風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

豊穣の秋

2006-10-16 19:56:59 | 農業日記

風の谷通信  さん農園便りNo.142


 


 やっと写真を現像しましたので紹介します。


まずは はくさい:  苗の頃の写真は紹介済みで、今回は葉が立ち上がって行く


過程です。横へベタリと拡がっていた葉の中心部が、時が来ると立ち上がり始めます。


続いて外葉を残してすべてが立ち上がってきます。 ところが今年のはくさいは元気が


よくて、外葉までもが一斉に起き上がってきました。外葉の大きさを、横に置いた


ケイタイと比べてみてください。前に記したように「団扇よりも大きな」ことがお判り頂け


ることでしょう。


    
    


追加修正:どういう訳か1枚目の写真が載っていません。直す方法を知りませんのでそのままにしておきます。

 次にキャベツです: キャベツも同じ仲間で、時が来ると中央部が立ち上がってきて、


更に時が来ると中心部が巻き始めます。はくさいと同じく傍のケイタイと比較して見て


下さい。この外葉も通常の団扇よりも大きいですよ。もうここまでくると皆さんが街で


買う品物と殆ど差がありません。この中心部が太って大きな玉になってゆくだけです。


     


 もう一つはクリです。 先に、樹に成った青い栗を紹介しましたが、今回は熟れて落ちた


イがの姿です。これくらいになると、クリ拾いにいった皆さんはよくご存知ですね。


     畑の端に栗の樹を2本植えたので、沢山の実が成って


クリご飯を一杯食べました。おいしかったです。


 


  こうして「身土不二」を実践します。都会の皆さん、今から百姓に戻ることはできなくても、


近くの農家と仲良くするとよろしい。できることならば畑の隅を少し借りて、自家用野菜くらい


は自分で作るのがよろしいですよ。コメを分けてもらえるような農家ならば尚よろしいね。


 


 話は変わりますが、世界中で魚不足だそうです。以前は日本の手のうちで養殖していた


高級魚でさえ、今や日本へは出荷してもらえないのです。行く先は中国です。以前に書き


ましたが中国が経済発展して、クルマ社会になると、エネルギー需給や大気汚染に大きな


影響を持つでしょう。 同じく中国民衆が豊かになって、豊かな食事を選ぶようになると


世界の食糧需給に大きな影響をもつでしょう。それが今や現実になりつつあるのです。


日本が飽食に浮かれている間に足下から危険が迫っています。どうぞ、食糧不足を他人事


とは思わないでください。  


 そこで、 こんな豊かな収穫をもたらしてくれるこの国土と母なる地球に感謝・合掌。