあいさつしてはけていく選手達、数人ずつあいさつしたりして慌しいことになっていました。

アイスダンスはリード組が欠場とはいえ、それ以外にシニアが3組、ジュニアが1組、見たことのないチームばかりが出場するので楽しみでした。

優勝したブリナ・オイ&水谷太洋組は出場組の中で一番スピードがありました。女性がもう少し細身になり、男性がもう一回り逞しい体型になれば、けっこういいチームになると思います。

2位の平井絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション組は、男性が長身でかっこいいです。彼は表現力もあります。美男美女の組み合わせなので、スピードが付けばさらにいいチームになりそうです。

3位の竹井杏奈&玉田裕也組の男性のほうは、シングルと掛け持ちです。どちらかに絞ったほうがいいかもしれません。

数人だけですが女子も簡単に。テレビで見たときと会場で見たときの印象は違うので、私が感じた印象だけを。

全日本Jr.優勝の宮原知子ちゃんは、同い年の昌磨君と同じで小柄ながらスピードとキレのある選手で、6分間練習のときから一際いい動きをしていました。難易度の高い3-3も何度も決まっていました。まさか本番でミスが続くとは。
能力が高いにも関わらずまだ経験の浅い彼女は、初めての全日本に緊張してしまったのでしょうね。
フリーは素晴らしい演技だったようですね。BSやCSでの放送はあるかしら?

村上佳菜子ちゃんは体全体を使っていて、1つ1つの動きが大きいのですが、まだ細部が荒削りで、シニアのトップ選手の表現力には今一歩届かない印象です。まだ17歳なので、今後表現力はどんどん磨かれていくかと思います。
今回はジャンプにミスがなく、SP1位は素晴らしかったですね。

表現力に目を見張ったのが今井遥ちゃん。すごくエレガントで繊細な表現ができる選手に成長しているではありませんか。
この表現力に加えて、怪我が完全に治り昨季のように3Lo-3Tなどの難易度の高いジャンプが跳べるようになれば、本当に素敵でいい選手になるでしょうね。四大陸で活躍してほしいと思います。

浅田真央ちゃんは、彼女なら大丈夫だろうと思っていましたが、本当に強い人ですね。会場の雰囲気もいつも通りごく自然に彼女を受け止めるという感じでした。笑顔が見られたのが嬉しかったです。

鈴木明子ちゃんは他の選手には出せない熟成した魅力を見せてくれます。スケーティングしながらわずかに腕を動かしただけで、彼女ならではの極上の空間を作ってしまいます。
Very Akikoなエッジの一際深いステップには感激でした。

この日はクリスマスイブ。キスクラにはサンタさんが現れては、袋から取り出したプレゼントを選手達に渡していました。