夕色に染まる

夕色に染まる海が　柔らかな風に包まれる
紅くなった世界は　なだらかに落ちていく
終わり行く今日の日　立ち止まり　空を見上げて

だんだんと

だんだんと変わっていって空は　いつの間にか晴れ渡り
じめじめと濡れていた地面は　暖かな風に流されて
ほっとする空の光　曇っていた心が晴れ渡るように

あじさい

小さなつぼみたちは　雨の中咲く時を待ち
降り続く今日の雨に　明日を夢見る
曇り続ける空の下　街に鮮やかな緑が映えて

雨に濡れて

また降り出した雨は　柔らかく地に降り積もり
湿った土は　そこに水をたたえる
乾かない空に　雲はまだ居座るようで

煙る街

雨に煙る街は湿った風の中に
変わらない景色は　溶け出した春の記憶
過ぎ去っていく季節　街はまたその姿を変えながら

雨

雨降る日が長く続く
昨日の晴れ間も忘れるほどに　また　雨
梅雨にかかる季節　雲の上の晴れた空を見つめて

へびいちご

真っ赤に染まるへびいちご
半袖の肌を焼くような　初夏の日差し
進んでいく季節　夏の暑い日々を思いながら

黒く光る

黒く光る羽根を羽ばたかせて
暖かな日差しの中　花の蜜を集める
どこか遠くから　力強い羽ばたきとともに

晴れない空

晴れない空に　降り続く雨
傾き始めた太陽は　冷たい雨の風に震え
上着を羽織る　季節はどこへ行ったのか

まだ

まだ色づかない枇杷の実
ゴールデンウィークの疲れか　空は雨ばかりで
肌寒い今日の日　冷たい風が吹き抜けて

参照：
2006年05月01日
2005年05月20日