ウリパパの日記

自由気ままに・・・

年末のラストスパートとプレゼント

2011-12-30 19:28:09 | Weblog
明日は大晦日。2011年も残り30時間を切りました。今朝は予想外に冷えこみ八王子の最低気温は-3.4℃。12/17から14日連続の冬日を記録しています。今月前半は暖冬ペースだったのですが、中旬以降は例年以上に厳しい寒さが続き、今日も午後から冷たい北風が吹いてきました。この寒さはラニーニャの影響でしょうか。

今日の午後、お年賀を求めに八王子そごうまで出かけてきました。1階正面入り口には子安神社へ奉納される絵馬が設置されています。この絵馬には自由に願い事を書き込むことができます。そごうでの公開は今日までで、元旦から1月10日までは子安神社の神楽殿で公開されるそうです。この「願意大絵馬」は2006年から企画されて今年が5回目。今年で最後となります。


八王子そごうは来年1月31日に28年の歴史に幕を閉じます。八王子の顔だっただけに、何となくしみじみとしてきますね。跡地にはJR系のショッピングセンターが入る予定になっています。一階の正面入り口には28年前の開店当時を振り返った「思い出パネル」が展示されていました。



さて年末の話題です。クリスマスが終わり仕事納めが近づくと、正月へ向けてラストスパートとなります。毎年NHKFMで今年のバイロイト音楽祭の様子が放送され、これを聴きながら深夜に年賀状を作成するのが恒例行事となっています。今年は一昨日がローエングリン、昨日がパルジファルとお気に入りの演目が続いて放送され、2日間で年賀状を仕上げてしまいました。そして今日はトリスタンとイゾルデです。ローエングリンは”ネズミの世界の物語”として話題になり、BSプレミアムで生中継された注目の公演です。8月に本ブログでも紹介しました。ラジオ放送で音楽に専念したほうがワーグナーの世界に酔いしれますね。

そして、今年はもう一つのビックプレゼントがありました。BSプレミアムでミラノスカラ座が特集され、28日深夜(29日)にワーグナーの楽劇「ワルキューレ」が放送されたのです。昨年12月7日のスカラ座開幕公演で21年ぶりにテレビ生中継されたので、いつかは日本でもと期待していたのです。もちろん録画して、昨日・今日とじっくり楽しみました。

主役はバレンボイムです。映像の影響もあるかもしれませんが圧倒的な熱演でした。スカラ座管弦楽団からワーグナーの響きを引き出していますが弦のビブラートなどやっぱりイタリアの香りがしましたね(笑)。驚いたのはジークリンデを歌ったヴァルトラウト・マイヤー。もう50歳代半ばと思われ、さすがに高温部では往年の透明感が失われてきましたが、完璧な歌唱、そして情感に満ち溢れています。画像を通してもうっとりしてきますね。ジークムント役のサイモン・オニールも熱演。ブリュンヒルデ役のニナ・シュテンメは音程が正確で高音から低音まで安心して聞いていられます。勇ましい演技も魅力的です。ヴォータン役のヴィタリー・コヴァリョフも上手いのですが迫力に欠けるかな?弱音で音程が少し上がるのが気になります。ヴォータンといえば、フンディングを歌ったトムリンソンというイメージが強いのですが、もう歳ですよね・・・
演出は、はやりの読み替えが一切なくて、抽象的な舞台。安心して聞いていられますね。

ビデオを見ていて、ふと1997年にバレンボイムがベルリン国立歌劇場を率いて来日公演したワルキューレを思い出してしまいました。あの時はNHKホールに響きわたる艶やかなマイヤーの歌声に酔いしれた記憶があります。特に、お腹に宿ったジークフリートのことをブリュンヒルデから聞かされ、ヴォータンが迫る中、ノートゥングの破片を持って森へと逃れる場面(3幕)の熱唱に衝撃をうけ、この場面は一生忘れられない経験となっています。デボラ・ポラスキ演じるブリュンヒルデにも圧倒され、期待したジークムント役のポール・エルミングはやや不調、若々しいファルク・シュトルックマンのヴォータンも良かったなどなど。

ところで、スカラ座の音楽監督は、劇場総裁人事をめぐる楽団員らとの対立で2005年にリッカルド・ムーティが辞任して以来6年間空席となっていましたが、今年の10月にダニエル・バレンボイムが就任することが発表されました。ベルリン国立歌劇場の音楽監督を務めているので、いよいよバレンボイム時代到来ですね。

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コメント
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