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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

みたくないもの 「地球大進化 46億年・人類への旅 そして未来へ」

2004年12月26日 | テレビ
今晩(25日夜)のNHKで、地球の変化と人間の祖先の進化をあつかった「地球大進化 46億年・人類への旅 そして未来へ」を見ました。たぶん、先日放送していたものの再放送ですね。でも、こういうネイチャーものは、年末年始の定番だけど、思わず見てしまいます。

面白かったのは、人類の祖先が進化したのは、それが他の動物に比べ弱者だったから、というもの。詳しい説明は省きますが、現在の人類につながる昔の動物たちは、つねに他の動物や自然の脅威にさらされてきたそうです。しかしそれゆえ生き残るために、それぞれの時代でその祖先たちは、自らの形態を変化させてゆき、海から地上へと生息場所を変え、地上でも手や足を発達させ、最後に言葉を手に入れました。

弱かったからこそ生き残った、というのは面白い事実です。動物(人)は、追い込まれなければ変化しないということでしょうか。

パウロ・コエーリョの『第五の山』で、神がこう叫んでいました、「悩める者に栄光あれ」と。傲慢になった人間は、そこで成長を止めるという意味でした。

傲慢であるということは、幸せではないということです。それは複雑な不幸です。自分の中に悩みや傷がありながら、意識ではその傷に気づけないからです。たとえ気づきたくても。

わたしたちはじぶんの傲慢さに気づけない。あるいは気づきたくない。なら、どうすればいいのでしょう。

わたしが思いつくのは、自分の周囲の傲慢に見える他人に感謝すること。その人は、私たちの中の傲慢さを体現してくれているのですから。だから、その人の傲慢な態度を見て怒るのではなく、その人の傲慢な態度で傷ついてしまう自分の痛みにちゃんと直面していくことだと思います。そうすることで、わたしたちは自分の傲慢さの裏にある弱い部分に気づくことができるのでしょう。


番組では、地球上で栄えた生物は例外なく死滅したことを強調していました。わたしたちはどこまで自分の傲慢さに気づいていけるでしょうか。


涼風




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