設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

悲しい人

2006年06月24日 15時19分27秒 | 独り言
心に思っている事を溜められない人達がいる。
ウジウジといつも文句を溜め込む自分などは
こういう人達が羨ましい。
スパっと言って それで終り。
なんとも明るく 豪快な・・・・

だが 相手が絶対傷つき 焦燥とした態度になってしまうと
わかっていながら その悲しげな困った表情を見たいが為に
ズケズケとお腹に溜まった言葉を吐き出す人達には
少々嫌気がさす。
しかも そういう事を言ってしまう人達って 案外
高齢の人達が多いから ますますうんざりだ。

先日もスーパーで こんな光景に出くわした。
混んでいるレジ待ちの中 自分が並んでいるレジの
担当の人は 今日が勤務初日か或いは日が浅いのか
ともかくレジの打ち方が遅い。
今は値段をいちいち打ち込まず ポップ式というのか
品物についているバーコードを機械に読み込ませるだけだが
こういう行為も慣れている 慣れていないでは大違い。
慣れない人に限って 変なエラーが出てしまったりと。
ともかく 自分の列は見る間に長蛇の列と化す。

確かに 自分もこんなおばちゃんゆえに「遅いなあ」という
感触はあったが それよりも ぼんやり この慣れない
パートらしき人を見ていると
「働くって大変だよな・・・・」という他人事になれない
切実な感触の方が大きい。
やっと自分の一人前まで列が進んだ時 前でレジの精算を
してもらっていた 多分自分よりも遥かに「おばさま」と
見られる人が開口一番 この新米パートなる人に言い放っている。
「もう 日が暮れちゃうと思ったわ」
怒って言っている訳ではなく そこも嫌らしいのだが
甘ったるいような声で。しかも目が笑ってない笑顔で。
同意を求めるように後ろに並ぶ 自分を見たりして・・・・

正直 バカか・・・と。
「すいません」を連発しながら新米パートさんは
ますます焦りの表情だ。

日が暮れると思ったら 黙って他のレジに並べばいい。
ふんぞり返って レジを打っている訳でもなく とりあえず
今現時点で一生懸命やっている人の前で なんでそういうセリフが・・・
他人事ながら そっちの言葉の方がイライラした。

でも小心者。無言で その場はやり過ごしたが
あの言葉を放って「おばさま」はスッキリしたのだろうか。
「良い事言ったわ」そう自負しているのだろうか。
そうだとしたら悲しい人である。

家に帰れば あの「おばさま」も多分の多分 母と呼ばれる
人かもしれない。ああいう態度を子供に見せて恥ずかしいという
感触ないのだろうか。ないのだろうなと思う。

「人の嫌がる事はやめましょうね。」
子供が幼い時は あんな「おばさま」も自分の子供に
言い聞かせてきただろう。
年とると怖いものなし。それは それでいいけれど。
なんでも溜めるのはよくない。それもそれでいいけれど。
ちょっと おかしい。

思いやりの気持ちもなく 人と絡むのは
本能だけしかない幼い子供と同じ。
逆戻りしているのか。本当の本能が出てきただけなのか。
立派な大人が 子供以下の行為をして楽しんでいる。

気持ちが狭く 固く 意地悪になる現象。
これが老化というものなら 意識的にこの現象を
やっつけていきたいと つくづく思う。

小心者でも ウジウジ者でも悲しい人になるよりマシか。。。


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