名も知らぬ

調べれば出てくるはずの名前　そういえば調べなくなったかな
スズメガの仲間だろうとは予想がつく
今日は天井に張り付いてる　飛んでる姿もカメラに収めたいな

カメラの中には

カメラの中にはいつも”今日”が詰まってる
昨日でも明日でもない　今さっきそこにあったものだけ
そんな生活を始めて８年ほど　休みなく続いているのは小さな自慢

溶けるトラック

夜の闇の中に溶けるトラック
写真は真実だけを伝えるものではないのかもしれない
だからこそ出来上がったものは　その時にしか撮れないほんの一瞬

雨とカエルの言い分

雨が嫌いなんて　そんなこと言わせないよ
たまに降るくらい良いじゃない？
週末のバカンスくらい楽しませてくれよ！

トンネルをぬけると

トンネルをぬけると　やっぱり雨だった
降っては降っては　通りすぎていく雨の音
週末休日を狙う雨　もうちょっとお時期を考えていただきたい

残暑

まだ夏は終わらないらしい
強い日差しに　まだまだ元気なハイビスカス
通り雨　流れ行く雲と青空の下で

暮れていくんだ

こうやって今日が暮れていくんだ
音も立てず　静かにそれは静かに
ゆっくりと　空は夜の色に染まるんだ

ハイこっち向いて

おや　なにかありましたか？
そんな　わたしなんて撮っても面白く無いですよ
そりゃぁ　目の前にカメラが来たら見ちゃうじゃないですか

月明かりの下で

いい月が出てると思ったら　今日は中秋の名月か
いつもと何が違うんだろうか　やけに綺麗だ
とはいえ何が違うのかなんてわからない　ただ空には見入るほどの丸い月があるだけで

空に映る海の色

海が色づいて　その景色を空が映し出す
そこにはどちらもほんとうの空　ただそれを誰も知らないだけ
カメラの先にあるものは　いつも僕の見た世界