「一、二、三角、四角は豆腐、豆腐は白い、白いはうさぎ、、、」としりとり式に連想をつなげていき、最後は「光るは親父のはげ頭」というようにおかしな結果になる言葉遊びがあります。
「いろはに金平糖、金平糖は甘い、甘いは砂糖、砂糖は白い、白いはうさぎ、」と始まっている場合もありますが、要するに連想をつなげていって、意外な結果に結びつけて面白がるというものです。
連想をつないでいって意外な結果に結びつけるという点では「風が吹くと桶屋が儲かる」という話も同じです。
「風が吹けば砂埃が舞う、砂埃が舞えば盲が増える、盲が増えれば三味線引きが増える、三味線引きが増えると猫が減る、猫が減ればネズミが増える、ネズミが増えれば桶がかじられる、桶がかじられれば桶屋が儲かる」というふうに連想をつなげていくと意外な結論が得られるというので面白がるのです。
まじめな人はこういうのをこじつけの理屈の例として見ますから、「その理屈は風が吹けば桶屋が儲かる式の詭弁だ」などといって、相手の議論が非論理的であることのたとえにします。
これが「風が吹けば埃が舞う、埃が舞えば眼病が増える、眼病が増えれば目医者が儲かる」というようになれば多少論理的になりますが、少しも面白くありません。
連想が意外な結果に結びつくから面白いのですが、連想によるつながりを、そのまま実際の関係と思い込んでしまって、そのことに気がつかない場合もあります。
たとえば、語源説には連想から得られた思い付きが、実際の関係だと思い込なれてしまっている例がかなりあります。
「はたらく」とは、「傍を楽にする」というような説明は「はた」と「らく」という音韻から思いついたもので、面白がっているうちはよいのですが、感心しているうちに実際の語源と勘違いする人も出てきます。
「たわけ」は「田を分ける、つまり子供に田を分割して相続させればすべての子供が貧しくなるからおろかな行為を意味する」というようのも語呂合わせからの思いつきですが、ほんとの語源と信じている人も多いようです。
「はたらく」ことが自分本位でなく、他人の幸福につながるようにせよ、という教訓に結びつけるためにはこのような語源説は有効でしょうし、「たわけ」というのは「おろか」という意味だと記憶するには有効な語呂合わせです。
面白く、印象が強いので説得力があり、信じられやすいのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます