カラスのなる木

ドサッという何かが落ちる音に続いて　たくさんのカラスが集まってきた
みるみる木がカラスで覆われていく　ただ落ちてきたらしいものは見当たらない
そしてカラスたちはその”何か”を追いかけるように　はたと居なくなってしまった

夜が来る

さぁまた夜が来る　空には月が浮かんでいるよ
ほら家の明かりも灯りはじめた
いつもと変わらぬ景色　夜がなければ朝もやってこないんだってさ

黄昏

向こうを見れば　今日がゆっくりと終わろうとしている
振り返れば　夜が足音も立てずに忍び寄ってくる
いつ見ても今日の空　だから明日の空は見えない

港市

今日もなんだか暖かい　そんな空の下で港市
きーほくんがお出迎え　なんだか祭りの空気
ただひとつ心残りは　撮りそこねた写真があることだ

撮影：三重県紀北町　年末港市

これからこれから

さぁ春に向けての準備は済んだ
少し眠って　次に備えよう
雪が降っても風が吹いても　この綿毛が守ってくれるさ

なにごとだよもぅ・・・

せっかく気持ちよく寝てたのに　何事だ？
あぁ、もう目が覚めちゃったじゃないか　今日は暖かいから良かったけど
って言ってる場合じゃないな　早く次の寝床探さなきゃ

降り積もる雲

ほら山を見てごらん　雲が雪のように降り積もってる
雨上がりの空　冬とは思えない暖かな空気
湿り気を帯びた風　なんだか物足りない晴れた空の下で

なにしようかな？

少し退屈そうな鳥を見かけた　カメラを向けても気づかない
時々空を見上げては　首を傾げたり羽を振ったり
今日もそんなに寒くない　どっかにおいしい木の実でもないかしら？

線路

時々ふらりと線路の上に立ってみる
列車は一時間に一本走ればいいところだろうか
誰にも知られないようにカメラを出して　そしてまたポケットへ

海と空だけ

海と空だけ眺めていると　水平線が弧を描く
それはそれはほんの少し　地球の丸さを感じることが出来る
この景色の向こうには別の国があり　またその人たちも海を眺めては彼の国を思う

撮影：三重県鳥羽市　鳥羽展望台