風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-116嘆きの無農薬キャベツ

2011-09-16 20:10:07 | 農業日記

風の谷通信No.6-116

今年はキャベツに一生懸命になっている。ところが・・・・・・・。

第一陣は7月末に播種して8月中旬に3段階に分けて定植し、収穫予定が11月中旬であった。あくまで「あった」という過去時点での予定だった。植えつけるなり寒冷紗をベタ掛けして防虫・遮光し保護した・・・はずであった。

きょう手取り除草のためにトンネルを捲り上げて見ると、第一陣の50株のうち正常な姿が10株にも満たない。それぞれ中心の新芽が食い荒らされて既に死んでいる。良く見るとアオムシが何匹か取り付いている。下位の葉が元気に拡がっていて一見正常に見えるがこれでは売り物にまで育たない。まずは「全滅」と言うしかない。

カンカン照りの中で熱中症の危険を押して毎朝毎夕潅水した。蝶が飛び始めたので支柱を張って寒冷紗をトンネルに仕立てた。更に肥料を追加し潅水も続けた。その労苦がすべてムダになるのだ。まさに水泡に帰す。

第一陣二次のひと畝も既に被害を受けている。

なんとも表現しようがない。とにかく情けなくて嘆くしかない。泣くに泣けない。胆の底から怒りと悲しみが込み上げてくる。

やはりクスリを使うしかないか・・・。嘆きと迷いが尽きない。