風の谷通信No.12ー045
続報 両親からの虐待を受けて亡くなった5歳の結愛ちゃんの書き記した言葉について神戸新聞の「正平調」が紹介している。きのうと重なるが再録しておきたい。「・・・もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします・・・」
この文章を読み上げた警察幹部の声はふるえていたという。さもありなん。
正平調は「逃げることもできず すがるものもなく」と書いている。すがるものもなく と言う表現を永らく捜していた。
英語に「helpless」という語があって 自分が無力であるというとは別に、他に頼るべきものがなく絶望的な状態を表すものらしい・・・と感じていたが適切な表現が見つからなかった。今ちょうど、この少女の姿がこの言葉に重なる想いがする。
親の許に暮らしながら、逃げ場も無いような絶望がわずか5歳の少女に覆いかぶさるとは想像に余りある。警察幹部の声が震えたのも当然である。