くーるるる

子供を呼ぶ母の声　そうかこの時期なんだな
名前を調べればイソヒヨドリ
オスは首元が青くて腹が赤褐色　メスはウロコ模様で少し地味

赤い赤い

季節が色を付けて　春は初夏へと姿を変える
降り注ぐ日差しは　とうに暖かいを通り過ぎた
昨日の雨がじわりと湿度を上げて　夏は目の前に迫ってきている

夜が明けた頃

夜が明けた頃　空には少し青空が覗く
あぁ今日が始まる　そして終わる
無事に過ぎていった三日間と　疲れ果てた体を引きずって

地に落ちた花

地に落ちても花は花で　凛と空を見上げる
蜂達がいつも遊びに来ていたが　時期が来れば土へと帰る
簡単なことさ　こうやってまた地面で咲けばいいじゃないか

撮影：三重県紀北町　エゴノキの花

うに

このトゲトゲを見てたら　ふとウニを思い出した
ただあまり触りたくはないけどね
知らない虫は　触らないほうがよさそうだ

せっかく

せっかくアユがあり　七輪もある
もちろん隅だって着火剤だってあるんだ
焼かないわけにはいかない　炭の魅力は美味しいものを食べたい欲望

スジベニコケガ

注意深く周りを見てみよう　虫達はどこにだって潜んでいる
見つけても気にしない気にならない　だけどそこにはまだ見ぬ世界
扉はいつも開いている　覗きこんだその先に何が見えるのか
手を伸ばさなければ見つからないのさ

撮影：三重県紀北町　スジベニコケガ

ニワゼキショウ

いつも見ている花も　調べてみるといろいろな発見
名前さえ知らないものも　まだまだあるらしい
見つけた名前はニワゼキショウ（庭石菖）　芝生に混じって咲いています

見つけた！

視界の片隅に青く光るもの　思わず息を呑んだ
飲み込んだ息とともに　腹の底から沸き上がる歓声も喉の奥に隠して
思わぬ出会いに感謝　ポケットのカメラからシャッター音が響く

撮影：三重県紀北町　オオミズアオ

もう終わりにしよう

くたびれる仕事も付き合いも　もう終わりにしよう
ほら太陽が山の向こうへ去っていった
今日の夜には月もない　ゆっくり眠れるさ