設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

見守る愛

2005年01月19日 17時43分49秒 | 独り言
子供を持って嫌だなと感じたのは
「代わりになれない」こう思い知ったときだろうか。
別の人格なんだから当たり前じゃん!そう言われると
返す言葉もないが、とかく親というのは
「うちの子供はこういう子供だ」なんて当の本人に
なったつもりのところがある。
それに加え自分の子供が困っていたりしているのを
見たくないばかりに 困らないように困らないようにと
日常の生活で先手を打って 本当は子供がやるべき行為を
親がこなしてしまっている時がある。
実は自分もこういうところが多いにある。
それは子供の為を思ってとかではなく 突き詰めると
まだまだ未熟で完ぺきにこなせない子供より
一応完ぺきにこなせる大人の自分がやってしまった方が
楽だから。ただそれだけの理由なのだ。
本当に どこまでいっても自分本位の親というのは
子供子供と棚にあげて結局は自分の事しか考えてない。
いかんよなあ~~と毎度思う。

簡単な部屋の片付け 掃除 細かい話をすれば
食器のあげさげ等々 とりあえず小学生が出来る事は
生活の中で一杯ある。勿論 やらせてはいるが忙しい時ほど
いいや やってしまえとばかりに自分がやってしまっている。
これが一番いけない。自分がやれば一応大人だから完ぺき。
自分も満足で楽。
でもいつか子供達が巣立った時に 自分は代わりになれやしない。
何も出来ない大人ほど惨めなものはない。
仕事が出来ても勉強が出来ても 
「こんな些細な簡単な日常の事が出来ないのおお~~!!」
そう驚かされる大人達は結構一杯いるものだ。

大昔OLで働いていた頃 絶対重要な書類をなくしてしまう
他部の同期の男の人がいて なんでもその人の机は
汚いなんてものじゃなかったらしい・・・・・
なくさないように少しは机を片付けろという上司の命に
「いつも母が机を片付けているので片付け方がわかりません」
こう答えたそうな・・ほどなくその人は会社を辞めてしまった。
彼は学歴だけは「ほほう~~~」と目を見張る素晴らしい所
だったらしいが、日常の生活は違った意味で皆目を
見張っていたという・・・・

まあ、自分も褒めれたような大人じゃないが
自分の事をきちんと出来ない大人というのは
結局人にも迷惑をかける。

代わりになれないというのは、親にとってはある意味
辛い。だがそれが現実である。
親の子供への理想の愛というのは「やってあげる愛」でなく
「見守る愛」なんだろうなとも思う。
これは本当に難しい。
自分本位の親の自分には 殊更難しい課題のようだ・・・・

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