僕の釈然としないものの一つにクリームパンがあります。
なんだか随分と発想が安易やしないか。
パンという万人が食卓に並べるものにクリームという万人が好きそうな甘いものを入れている。
どちらも西欧発(に見える)なので、相性もいい。
これがアンパンならそうはいかない。パンという洋風とアンという和風とは本来ミスマッチであり、ミスマッチにもかかわらず食べれちゃうからこそファンを作る。そこではミスマッチであるがゆえに僕のように食べれない人間を作り出しながら、同時にファンをも作り出す。
カレーパンもそうだ。そこにはヨーロッパとアジアの出会い(のように見えるもの)がある。だからそこにある意外性が、私たちをしてカレーパンへのこだわりを生むのだ。
しかしクリームパンとはどうだ。そこには冒険がない。ただ合いそうなものをくっつけただけだ。
たしかにおいしいかもしれない。しかしそのおいしさは最初から予想できるそれであり、作り手の創造性も探究心も関与していないのだ。
その証拠に、どんな手作りパンのお店でもクリームパンだけは工夫も何も感じられない。
どうしてこんなことを言っているかというと、最近私の親が買ってきたヤマザキのクリームパンが意外にもおいしかったからです。癖になりそう。
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