CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『一人前になる』ということ

2015-07-27 07:04:03 | 日記
名古屋場所も終わってしまった。
千秋楽には、いつも思う。
誰のためでもない、
力士一人一人のそれぞれの『場所』が終わる。
それぞれの懸命の場所を15日間観るのだから、
観ているほうも力が入る・・・から・・・
相撲ロス・・・になるんだなぁ・・・

白鵬の優勝を見届けてから、発声練習をした。
滝のような汗をかきながら、声を出した。

実は今日、私は大学病院へ行く。
私が具合が悪いのではない。
何度かこのブログに登場しているYさんの通院に付き添う。
Yさんは、照明家で・・・
パートナーのAさんは舞台音響の仕事をしていた。
Aさんは、癌ですでに他界している。
そのAさんのプランした音は、今でも使われている。
Yさんは、Aさんが逝ったあと、Aさんの両親の介護をして
そして・・・見送っている。
三人をずっと介護してきて、自分の事は、いつも後回しになってきた彼女。
今は、独り暮らしをしている・・・
私にとっては、姉のような存在で、
といっても、私はべたべた付き合うことは苦手なので、
お互いに必要な時に・・・って感じのお付き合いだけど・・・
そんなYさんは、あちこち不調があった。
右わき腹のあたりに痛みがあり・・・だんだん、硬くなってきた。
かかりつけで調べてもらうと、胆のう結石の疑いということ。

彼女は、オペを望まなかった。
それで、経過観察になっていた。
三か月が経過した・・・
塊は大きくなり、尋常じゃなくなったようだった。

そんな事態でも、私は自分の日常で精いっぱいで、会いに行けなかった。

かかりつけで、検査。
Yさんは、自分の身体の異常を感じていたが、
「変化はたいしたことはないので、悪いものではないと思われる。
経過観察していきましょう」との結果に、彼女は疑念を抱いた。

たぶんドクターは、「オペを望んでいない」という前提にとらわれていたのだろう。

しかし、患者は身体の状態も変われば、気持ちも変わる。
もしかしたら、オペを進められるのでは・・・と思いながらの受診だった。
それほど、三か月で彼女の身体の感じ方は、変わっていたのだ。

彼女は、ドクターに疑念を持った。

身体で感じていることと違う答えだったから・・・

こういった行き違いというか、コミニュケーションを失敗するというか
そういうことは良くある話だと思うが、とにかく彼女は、疑念を抱いた。

彼女から相談の電話があった。

私は、医者との信頼関係というものが病気治療において一番大切だと思っている。
だから、他の病院を受診するように勧めた。

紆余曲折して、彼女は知人の紹介で、大学病院を受診することになる。

すぐにオペをしましょうとの判断で、8月7日のオペと決まる。
今日は、オペ前の様々な検査の結果や今後の方針を話す日である。
付き添うことになっていた・・・昨日、彼女からメールが入った。
「酷暑だし、貴重なお休みだから、邦子は自分の身体を休めてください」と。
すぐに返信はせず・・・私の中で、その言葉を転がしてみた・・・
彼女のおもうままにさせてあげようかな・・・と思いながらも電話をすると・・・

「邦子に甘えてばかりいてもいけない。自分でできるようにならないと・・・
そろそろ一人前にならないとね・・・」と言うではないか。

そっか・・・遠慮だったんだ・・・

私は笑い飛ばした。

「一人前になるって言うのはね・・・」
私は私の論法を展開する。
「一人でできるようになることじゃないよ。
一人でやってるつもりでも、人のお世話になってるんだって気付くことが
一人前になるってことなんだよ。生まれるのも、死ぬのも一人じゃない。
お世話になるんだってことをわかって、感謝すること・・・
ちゃんと、お世話掛けられることが、一人前になったってことなんだよ。」と。

彼女は、大笑いして・・・
「一本取られた・・・」と言う。

二人で大笑いして、電話は終わった。

そんなこんなで、今日はこれから大学病院へ向かう。
その後、彼女の自宅マンションへ一緒に行って、
預かっている鍵の使い方の確認をする。
なにしろ、防犯が強化された最近のマンションに暮らしたことがないから
なにかの時のために預かっている鍵の使い方さえ私には覚えきれていない。
部屋の中にある荷物の事・・・彼女の衣類の場所など・・・
入院中に何かあった時の対応など・・・
確認しなければならないことがたくさんある。
キチンとしないと・・・たぶん彼女は不安な人だから・・・
常識を逸するくらいアバウトな私が、真剣に聞くことになる。
メモ・・・しよう。今日はメモすることにしよう・・・

一人前とは・・・
1. 一人の人に割り当てる量。一人分。
2. おとなであること。

おとなである・・・おとなになる・・・とは、
一人で何でもできることではなく、
いろんな人に助けてもらいながら、
そのことをしっかり認識して、いろんな人に感謝できること。
それでも決めることは、自分で決めて人のせいにしない。

そんな感じなんじゃないかな・・・

一人で生きてはいないからね。。。

さて、洗濯物を干して、シャワー浴びて・・・
出かける準備をするとしましょう。。。

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2 コメント

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こんばんは (sarara)
2015-07-28 00:27:03
暑い中の付き添い、お疲れさまでした。
いい友人がいて、Yさんはおしあわせです。

遠慮しつつも頼める友人がいる。
何だかうらやましいです。
私、たぶん、ひとりで行ってしまうだろうなと。

安心できる治療法を選択できますように。
何であっても、気持ちの納得が大事だと思います。
それによって、回復度も違ってくるように思うのです。
医師には信頼が大切。
相性も、あるかもしれませんね。

Yさん、お大事に。
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感謝(^^) (CuniCo)
2015-07-28 08:33:23
Sararaさん
コメントありがとうございます。
Yさんの心配は尽きないと思いますが、
それが少しでも楽になるように、
良き理解者でいられたらと思います。

それにしても驚いた事は、
胆嚢摘出手術なんと、四日で退院なんです!
医療って、すごいとこまできてるなぁ・・・と驚きました。

蒸し暑い日、酷暑が続くようです。。。
Sararaさんも充分気をつけて
お過ごしくださいね(^.^)
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