江戸川筋にほのぼのと親しみのある、ひなびたお寺葛飾柴又帝釈天を訪れますとお参りの人々が地藏菩薩の頭に水を注いで束子で擦っていました、奥様も同じようタワシで擦りお参りをしていました。草餅店などが並ぶ門前の参道を歩き、夏目漱石「彼岸過迄」など多くの文学作品の登場する “川魚料理の川甚 (カワジン)” で鰻を食べましたが、奥様が市川海老蔵に似ているねと云われる会計のお兄さんにお土産を頼みますと、人情味のある優しいいお人柄で食事を頂く部屋まで届けていただきました。
“ 貧しくとも君の生活を愛したまえ。君はたぶん救貧院においてさえ、何か愉しく、心を躍らす、かがやかしいときをもつことであろう。入日は富んだ人の邸宅からと同じくかがやしく養育院の窓からも反映される。 ” ソロー 森の生活(WALDEN, OR LIFE, IN THE WOODS 1854 )より