夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
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人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

弥生人の食文化こそは、現代の食生活につながっている。・・・気候風土にあわせて、その土地でできるものを食べることが肉体的、精神的健康をつくる。・・・石塚左玄

2018年02月22日 22時09分45秒 | 日本の食文化
弥生人の食文化こそは、現代の食生活につながっている。・・・其の1




寒がゆるんで葉菜が少々出回ってきました。

ジャガイモ類の根菜類は保存が出来ますが、

葉菜類は冬の間は厳しい時期であります。

現代は手に入らない食材は外国からも取り寄せる時代になりました。

昔は地域で収穫できる食材で生活するしか方法はありませんでしたので、

まさに天の恵みを享けることの有り難さが心に染み入る時代でした。


以前は苺の出荷は二月が旬でした。

長崎の史跡『料亭花月』に『苺の赤富士』の献立がでるのも二月でした。

12月のクリスマスケーキにイチゴを沢山使い始めた頃から、

其れに合わせてハウス栽培のイチゴの出荷が早まりました。

イチゴも夏の暑い時期に多量の水を使用し、

冬の寒い時期に夜間に電熱灯を灯したり、

ストーブを燃やして収穫時期を調整しています。

このように消費者の好みにあわせて生産者が調整する時代になり、

野菜の本来の露地物の旬が見失われてきました。

最近は消費者の好みにあわせて野菜、果物等が

品質改良が為され食べ易いようになっています。

自然の食材に合わせて人間が食するというよりも、

人間に合わせて食材を改良する時代になっているようであります。



気候風土にあわせて、

その土地でできるものを

食べることが肉体的、精神的健康をつくる。

スズメ、トビ、ワシなどの野生動物は

人手の加わらない食物を摂取しているので、

病気にかかる度合いも少ないのです。

万物の長といわれる人間が病気の問屋のようになっているのは、

食養の道に一定の標準がないことと、

食物に人手をますます加えてきたことが原因ではないのか。

                                                     石塚左玄
                  
『注』

石塚左玄・・・『食医』と云われ、穀物主義、玄米食を学問的に推奨した。
       近代の『日本料理』にも多大な影響を与えた
       明治時代の医師、薬剤師、軍医でもあった。
       乃木 希典・本山 萩舟・村井弦斉・沢木興道・
       西田天香・和辻哲郎等に影響を与えた。
       天皇家の献立も『左玄』の『食養学』に基づいているといわれている。










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