joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

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2004年11月09日 | テレビ
きのう、『キスだけじゃイヤ!』(よみうりテレビ)を観ていたら、サラリーマンだけどプロ野球選手になりたい23歳の男性と、それに複雑な気持ちを抱くその奥さんのカップルが出ていました。彼は高校時代に甲子園に出たほどの実力者です。

プロに入りたい彼は、会社の野球部で毎日一生懸命練習をしていました。毎朝素振りをして、会社が終われば夜中まで練習をしています。

番組ではその男性の野球のプレーぶりを解説者の金村義明さんに見てもらって、彼の実力の程を診断してもらったのですが、金村さんの診断では「熱意は伝わるけど、現実的に彼の実力では無理」とバッサリ言っていました。

わたしにとって一番印象的だったのは、金村さんのつぎの一言でした。

「彼は夢を追っているんじゃなくて、夢を見ている状態だ。」


この二つの違いはどこにあるのでしょうか。夢を追うことと、夢を見ることの違い。

プロに入りたい彼は、ただ幻想を抱いていただけでしょうか。でも彼は、毎日、会社で働く時間以外は野球に真剣に取り組んでいます。実際に行動しているのです。

しかしそれでも、プロの世界を知る金村さんの目から見れば、「彼は夢を見ているだけ」と映る。いや、「映る」と言うより、「見抜く」と言う方が適切なのかもしれません。

いまは、夢を持つことが大事だと多くの人が本に書いています。ちゃんと頭の中でイメージすることも大事、さらにはその目標に向かって行動することが大事。いろいろ書かれています。

しかし、それだけしていても、「ただ夢を追っているだけ」といわれることもあるのです。

なぜそんなことになるのか? おそらく、このことの答えは、プロになりたかった彼がいつか分かることなのかもしれません。プロ野球選手になることが彼にとって「真実」ではなかったことがわかる日がくるのかもしれません。


夢を持つことも大事。イメージ化することも大事。行動を起こすことも大事。そしてそれに何かが加わること、あるいは何かを思い出すこと、そのことの答えを彼は見出すのだと思います。


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