Lucky☆Sardonyx

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2年ぶり19人目!

2012-10-08 23:51:30 | コメント
スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学生理学賞を、さまざまな組織の細胞になる能力がある「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発した山中伸弥京都大教授(50)ら2人に授与すると発表した。

 iPS細胞は生命科学研究の一大潮流をつくり、再生医療や創薬への利用も期待される画期的な成果。開発から6年のスピード受賞となった。日本人の受賞は2年ぶり19人目で、医学生理学賞は25年ぶり2人目。

 山中教授は京都大で開いた記者会見で「喜びも非常に大きいが、同時に大きな責任を感じる。研究を続け、一日も早く応用、社会貢献を実現したい」と述べた。

 同時受賞は、1962年に発表した「クローンカエル」の研究で、iPS細胞開発への道を開いた英ケンブリッジ大のジョン・ガードン名誉教授(79)。2人の授賞理由は「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」。

 山中教授は06年、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を組み込む方法でiPS細胞を作ることに成功した。07年11月には、人間の皮膚細胞からのiPS細胞作製に成功した。

 先に開発された万能細胞「ES細胞」は、生命の萌芽ともいえる受精卵を壊して作るため倫理的な問題が指摘されていたが、iPS細胞は受精卵を壊さずに作製できる。またES細胞は心臓や神経などの細胞に育てて病気の治療のため移植しても、体が異物と認識し拒絶反応が起きるという問題があったが、iPS細胞を患者自身の体の細胞から作ると拒絶反応を回避できると期待される。

 iPS細胞を育てて作った体の細胞は、再生医療のほか、病気の仕組みの解明や、新薬の安全性試験などに使える素材として期待され、研究が盛んになっている。

 ガードン氏は、核を取り除いたカエルの卵にオタマジャクシの腸の細胞核を移植して刺激を加え、オタマジャクシを発生させることに成功。腸の細胞核にも体全体の設計図が保存されており、卵の中に入れることで受精卵の核の状態に戻せることを示した。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万クローナ(約9400万円)が2人に等分して贈られる。

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