気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

NHK杯 男子FS他

2010-10-26 23:46:52 | フィギュアスケート大会
NHK杯はリアルタイムできちんと放送があるから、会場内の様子とかならともかく、演技のレポってなくってもいいんじゃないかなと思ったりします。だから選手の演技じゃなくて会場の雰囲気で肌で感じたことだけ。→公式リザルト

今年のNHK杯は昨年の日本男子の4回転が決まらなかったのが不思議なぐらいの4回転祭りでしたね。
外国人選手でもヴァンデルペレン君が、日本男子達の前に4回転を跳んでくれて、3F-3T-3Tも含んだレベルの高い演技に会場は大盛り上がり。
その前に演技したジェレミー・テンは、SPが悪かったけれど、FSではいい演技を見せてくれました。体が細いからか、ちょっと力強さが足りなく見えるのが残念。次に滑ったヴァンデルペレンの体が、やたらと立派に見えました。

シュルタイス、髪を少し伸ばして普通っぽくなりましたよね。SPをテレビで見ていたときに、微妙に王子路線に見えないこともない?と思い、アップになってやはりまだピアスをしていたので爆笑。演技もパンクな若者も段々大人になったという感じはあります。彼らしい個性的なプログラムをSPとFSのどちらかでやってほしかった~。あと贅沢言わせてもらえば、4回転も見たかったです。

無良君はSPとFSと両方で成功させるという確率のよさ!着氷が両方とも斜めになっていたのと、他のジャンプがまとめきれなかったのが残念だったけれど。

最終グループの6分間練習、大ちゃんは4回転に何度か挑戦しましたが、私が見ていたときはクリーンな3Tと両足着氷の4Tになったと思います。
結弦君は4回転を跳んだか記憶にありません。(汗)でも3Aを一度危なげな転び方をし、もう一度は3Aはきれいに跳んだもののコンビネーションにしようとしてエッジが引っかかって続けられずひやりとしました。クリーンな3Aも跳んでいました。
昨年のNHK杯の最終グループの6分間練習が華麗な4回転合戦で、そのあげく選手たちが本番で調子を崩してぐだぐだだったことを思うと、6分間練習ではなく本番に力を発揮できた今年の大ちゃんは素晴らしいですよね。そして結弦君も。

デニス・テンは私はずっとかなり好きで、今回初めて生で見るので楽しみにしていたのです。でもこの日は調子が悪くてジャンプが全く入らず、SP6位から最下位に落ちたのは残念でした。背が伸びている最中の成長期で、難しい時期なのでしょうね。懲りずにまたNHK杯に出て、今度は素晴らしい演技を見せてほしいと思います。
でも最後のコリオステップは、気合を入れて力強く踏んでくれました。レベルは取れてないけれど・・・

今回の男子FSで一番印象に残ったのが、結弦君の演技とそのときの会場の雰囲気。まず、出てきたときの拍手がそれまでで一番大きくて、彼に期待している人が多いんだなと思いました。
結弦君、4回転について「豊の部屋」で、「すぐに歓声が聞こえないから、あれ、トリプルだったかなって」とおもしろいことを言っていましたよね。
あのときは、いきなり余りにもクリアに跳んでくれたので、私は目の前で見たものが信じられない!という気持ちでした。最後まで体力をもたせて滑りきってくれるといいなと思っていましたが、彼が4回転をいきなり成功させるなんて思ってなかったんですよ。同じように感じた観客が多かったのかな?それとも余りにも見事な4回転に息を呑まれた観客も多かったのかもしれませんが。説明になっていないかもしれませんが、そういうわけで一拍歓声や拍手が遅れたんだと思います。滅多に叫ばない私ですが、そのときは叫んでましたもんね。(笑)
テレビ放送でもわかると思いますが、その後の拍手も長いでしょ?随分長く4回転を称えての拍手が続いていました。
そしてその後ジャンプを跳ぶたびに湧く拍手に励ましと緊迫感がこもっていて、まるで会場中が彼の演技を祈りをこめて見守っているような印象を受けました。
演技後の歓声とスタオベも凄かったです。体力不足から来るミスはあったものの、初挑戦の4回転を見事に決めて、これ以上はないような華やかなシニアデビューではありませんか。何だか凄い場に立ち会ってしまったような気分でした。

アモーディオのFSはノリノリで、もうEXにしか思えませんでした。その中で正確な軸とランディングで次々と成功させていくジャンプ、すごかったです。
演技後リンクサイドに戻り、モロゾフコーチが熱く出迎えましたね。日本の男の子達だと引き気味になってしまうモロさんの熱い包容にもひるまず抱き付き返すアモーディオ君はさすがラテン男!フェルナンデス君も彼のもとにいるし、きっとラテン男達とのほうがモロさんとは相性がよさそうだと思いました。(笑)

3Aが苦手という欠点はあるけれど、他の男子とは一味違う演技を見せてくれるソーヤーも好きなんですよ。(私の場合、男子選手のほとんどはみんな好きなのですが)
EXに出場できる順位に入ってくれないかなと思っていました。バックフリップが見たかったんです。5位は惜しい。でも4位が結弦君だから譲れない順位だわ。

アボット、きれいでした。あの長い手足の先まで神経の行き届いた繊細で優雅な動き。そして滑らかなスケーティングに引き込まれました。昨年のNHK杯でも彼を見ましたが、力強さと華が増した気がします。彼と大ちゃんの2人が、シニアのトップ選手の演技をしていたという印象です。
SPではスピンのノーカウントがあったり、フリーではパンクがあったりと、かなりいい演技なのにミスがあって、今回は大ちゃんとの点差が開きましたが、そろそろ彼にも世界選手権の表彰台に乗ってほしいなと見ていて思いました。

大ちゃんが出てくると、本当にものすごい歓声!大ちゃんファンの私が驚くぐらいです。
4回転きれいでしたね。6分間練習は調子悪そうでしたが、本番で成功させる集中力と思い切りのよさ、大ちゃん本当にすごい選手になりました。
JOのことがあったので、むしろ気になったのはその後の3Aで、成功してほっとして、その後も調子よくて。後半は疲れがきたのかパンクと転倒がありましたが、シーズン最初だからこれくらいのほうがいいのかも。
インタビューを聞いても、ピークの時期が世界選手権に合うように、今から追い込まないようにしているんだなと思って、却って安心します。
SPもFSも大ちゃんのMAXという演技ではなかったので、今後完成していくのが楽しみだし。
気になるのは、SPとFS、両方のフリップに付いたeマーク。ルッツじゃなくてフリップなんですね。大ちゃんもジャンプのエッジ矯正とかしているのでしょうか?
両手を広げてジャッジに迫るステップはジャッジ側から見ましたよ。真正面ではありませんが。会場を引き込む大ちゃんの力、素晴らしかったです。

男子FS、本当に見応えのある素晴らしい大会でした。4回転に4人の選手が挑戦して、全員が成功させるなんて、滅多にないことでしょう。1人もDGやGOEマイナスすらないんですよ!しかもその後の演技もそれぞれかなりのところまでまとめましたよね。
昨季まで4回転はとても難しく成功率が悪いジャンプだと思っていましたから、この成功率の高さは何なのでしょう。ガイシアリーナのスケートの女神様は4回転がお好きだったみたいですね。(時々4回転が嫌いな女神様もいらっしゃるみたいだけど)
しかしこうなってくると、贅沢なもので、4回転がない演技がもの足りなくなってくるんですよ。3Aが成功して当たり前のジャンプに思えてしまう。体調や作戦など個人の事情があったのはよくわかりますが、シュルタイス、アモーディオ、アボットの3人にも跳んでほしかった!

「豊の部屋」、ロビーのテレビでBS放送を見ることもできましたが、私は会場内のキスクラの反対側から双眼鏡で覗いていました。
だから、今年から若松さんと樋口先生の2人で「詩子&豊の部屋」になったのかと思っていたら、太田由希奈ちゃんだったんですね。昨日録画を見て知りました。(汗)
樋口先生、真央ちゃんのとき泣いていて、私までもらい泣きをしてしまいました。内側から張り詰めたような、きっぱりした話し振りの真央ちゃんが美しかったです。
コルピとアボット、大ちゃんと結弦君といったフレッシュな組み合わせもよかったですね。会場で双眼鏡で覗きながら、きっと大ちゃんったら結弦君の横でおじさんっぽいこと言っているんだろうな(爆)と思っていたら、録画を見たらそんなこともありませんでした。

EXの感想はあっさりと。
チン・パン&ジャン・トンの演技が相変わらず素晴らしくすごく盛り上がりました。今回、男子FSしか競技は見られなかったので、他の種目の外国人選手がEXで見られるのが嬉しかった。
大ちゃんは、私はアメリを初めて会場で見て、始まりと終わりのマイムのとき向いている方向が違うことにやっと気付きました。(汗)
アンコールで大ちゃんがリンクに戻ってきたときは、最初大ちゃんが出てきたとき以上の歓声がお出迎え。これこれ、これが見たかったのよ、という感じで観客が待ち構えていました。(笑)大ちゃんノリノリで踊ってくれました。フルバージョンを生で見るのは、全日本でのお楽しみにとっておきます。

サンスポは期待通り佳菜子ちゃんが振袖姿でかわいい~!その横の大ちゃんもかわいかったです。

最後に、今回またお世話になった方、会場でお会いできたたくさんの方、皆さんのお陰で今回も楽しい観戦でした。どうもありがとうございました!いつも感謝です!
友人たちに会えた他にも、席の両隣が大ちゃんファンで、お話できて楽しかったです。