気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

THE ICEのテレビ放送

2008-08-06 23:37:04 | アイスショー・イベント
書くのが遅くなりましたが、土曜日に放送されたTHE ICE、後日完全版が放送されるからいいけれど、「浅田姉妹 on THE ICE」という感じのダイジェスト版でした。(笑)
THE ICEは大ちゃんが出てないし、あちこちに現地レポがあるからテレビ放送のレポをするまでもないけれど、解説・実況で選手のプログラムに関する興味深い話がいくつか聴けたので、ダイジェスト版のテレビ放送をさらにダイジェストで。
解説は佐藤有香さん。完全版の放送は中京テレビで16日(土)24:55~26:49です。

ノーカットで放送された選手
浅田舞ちゃん(シェルブールの雨傘)、鈴木明子ちゃん(リベルタンゴ)、浅田真央ちゃん(sing sing sing)、長洲未来ちゃん(a dream is a wish your heart makes)、 シニード・カー&ジョン・カー(エリン・ショアー/オールド・ロング・サイン)、浅田姉妹ペア(ドリームガールズ)、小塚祟彦君(Save The Last Dance For Me)、小塚君&ジョンのペア、安藤美姫ちゃん(ボレロ)、ジェフリー・バトル(Ribbon in the Sky)、浅田真央ちゃん(Por Una Cabeza)

ダイジェストだった選手
曾根美樹さん(101匹わんちゃん)、中野友加里ちゃん(ロマンス)、エヴァン・ライサチェク(ビリー・ジーン)、サーシャ・コーエン(Hurt)、アレクセイ・ヤグディン、ダン・ツァン&ハオ・ツァン(カント・デラ・テラ)

完全版があることを知っていたので、広い心で観れましたが、ある意味画期的?な編集でした。1つの番組で真央ちゃんの新EXを、2種類ともノーカットで見られるのは珍しいことだと思います。友加里ちゃんをダイジェストにして、明子ちゃんをノーカットにしたのはすごいことかも。友加里ちゃんのロマンスは先日PIW豊田で放送されましたが、明子ちゃんのリベルタンゴが地上波でノーカット放送されたのは初めてですからね。
豪華なフィナーレがたっぷり楽しめました。選手のトークやインタもありました。地元のジュニア選手はダイジェストもありませんでした。
解説や演技が印象に残った選手だけ書きます。

鈴木明子ちゃん 「リベルタンゴ」
「男性を挑発したり、ちょっと悪い女を演じます。」と解説で説明。このプログラムにすごく自信が付いたのでしょうね。DOIより堂々としていて、さらに情熱的な素晴らしい演技。3Lzと2Aもきれいで完璧。あまりにもかっこいいです。

浅田真央ちゃん 「sing sing sing」
PIW豊田では白地に黒の水玉のスカート姿でしたが、今回はシンプルな黒のパンツルックの上下でした。帽子の線(リボン?)とサスペンダーだけが白。真央ちゃんの衣装としてのパンツ姿を私は初めて見た気がしますが、これがとてもよく似合っています。PIW豊田とTHE ICEの間の2週間で滑りこなしたのでしょうが、衣装が違うせいか全く違う印象を受けました。今回見た真央ちゃんほどパンツが似合っている女子選手はいない気がします。それほどシンプルなパンツがお似合いで素敵でした。
スピード感とはじけるような元気のよさが印象的で、ボーイッシュな演技。今まで見たどのプログラム・演技よりも真央ちゃんの地に近いのではないかと感じました。彼女の新しい一面、でもとても自然で素敵でした。
もう一方の「Por Una Cabeza」も洗練されてきていて、DOIのときに感じたような背伸びして滑っている感じがなくなり、すっかり自分のものにしてしまっています。衣装の黒い部分は男性を、赤い部分は女性を表しているそうです。

シニード・カー&ジョン・カー 「エリン・ショアー/オールド・ロング・サイン」
昨季のODのEXバージョン。男女反対のリフトが何度も入っているし、ジョンのキルト姿がかわいいし、とっても楽しい演技でした。会場もものすごく盛り上がっていたようですね。

小塚祟彦君 「Save The Last Dance For Me」
滑り初めに暑そうにシャツに空気を入れて、エッジの氷をぬぐう振付は、普段小塚君が見せる仕草だそうです。今回はいつものシャツの下に赤いTシャツを着用。
ジャンプの調子もよくて、今までのテレビ放送で一番きれいに決まっていたと思います。

小塚君&ジョン・カーのペア 「Flash」
映画「俺たちフィギュアスケーターズ」そのままの振付でペアを披露。これは一見の価値ありです。笑えるけれど、息もぴったりで素晴らしいぺアです。小塚君って器用におもしろいことを次々としてくれますよね。ここまでサービス精神旺盛な日本人選手も珍しいのでは。
ジョンが小塚君をリフトしていましたが、スロージャンプは全く投げていなくて、勝手に小塚君が跳んでいるように見えました。(四大陸EXのエヴァンとジェフは一応投げているように見えましたよね?)

安藤美姫ちゃん 「ボレロ」
「最初は足慣らしをしていた踊り子。やがて気持ちが高まり、踊りが大きくなって最後には周りの客も一緒になって踊り出す」というストーリーがあるようです。場所はセビリアのとある酒場。今回は庶民的な酒場の踊り子のイメージなので、王道の美しいシルエットではなく、少し崩したシルエットでいかに美しく見せるかということに挑戦しているそうです。
王道の動きじゃないというのはなんとなくわかる振付です。私が好きなのは何かを呑み込むような動作のあと、何かが憑依したかのようになるところ。一瞬オカルト漫画の一場面を想像してしまう。呑み込んだものは「命の珠」のようなものかと勝手に思っていたのですが、酒場の踊り子なら強い蒸留酒でも飲んだのでしょうか?
生き生きとした力強く美しい演技。インタビューでも生き生きと話していて、こんなに闊達な彼女を見たのは久し振りだと思って嬉しくなりました。

ジェフリー・バトル 「Ribbon in the Sky」by スティービー・ワンダー
「Ribbon In The Sky」とは日本で言う「運命の赤い糸」のことらしいです。「君と僕をつなぐリボンが空に見える」そんな内容だそうです。
ジェフ君、観客へのアピールがうまくて、彼のリボンはすべての女性ファンとつながっているんじゃないかというような演技でした。

フィナーレ
かなり凝った楽しいフィナーレですが、最大の見所はワールドチャンピオン同士のペア。真央ちゃんは世界選手権FSの衣装にティアラをはめて、本当に王女のよう。ジェフ君の「Ribbon・・・」の衣装はシンプルな青シャツ黒パンツなのでこれも王子にぴったりです。曲は「One Love's Kiss」で最終公演では本当にキスしてしまいます。真央ちゃんもびっくり。ジェフったら~、もう。欧米人は油断できませんね。よほど真央ちゃんがキュートだったんでしょうね。

放送されなかった地域の皆様、きっと動画が上がっていると思うので、興味ある部分だけでも見てみてくださいね。