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設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

ほどほどの家

2004年07月27日 10時14分38秒 | 独り言
最近 以前より ほんのちょっぴりだが
「建築士と共に造る家」が話題に出るようになった気がする。
雑誌や本も出ているし テレビでもリフォーム番組
新築の家が こうやって出来た!ふうの番組。
結構 流れている事が多い。
個人的に このテの番組が結構好きで毎回見てしまう。

大きな天窓からサンサンと光が差し込んでる家や自然素材を
使ったローコスト住宅などなど。どの家も素敵だ。
そうやって私が勝手に陶酔していると
「これは明るいけど 真夏暑いのだよね~」
「この窓 結露しないのかなあ。するよなあ~」
という 陶酔から現実に戻す 専門屋(夫)の声が・・・
なんだよ~と思いつつ 専門屋(夫)の声を聞いてると
全面ガラス張り・・・確かに明るいけど暑いかも・・・
大きな吹き抜け・・・気持ちいいけど寒いのかな・・・
梁むきだし・・・・・梁の上って案外 埃が・・・・・
おばさん特有の心配事が次々と浮かんでくる。

勿論 快適さと機能性を大いに追及出来る工夫があるのだとも
専門屋(夫)は言う。
それに その快適さは お施主さんの最大の要望かもしれない。

でも「家」は美術館や公共の建物といった 一時を過ごす
場所ではない。毎日の「生活」の場でもある。
あまりに快適さばかりを追及していくと 「生活」自体が
苦しくなる気もする。だからといって 機能性ばかり
追い求めていると何の為に 住んでいるのか わからなくなる。

「ほどほどの家」
これが私個人が尤も欲しい家なのかもしれない。
夫曰く
「そういう家が一番難しいよ」
そうなのかもしれない・・・・