設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

やりきれない

2006年06月09日 17時55分39秒 | 独り言
「娘の品もらって」と誘う 畠山容疑者の弁護士が会見 (朝日新聞) - goo ニュース

最悪のというか予想通りのというか どっちにしても
またもや子供が犠牲となった事件が起きたものである。

連日 この事件はテレビをにぎわせ 犯人の生い立ちから
人格についてが事細かに語られるが どっちにしても
簡単に言えば どうしようもない自己愛中心人物が
起こした事件という ただそれだけにしか見えない。

小さい時 苛められ 表情がなく 暗く 結婚もうまく
いかず 離婚してシングルマザーで等々・・・
確かに悲劇的な半人生だったかもしれないが こういう
感じの人って 案外 どこにでもいそうな気もする。
誰だって 暗い一面はあるし 誰だって苛めの経験
だって一回や二回くらいあるかもしれない。
同時に 誰でも自分が一番可愛くて 自分を一番の
中心に置いておきたい。
こんな願望だって 皆持っている事だろう。
子供なんか生まれれば尚更の事。
生まれて即 親になれるというのは大間違いで
各個人の差はあっても子供という無償の
愛を提供しなければいけない存在に自己中心的な
自分は大きく戸惑い 時には腹立たしささえ感じるものだ。

報道のどこまでが本当かわらないけれど この犯人にとって
自分の子供は「都合の良い置物」だったのかもしれない。
だから余計にヨソの人が持っている丈夫で元気な
「置物」に嫉妬したのかもしれない。
「なぜ自分だけが 持ってない!」
この気持ちだけで 小さい子供に殺意を抱けるというのは
人として全く成長もしていないせいかもしれない。

親になると人は変わらざるを得ない。
「面倒だ。ああ、嫌だ、うんざりだ。」
こんな言葉が出てくる 繰り返しが子育てで
それでも大多数の親達は
「しょうがないか、親なんだから」
という その一言で自己中心的な尤も自分らしい
一面をセーブするのである。
そして 子育てを ほんの一瞬垣間見せる子供との接点や
成長を喜びとして見いだしていく作業にするのである。

こんな作業に出会えなかったのか。
そうじゃなければ同じ親として 子供を手にかけようとは
絶対思わない筈である。

自分中心でも なんでもいい。
勝手に自分の中で爆発して自滅すれば なんでもいい。
でも 他人の命を奪うという大きな迷惑どころじゃない
事をするのは どんな環境 条件であれ許される事ではない。

何をどう償おうと何を言おうと 現に失った命は
戻らない。
それを本当の親として感じた時 逝ってしまった
娘にどう伝えるのだろう。。。

腹立たしいけど もの悲しい。。。。