設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

キッチン話

2004年07月24日 10時41分15秒 | 独り言
個人住宅の打ちあわせ席で  構造体 耐震性などの話しでは
旦那様が主導権を持ち 傍観者的存在だった奥様が
話しがキッチンの細かい打ち合わせになってくるに従い
俄然 水を得た魚の様に主導権を握り返す という事は多い。
それほど一家の主婦にとってキッチンは関心が深い。

今の奥様達は、キッチンを「単に料理を作る」「食器を洗う」
という行為だけをする場所でなく いかに自分が楽しく
その場所にいられるか 心地よさを求められるのか
そこまで追及してくる方が多いと思う。

そして 私もそうであるが つい細かい所が目に入る。
シンク下は引き出しの多い収納がいい
調味料は手元に届く収納がほしい、でもスッキリと見せたい。
汚れが目立たない工夫は・・などなど言い出すとキリがない。

勿論 そういった要望をかなえ 尚且つ もっと改善出来る
事を考え出すのも専門屋(夫)の仕事だ。

だが女側である私と違う点は
「キッチンも家の中の一部」として捉えている点だ。
要は、もっと大きい観点からキッチンを見ている感じがする。
例えば どうしても大きいキッチンがあっても
他の空間とのバランスがある。色も雰囲気もキッチンだけが
独り歩きをしていくと妙な空間の家になってしまう。
わざと独り歩きをさせる場合も時としてあるだろうが
それは失敗すると厳しい感じもする。

「家造り」には、キッチンに限らず ちょっと冷静に
大きな観点から考える事が必要であるらしいが なかなか
細かいところに目がいく女の人にはむずかしいと言われる。

でも夫婦で「家造り」に取り組む場合、大きく物事を捉える
夫と細かいところを追及する妻の合作だからこそ
「家造り」は楽しいのかもしれない。

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