晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

『心にしみる光景』<プロヴァンスのラヴェンダー畑> / それにしても心にしみない日本の選挙運動

2009-07-26 08:35:53 | 心にしみる光景
今や、南仏プロヴァンス地方は<ラヴェンダー>の真っ盛り。

     
     今回の『心にしみる光景』です。


プロヴァンスを訪れた方なら、いやそこまで行かずとも、パリにいらっしゃった方々なら、空港および町中のお土産屋さんに、黄色や緑も鮮やかな色彩の『プロヴァンス小紋』の小袋に入ったポプリが、沢山売られているのに気がつかれた事でしょう。

現地では、行く先々の町や村の広場の花壇、通りの沿道、果ては個人の住宅の前のプランターに至るまで、この香り高い鮮やかな青い花で、飾り立ててあります。


アヴィニヨンから東へ1時間、<ピーター・メール>が散々書いたゴルドという、典型的な<鷹の巣村>が有ります。

     

この、中世以来のたたずまいの素敵な村のすぐ近く、丘を登り谷へ下った<人里離れた>所に、『セナンク大修道院』が有ります。
その前庭は、見事な丹精された<ラヴェンダー畑>が広がっています。
残念ながら、花の無い写真しか手元に無いのが残念ですが。。。

     

もちろんその僧院の売店にも、修道僧達がそこで育てたラヴェンダーの、ポプリやジャム等が売られています。

この、<プロヴァンス>の象徴のような、香り高い花をつける植物は、本来は<地中海沿岸>の標高700メートル以上でないと自生しないのだそうです。

<自生>のものにお目にかかる事は難しいにしろ、その辺りを車で走れば、運が解ければ<心にしみるような>一面真っ青な畑に遭遇する事も、まれでは有りません。


所で、そこからさらに東に1時間半程走ると『本家グランド・キャニヨン』が有ります。

      

本来フランス語で、切り立った<渓谷>のことを、キャニヨンと言います。
従って、大規模な<大渓谷>は皆<グランド・キャニヨン>となる訳ですが、各地に有る大峡谷の中で、こここそが<本家本元>の『グランド・キャニヨン』なのです。

16世紀以降、特に17世紀になって、ヨーロッパ各国から続々と新大陸に一攫千金を夢見て渡った連中は、色々な場所に、自分達の故国の地名を付けたりしています。

<ネヴァダ>然り、<シエラ・レオーネ>然り、ニュー<ヨーク>しかり。

当然、アリゾナの<大峡谷>を見つけたフランス人達は、慣れ親しんだ<グランド・キャニヨン>と呼び習わす様になったのですね。

この辺りには、ラヴェンダーの群生している所が結構有るんですよ。



このような、美しい<心に沁み入る>様な光景を見ていると、待ちに待ったはずの<衆院選>で巻き起こるであろうに違いない<大狂乱>がおぞましい。。。

完全に<野党>になる事が避けられそうにない状況となった<自民党>が、これから40日もの間に、一体全体どんな<奇策>や<禁じ手>や、なりふり構わぬ<下品な悪あがき>を仕出かしてくるかと思うと。

民主党とて、まったく<清廉潔白>では無いのは当たり前(政治なんてそのような物です)、きっとありとあらゆる醜いけんかが起こるに違いないでしょう。

それにしても、あの<選挙カー>という代物、なんとかならない物だろうか。

幸い私は日本に居ないけれど、朝から晩まで<金切り声>でわめき散らして(あっという間に遠ざかってくれりゃ良い物を)徐行して行くハンドマイクのけたたましさは、並みの神経では耐えられそうも無い。

結局<誰も聞いちゃいない>のデス。

選挙カーで聞こえた名前には<絶対投票しない!>と言う人達も、結構居るらしい。

あんな<百害有って一理も無い>ような物は、税金でまかなう必要は一切ないのでは無かろうか。

有るテレビ番組で、インタビューされた小学生(おそらく4年生位の男児)がいってましたよ。

「騒音をまき散らして、エネルギーを浪費して、CO2をまき散らすだけ」

なんて頭のいい子だろう、と思わず画面に向かって<拍手>してしまった次第であります。

当地フランスでは、町の所定の所に設けられた<掲示板>に政党毎に一枚ずつポスターを貼るだけ。
あとは、各候補者は、毎日各所で<ミーティング=個人演説会>を勢力的にこなして行く。

テレビやラジオでの<討論会>が頻繁に行われるが、通りには<まったく>騒音は存在しない。
うっかりテレビやラジオを点けずに居ると、<選挙期間中>出有る事を忘れてしまうくらいなのです。

しかし<投票率>は往々にして、70%台。

フランス人達は、みな真面目と言うか、国民の<義務であり権利である>投票は、可能な限り行うのです。
それが<当たり前>なんですけれどね。

そういう状況に無かったから、わが日本は60年近く<一党独裁>を許し、その<党>が<政治家>ではなく<政治屋>で成り立っていたが故に、<霞ヶ関の官僚>の利益のままに、えんえんと国民がバカを見て来た訳です。

とにかく<静か>で<熱い>選挙にしましょうや。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1963年の皆既日食と、1... | トップ | 「成人年齢を引き下げる」べ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

心にしみる光景」カテゴリの最新記事