今年は秋の訪れがなかなか来ないですねぇ。夏でも秋でもない感じがします。
秋というと私は以前住んでいた東京都国立市の大学通りを思い出します。並木道が駅から南へまっすぐに500m以上も続いているきれいな通りです。
その木々には春には桜が満開になるのですが、それ以外の季節も、初夏には青々とした緑で満ちて、秋には赤や黄色の葉っぱがとてもきれいです。
自然の美しさというものには、わたしは意外にも東京で目覚めました。相性の問題もあるでしょうけど、なぜか東京のほうがそうしたものへの感受性が研ぎ澄まされます。
どうしてだろう?東京というのは無国籍都市で土着性がないので、自分が根無し草のようになります。それだけに純粋に「自然」という概念に感覚が敏感になるのかもしれません。
それに対して地方にいると、自然は「自然」ではなく、生活に密着した「田舎」になるように思います。
日本の「田舎」の風景には臭みや貧しさを感じ思い浮かべるのに対し、欧米の「大自然」の写真には造形美のようなものを感じて感動するのも、自分の身体に染み付いたアジア性みたいなものが欧米の風景には感じられないから、そこに「純粋な自然」というものを見出すのかな。
涼風
参考:「多磨の紅葉特集」
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