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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

「秋」を受け入れる

2004年11月01日 | 見たこと感じたこと
11月になりました。もう秋本番ですね。なのに、つい最近まで暑かった夏があったような気もしています。

秋はわたしが一番好きな季節です。冬は外に出るときにコートを着なくちゃならないし、部屋にいたら暖房を炊かなくちゃならない。春はなにか始めなくてはならないような雰囲気がありそう。夏は暑くて、ふつうに生きることが許されていないみたい。秋は、一番人間らしく生きていいように感じます。


人間が若いと言われている年齢は、寿命が延びた現代でもせいぜい30代前半までです。たしかに分野や世界によって「若い」の定義は異なりますが、一般的な「若さ」の観念から逃れられる人はまあ少ないかいないでしょう。

つまり人生は3分の2か4分の3、あるいはそれ以上に「若くない」状態で生きていくことを強いられています。

もちろん肉体的に健康でいる人はたくさんいるし、気もちが若い人もたくさんいるでしょう。しかし僕の予想では、そうやって若くいられている人と言うのは、けっして「若作り」している人ではないと思うのです。むしろ、世間的な「わかさ」の観念にまどわされない人ほど、わかくいられるのではないか、そう感じています。

世間的な「わかさ」にまどわされないというのは、自分の時間の感覚をしっかり把握していると言うことです。自分が重ねてきた時間・経験を無視せずに、ちゃんと受け入れているということです。
ひょっとすると、そういう人ほど、これまでとは違う発想がわくのかもしれません。

中谷彰宏さんは、「成長とは経験を積み重ねることではなく、経験から解放されることだ」と言いました。しかし、おそらく、経験から解放されることと経験を受け入れることは、同じことなのでしょう。


人生の大部分は「秋」で占められています。多くの人にとっては、「夏」のように暑くて汗が出て目の前はギラギラしていて頭がフラフラするのは20代から30代に限られているでしょう。たとえ30代、40代で新しいことを始めても、それはそれまでの経験が不可避的に土台とならざるをえません。それは秋になされるチャレンジなのです。

「秋」を受け入れる、それが大事なのではないかという想いが最近出てきました。



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