イボダガ

なんだろうこの素晴らしい造形は
誰かが描いたわけでもなく　誰かが選んだわけでもなく
きっと自身を守るための　必要から生まれた形

ワラビ

暦なんて誰かが教えたわけでもないのにね
もうワラビの出てくる季節になったんだ
さて　そろそろ桜を見つけに行こうかな

空の裂け目

雲が割れて　青と赤に染まった空があふれ出す
雨はいつの間にか止んで　生暖かな風
春はもう近い　雲はどこへ行くんだろうね

洗車

”今日はやけに強い雨が降るな……”　そんな虫のつぶやき
あんまり洗車の邪魔しないでほしいな
暖かな午後の曇り空　車を干してたつもりが夕方の雨
うまくいかないものだね　罰でも当たったのかな

花咲く

庭に花が咲くほど　季節がめぐりゆく
長くなった夕方と　夜の帳の狭間へ
大きく手を広げるように　包むこむような春がその先にあるようで

よく見れば

よく見ればこれも花だ　春はまだ浅いとは言いつつも
その足音はもう耳のそばで聞こえているんだろうけれど
まだもう少し実感がほしい　ゆっくりと暗くなる夜の始まりを眺めながら

アリ

水でも飲みに来たのか　花の上に蟻がいる
もう小さな虫たちも動き始めているようだ
僕らの知らない所で　春はもう目覚めている

春の訪れ

しっかりと実を結んでいたつぼみがゆっくりと開き始める
三寒四温の名のもとに　暖かさと寒さが入り混じる
さぁ春が始まる　花たちが一斉に花をつけるんだ

花

まだまだ寒い日があると思ってたら　”寒の戻り”だって
もう季節は冬から春に変わってきているんだね
花たちはこれからもっといっぱい咲いてくるんだろうな

カレンダー

ただ文字と数字が書いてあるだけで　なんとも役に立たない
今日が何日で何曜日かさえも教えてくれない
仕方ない　明日はカレーでも食べようかな