気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

スポーツと栄養

2010-05-25 17:53:13 | フィギュアスケートその他
パンやお菓子作りや料理とフィギュアスケートと、一見関連なさそうな2つが私の中で関連してきたのが、スポーツ栄養学関連の本を読んだこと。
怪我の後、大ちゃんは栄養士さんの指導を受けるようになり、それも復帰後の彼を大いに助けましたね。
そんなところからスポーツと栄養の関係に関心を持ち、バンクーバーの頃にスポーツ栄養学関連の本を2冊ほど読んでみました。

最初はフィギュアファンとして読み始めたのですが、読んでよかったのは自分の実生活にも応用できること。当時はうちの家族は誰も運動をしていなかったので余り関係ないなと思っていたのですが、体にいい食材とか、基本的な栄養学の知識とか、スポーツとは関係なく家族の食事を作る人間なら知っておいたほうがいいことをたくさん学べました。

私が読んだのはこの2冊。
10代スポーツ選手の栄養と食事は、理論はさらっと書いてあって、子供でも読みやすい感じです。そして作りやすそうなメニューが豊富で、こんなタイプ(持久系、筋力系、瞬発系)のスポーツ選手は何を食べるといいとか、疲れたときの食事や、「集中力アップ」や「足を速く」などの目的別の食事などが具体的に書いてありました。
特に怪我をしたときの食事は、怪我の種類毎に書いてありました。意識して食べると回復が違うようです。
身長を伸ばす食事なども書いてありましたが、今からでもうちの子、間に合うかしら?

この本を読んでから、ゴマ、ヒジキ、桜エビなどを積極的に料理に使うようになりました。蛋白質もなるべく多種類から摂るように。
それと私はパンにクリームチーズを塗って食べるのが好きだったのですが、カッテージチーズに変えました。クリームチーズの脂肪分は約33%、カッテージチーズの脂肪分は約4%ですからね。
この本を読んだ頃は誰もスポーツをしていなかった我が家ですが、春から中学生の娘が運動部に入ったので、もっと役立てなきゃね。

もう1冊は基礎から学ぶ!スポーツ栄養学で、この本は理論中心でメニューはありません。
自分の食生活に役立ったのはもう1冊のほうだけど、こちらのほうがフィギュアスケーターの身体を理解する上では役に立ったかな。
試合前後の食事についての理論とか、スポーツをやっている人にとっては常識でも、本格的にスポーツをしたことがない者にとっては知識が深まりました。

「省エネな身体」についても書いてありました。これは食事量以上の活動量をこなすと、エネルギーの無駄使いをしない省エネな身体になるとのことで、スケーターの身体はまさしくこの状態ですよね。少ないエネルギーでたくさん動けるが、動かないと体重が増加しやすいそうです。
オフにスケーターがすぐに一回り緩んでしまうのも納得。でも年に一度オフには本来の身体に戻すほうがいいようです。ハワイ帰りの大ちゃんもあれで正しいのですよね。

ところでスケーターは甘いもの好きな人が多いですよね。あれも「省エネな身体」になっているため、甘いものを身体が求めているのだろうな~と思いました。
食事を減らしている分、糖質を身体が求めて、手っ取り早く甘いものに欲求が行くのだろうなと。
でも甘いものを食べるより、同じ糖質摂取でも穀類を適量食べるようにしたほうがいいようです。

大ちゃんも本格的に栄養士さんの指導を受けるようになるまでは、割と食べ物のことはアバウトでしたよね。
栄養士さんの指導を受けられるのは、大ちゃんや真央ちゃんなどほんの一握りのトップ選手のみです。
連盟主催の研修に栄養についての講義などもあって、選手達は最低限の知識はあるのかもしれませんが、多くの選手の理解のレベルは浅いのではないでしょうか。
選手達に本を読むなどしてきちんとスポーツ栄養学について学んでもらって、怪我に強くスタミナある身体を作ってもらいたいなと思いました。
本を読むだけでも意識は変わるし、日常的にすぐに変えられることばかりですから。食事は家族に作ってもらっても、外食のときにメニューを選ぶのにも役立ってきますからね。