気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

スケートカナダ 男女SP

2010-10-30 23:54:32 | フィギュアスケート大会
CSの生放送を録画して、昼間見ました。男女ともいい演技が多く、楽しめました。→公式リザルト
リンクは幅の狭いアイスホッケー用の北米サイズ。でもほとんどの選手が対応していたように思います。

まずは女子。ジャンプミスの少ないまとめた演技を見せてくれる選手が多く見応えありました。特に上位に入ることが期待されるような選手にミスが少なかったことが、さすがだと思いました。

最初に滑走した今年の世界Jr.2位のアグネス・ワザツキーが3T-3Tや3Lzを含んだ見事な演技を見せてくれて3位。16歳という年齢の割りに大人っぽく、楽しみな選手です。

今井遥ちゃんは後半グループ3番目の滑走。その直前に滑走した村主さんはちょっと調子が悪そうでした。
遥ちゃんもやや緊張していましたが、大きなミスはなくまとめていました。ジャンプは3Lo-2T、3F、2A。
動きが大きくてきびきびしていて、もうシニアで十分戦っていける大人っぽい演技でした。上位との差がない6位はかなりいい出だしだと思います。

クセニア・マカロワは3T-3T、3Lo、2A、乱れのないキレのある演技でした。若い選手の力強さや伸びやかさを感じます。ロシアを引っ張っていく選手になりそうです。2位。

アリッサ・シズニー、ちょっとスケーティングをしただけで、彼女の優雅なスケートの世界に引き込まれてしまいました。相変わらず神経の細やかな美しい演技、スピンやつなぎのスパイラルも美しいです。3Lzの着氷が乱れてコンビネーションにできず、次のジャンプを3F-2Tにしました。そして2Aも成功。4位。

最終滑走のシンシア・ファヌフはすでにベテランの風格すら漂っています。2A、3Lz-2T、3T。大柄でがっしりした彼女の体格が生かされた、力強いプログラムでいい演技でした。1位。

男子はSPから4回転に挑戦する選手が多く、おもしろい試合でした。ちなみに挑戦したのはガチンスキー、レイノルズ、パトリック。

今シーズンが最後かもしれない南里君。これが最後のGPSかもと思うと、テレビの前で、しかも録画を見ているのに、声援しずにはいられませんでした。
3A、3F-2T、3Lz、コンビネーションが3-3にできなかったのが惜しかったのですが、丁寧にまとめて8位。

フェルナンデスのモロゾフ振付はマンボです。でも全く雰囲気は違います。ちょっと衣装と表現が悪趣味かな。昨季のパイレーツ・オブ・カリビアンは大好きだったけれど。
ジャンプは3A、3F-2T、3F、明日は4回転合戦に参加してくれるかしら。6位。

レイノルズ、今季からルールが変わり、SPに2種類の4回転を入れられるようになりましたね。2種持ちの彼がやってくれましたよ!4S-3T、3A(オーバーターン)、4Tです!(プロトコルがまだ出てないけれど、認定されたと思います。)80.09という高得点を取りました。このときはてっきり彼がSP1位発進だろうと思いましたが、結果は2位。
プログラムは昨季と同じシェイリーン振付のジャズ「モーニン他」、これすごくいいプログラムで四大陸もよかったけれど、さらに表現できるようになった感じです。ステップなどもうまくなりましたよね。
彼はすごいジャンプの才能の持ち主であるにも関わらず、バンクーバーも出場できなかったし中々報われないので、活躍してほしいです。あの外見で既に20歳だしね。
四大陸のようにFSで崩れず、いい結果が出せますように!

ガチンスキー、彼も4回転に挑戦、でもステッピングアウトしてしまい、セカンドを付けられませんでした。あとは3Aと3Lo。ループをコンビネーションにしなかったので、得点は伸びず7位。

アダムは6分間練習で出てきたときから、美しい!の一言でした。象牙色の中世風のシャツがあの美貌によく似合っていて、王子様そのものです。曲はチャイコフスキーのロミジュリ、この曲は大ちゃんよりも彼に合っているかも。あの衣装のアダムロミオに迫られたら、大抵のジュリエットは堕ちると思います。(笑)
3A、3F-3T、両手上げの3Lz。全体にすごく安定していて、洗練された印象です。ドーナツスピンの美しさは男子一ではないでしょうか。77.53で3位。

プレオベール、彼らしい軽妙な演技で持ち味を出してきました。3F-3T、3A、3Lo、明日は4回転を跳んでくれるでしょうか。すっかりクワドフェチで跳べる選手には跳んでもらわないと気が済まなくなってきた私です。5位。

パトリック、大きな大会での4回転の成功はまだないですよね?でもSPから跳んできました。びっくりしました。でも転倒。次の3Aも転倒。3F-3Tは成功させました。
ステップでも転倒しました。きっとすごく難しいことをやっていたのでしょうね。プログラムはテイクファイブでジャズにも挑戦。
レイノルズが20歳で、彼が19歳というのは納得いかないものを感じます。(笑)
PCSは一番出ているし、スケーティングや表現のよさなど彼のよさは出せていたので、点はけっこう出て73.20で4位。

最終滑走は織田君。3A、3F-3T、3Lz、どれも柔らかな膝使いの流れる着氷。スピンは速くてポジションもきれいです。ステップはそんなにうまいとは思わないけれど。
安定したいい演技でしたが、4回転を2本入れたレイノルズよりも高い点が出たのには驚きました。81.37で1位。TESで2位(1位はレイノルズ)、PCSで2位(1位はパトリック)なのですが、両方で点が出たので首位に立ったのですね。
高い点が出たのは取りこぼしがなかったからなのでしょうね。リー・バーケルは本当に優秀でいいコーチなのでしょう。外見からも信頼できる人柄の良さが伝わってきます。

スケートカナダの男子SPを見て、NHK杯をかなりのんびりモードで見ていた私にやっと危機感が芽生えました。だって、80点台が2人も出たのですから。アクセルのミスがあったとはいえ、NHK杯の大ちゃんの点は78.04。抜かされて微妙に悔しい私でした。
私って、もう大ちゃんファンというよりも、男子シングル全体のファンなのかも、というぐらいのんびりモードだったのですが、悔しさに大ちゃんファンなことを思い出しましたよ。(笑)
大ちゃんがピークを合わせていけば、NHK杯よりもずっといい演技が見られるし、それは世界選手権で来てほしいとわかっているから、大して心配はしていないけれど。
でも若手選手の勢いってすごいな~、おじさん達が第一線から引いても、ライバルは次々と現れるんだなと思いました。